表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
41/61

41話

「!!?」


 動揺し目をパチパチと開閉するトール。すると離れて物色していたスミレとミーニャが足早に集まってきた。女性陣二人は老人を怪しんでいるようだ。

 こんな遺跡のような廃墟に人が居るなんて普通考えられないし、当然だろう。猫耳をピコピコさせながらミーニャが口を開いた。


「おじさんは人なの?」


 失礼極まりない質問だ。しかし老人は気を悪くした様子もなくミーニャ達を振り返って視界に入れ回答した。


「人であり赤虎でもある。少年よそなたの名前はなんだ?」


「えと、トールです」


「トール……ミルニの子か……生きておったか……なんと嬉しいことじゃ。トールや、わしはルンテ、そなたの祖父で君の母の父じゃ」


「え!? おじいちゃん?」


 ルンテはしわしわの顔を喜びに歪ませ、トールに歩み寄りトールの右手を両手で優しく握った。小さな手だとトールは思った。しかしトールを自然と安心させた。



 トントンと豪奢な造りの扉をノックするカルト。彼の心は喜びに震えていた。ここで俺は強くなれる。奴を殺せる程に。もっと実力をつけたい。しかし反応が無い。

 カルトはドアノブを回した。しかし鍵がかかっているようだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ