表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/61

5話

 クラトとアグマはひとしきり睥睨しあった。お互いひくつもりない。激突は避けられないようだ。これから命を賭けた死闘が繰り広げられる。敗北はすなわち死だ。そのうえクラトが負けるとトールの命の灯もあえなく消えてしまう。

 教え子のため敗戦が色濃い勝負に打って出る。少なくともこの強靭なノルテを逃走かあるいは深手を負わせなければならないと頭で考えるクラト。クラトは剣に力を込め述べた。


「魔腕十割!」


 そう発した者の腕が元のサイズの二倍ぐらいに膨れ上がる。彼の腕の部分の服が引きちぎれた。クラトは全力を挙げアグマに仕掛けた。

 クラトの剣がアグマの緑色の指を切断し自由になる。アグマは顔をしかめた。ノルテにも痛みはあるようだ。美少年のカルトはそれを見て安心した表情をした。

 勝てると思ったのだろう。クラトは剣を縦に振るう。アグマはそれを再生させた右手で防ぐ。重い一撃のためアグマの足が石の床に食い込む程だ。彼は楽しそうに笑っていた。バトルに喜びを感じているのかもしれない。

 幾度もの戦いで洗練されたアグマは実力でクラトを上回っていた。そのため余裕のある尊大な態度を崩さない。クラトは現状を打破出来る手段を思案する。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ