表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
36/61

36話


 カルトは草原を歩いていた。背中辺りまである銀髪を揺らしながら。彼が探しているのはノルテの一人スバリス。そいつは人を育てるのが楽しみだという。

 噂では才能ある子供をさらい魔法教育を施すのだそうだ。強くなりたい。そして親の仇をとるんだとカルトは思った。そして膝までの高さの緑色の草を踏み分け進む。

 力を手に入れるために。奴を殺すために。ああ憎い。なんと憎たらしいんだろう。カルトは美しい顔を歪ませながら草地を歩む。



 トール達はルーシア国の南部にある赤虎の里を目指し歩みを進めていた。しかし中々進まない。息もしにくい。何故ならここはスーザン山。この山を越えなければ目的地にはたどり着けない。

 「ハーハー」と荒い息をしながらトール達三人は坂を登る。かなりきつい傾斜だ。先頭を行くトールは立ち止まった。


「トールどうしたの?」


 スミレの問い掛けにトールは


「スミレちゃんの出番だよ!」


「え、容姿端麗な私の出番というと絵のモデルとかかしら?」


 トールは苦笑し道を塞いでいる三つの大岩を指差して


「いや、えと、岩を粉砕してほしいんだけど……」


 ギロリとスミレがトールを睨む。「ヒー!」とトール。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ