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44話

「ごちそうさまでした。ミラノさん、ルンテさん」


 とトール。ミラノさんはルンテさんの奥さんだ。


「孫と食事が出来るとはなんと嬉しいことか、そなたの母のミルニは元気か?」


 そのルンテの発言に表情を固くするトール。彼は悲痛な声音で答えた。


「母は死にました……殺されたみたいです……」


「そうかわしの娘は死んだか……クッ、悲しや。きっと黄龍達の仕業じゃろう。無念じゃ……」


 トールは憤りを感じ表情を崩し眉を下げ悲しそうな顔つきのルンテに尋ねた。


「なぜ黄龍は赤虎を殺そうとするんですか?」


「そうじゃのう……我々赤虎は黄龍達と数百年前より最強の種族の名を奪い合ってきた。つまり殺しあいをしてきたのじゃ。この二種族間には多大な恨みが根強く残っておるのじゃ。数が多い黄龍の一族は赤虎を殺害してまわった。……赤虎の生き残りは極めて少ないじゃろうのう」


 トール達はルンテの話を聞き事情を理解した。その後数分話した後トール達は「おやすみなさい」と挨拶し二階の部屋に散った。

 階段から近い順にトール、ミーニャ、スミレの部屋だった。ルンテの家屋は木造作りの家だった。木目も所々に散見する。トールの入室した部屋にはベットに机にタンスがあった。窓を覆い隠すのは赤い花柄のカーテンだ。

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