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19話

 あまりの威力にカルトは宙を飛び何度も地面に体のいたるところをぶつけた。宝石があしらわれた鎧や銀色のネックレス等がうずたかく積まれた山に背中をぶつけようやく止まった。

 金色の王冠が宝物の小山から落下しカルトの頭の上に乗った。まるで美男子なうら若い王子様のようだ。カルトはピクリともしない。ルージンの強さは圧倒的だった。十人並みのノルテではない。

 ルージンはトール達が仕留めてきたノルテの範疇を大きく上回っていた。まるで希代の怪物アグマを思わせる実力者である。スミレが走り寄り地面に足をつけた強靭なルージンに強化魔法で破壊力を上げたパンチを繰り出した。

 その一撃は金属整の鎧にクレーターを作る程の力を秘めていた。スミレの放った一発はルージンの右頬を打った。しかしルージンはニヒルに微笑み平然としている。続いて強化された蹴りをルージンの右脇腹に決めるスミレ。

 しかしルージンは微動だにしない。


「女よ、無駄だ。……楽にしてやろう……」

 ルージンは暴れるスミレの頭を掴み宙に持ち上げた。ギリギリとルージンの握力でスミレの小さな頭部が締め付けられる。彼女は苦痛を表情に表し


「痛い!」


「女よ、首を撥ねてやる。楽になるぞ」

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