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【期間限定公開】新生活とキシネンリョ(※ 閲覧注意!)

掲載日:2026/04/21

 新生活、という言葉は、日本においてよく知られている。

 4月からの入園、入学、入社……華々しく「おめでとう」「がんばってね」と応援される、ポジティヴなイメージの言葉だ。

 対してキシネンリョという言葉は、どうだろうか。

 そもそも漢字、書けますか? 私は書ける自信がありません。

 希死念慮。これですね。

 もう字面からしてネガティヴなイメージが、おどろおどろしく漂っています。


 この対極にある二つの言葉が、4月と5月の時期には、同じカテゴリで並び立つ。

 そう、鬱病(うつびょう)です。

 新社会人の皆さまは言わずもがな、入園入学が誰に影響するかというと、世の母親たちです。そして惜しくも志望の大学に落ちてしまった浪人生。就職先が見つからないまま途方に暮れる成人たち。

 ……書いてみると、けっこう広範囲だった。


 今回は「仕事」というテーマなので、新社会人の皆さまへのグロテスクなエールを送りたいと思う。


 雨の日に人身事故で止まる電車。

 悼む間もなく奪い合う遅延証明。

 カルトのように洗脳される新人研修。

 そうしてやっとの思いで迎える給料日、ビックリするほど少ない手取り額。


 そりゃあね、絶望するのも当たり前ですよ。

 何を隠そう秋乃がそうだった。

 体力、知力、なけなしの力をぜんぶ振り切って、新しい環境でがんばりたいと思った。

 上司に嫌味を言われたり、同僚の才能をうらやましく感じたり、本当につらかった。

 社会に適応しようと必死だった。


 このエッセイを読んでくれている皆さまも、きっとそうなんだと思う。

 だから、このタイトルをクリックしてくれたんだと思う。


 そんな貴方は、きっと誠実で優しい人だよ。

 大丈夫。

 人生は良くも悪くも長いから、今貴方のいる環境が、世界の全てじゃない。

 耐え忍んだぶん、貴方の人柄や才能は磨かれている。

 その輝きを見つけてくれる人が、絶対あらわれる。


 現にほら、秋乃は貴方を見つけたでしょう。

 同時に、貴方が秋乃を見つけてくれた、とも言える。

 見つけてくれて、ありがとう。

 そんな貴方に、秋乃は文字でしか応援の気持ちを伝えられない。

 だから、ライフハックをお伝えするよ。


 その一、

 笑顔で挨拶。これ、いちばん効果ある。


 その二、

 「教えてくださってありがとうございます」

 この一言で失敗はカバーできる。


 その三、

 疲れたとき、眠れないとき、食欲がないときは、誰かに話を聞いてもらう。

 必ずしも上司じゃなくていい。だけどできれば社内の人がいい。

 

 ここで注意。友だち同士では、根本的な解決にはならない。

 傷の舐め合いになる可能性が高い。

 それが悪いことだとは思わないし、一緒に遊んでリフレッシュできるなら、それに越したことはない。

 だけど、それでは結局、その場しのぎの毎日になってしまう。

 身体が弱っていると感じたら、社内の信頼できる人に相談しよう。

 嘱託医とか、カウンセラーみたいな役職の人がいたら最高。


 もし、本当に誰もいないくらい追い詰められているなら、秋乃にメッセージを送っておいで。

 返信できるかどうかは分からないけれど、自分の気持ちを文章にすることで、落ち着くことも大いにある。


 失敗してもいい。

 落ち込んでもいい。

 泣き喚いてもいい。

 生きているだけで、価値がある。


 そもそも「鬱病」や「適応障害」なんて言葉自体が、戦後の遺物だと、個人的には感じている。

 それは「がんばりすぎ病」なの!


 終戦直後、被爆した人々は放射線に身体を傷つけられて、なかなか働くことができなくなった。

 四肢は健康に見えるのに農作業のできない彼らを、世間の人々は「ぶらぶら病」だと言って、怠け者扱いしていたそうです。

 この辺は、それぞれググって頂くとして。


 私が言いたいのは、科学の進歩によって、病名は変わるということ。

 そして「鬱病」や「適応障害」は、まだ研究の手の届かない領域が多分にある分野だということ。

 だから瑣末な文筆家として、私は名付けたいね。

 「がんばりすぎ病」、「適応しすぎ病」。

 それがこの症状の本質よ。

 自分が科学者じゃないから言いたい放題だね(ニコッ)


 さ、そろそろ駄文を締めようか。


 新社会人の皆さま、大変なお疲れの中とお察しします。

 自分の限界に挑戦してみるも良し、適度に手を抜くも良し、それぞれの生存戦略があると思います。

 一人ひとりを、尊敬し、応援しています。


 だけど、もし希死念慮のモンスターに襲われたら、逃げる場所はここにある。

 好きなだけ、挑戦しておいで。

 いってらっしゃい。





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