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最終話

 彼の体も首から血しぶきをあげながら倒れ伏した。勝利をおさめたトールだったが全く嬉しくなかった。大切な人を失ってしまったのだから。



 ここはベルガジの傍の丘陵地帯にある墓地の一画。トールが膝を曲げ拝む墓石にはカルト・バーンズと記されている。二年が経ち少し大人になったトールは心の中で


(カルト君、トールです。未だに男同士の約束は守れてないけど一歩一歩前進しています……多分。僕たちには新しい仲間ができました――)


「こらカルトー! 待ちなさーい!」


(――犬のカルトです。君の名前をつけちゃったけど許してね。今も幸せです。カルト君が居てくれたらもっと嬉しいのにな……)



「やっと捕まえたわよ! カルト!」


 スミレが茶色い雑種の犬カルトに首輪を付ける。じたばた暴れる犬のカルトであったが首輪を付けられてしまった。なんか悲しそうな顔をしている。ミーニャがトールの横に来て


「カルトってどんな人だったの?」


「とっても勇敢で心根の優しい人だよ。しかも銀髪のイケメン」とトール。


「こら! カルト。止めなさい! トール逃げて!」


「へ!?」


 ガプ! ガジガジ。


「痛ーい! 頭噛まれたー!」


(こんなそんなで楽しくやっています。カルト君見守っててね。歳をとったら君に会いにいきます)



END

 最終話まで読んでくださりありがとうございますm(__)m

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