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セイロン沖海戦と本土空襲

セイロン沖海戦と本土空襲


1942年4月。セイロン島攻略が始まった。

これに対しイギリスは艦隊を差し向けてきたため、セイロン沖海戦が発生した。


日本機動部隊がセイロン島を攻撃し、制空権を得て空爆を続行している時に英機動部隊を発見した。

英機動部隊は夜襲を仕掛けるために、艦上攻撃機ソードフィッシュの行動圏内に接近してきていた。それを航続距離の長い九九艦偵が発見したのだった。


大鳳がもたらした情報により、日本機動部隊は索敵を重視していた。

三段索敵を行っており、逸早く敵艦隊を発見する態勢で臨んでいた。それが実を結んだのである。


日本機動部隊はセイロン島を攻撃していた航空機を収容後、英機動部隊へと針路を向けた。


航空機の航続距離は日本の方が圧倒的に長く、英機動部隊の攻撃圏内に入る前に、日本機動部隊が先手を打つ事ができた。

第一目標は、英艦隊を取り逃がさない事であった。インド洋の制海権はこの一戦にかかっていると言えた。


第一次攻撃隊が英機動部隊に接近すると、英直掩機が迎え撃ってきたが、九九艦戦に蹴散らされる事になった。性能も数も日本が上だった。

艦爆艦攻による攻撃は、装甲空母や戦艦には主に雷撃を、軽空母や駆逐艦には主に急降下爆撃を行った。


第二次攻撃隊も迎撃機を排除した後、装甲空母に雷撃を行い止めを刺し、戦艦・重巡洋艦・軽巡洋艦・駆逐艦と満遍なく攻撃し戦闘能力を奪っていった。

英艦隊はその速度を落とし、日本の戦艦部隊の追撃を受ける事になった。


戦艦の数ではイギリス艦隊の方が上回っていたが、複数の魚雷を受けた英戦艦は速度を落とし、戦艦を護衛する水雷戦隊も戦闘能力を落としていた。

そこへ、金剛型戦艦4隻を中心とする高速艦隊が襲い掛かったのである。


金剛型戦艦は射程内に入った段階から英戦艦に向け砲撃を開始し、その間に水雷戦隊が距離を詰めていき肉薄していった。

日本の水雷戦隊は、英残存水雷戦隊に雷撃を行いこれを排除し、魚雷の再装填が可能な艦が英戦艦に対し雷撃を行った。

満身創痍の英戦艦に対し、金剛型戦艦4隻が止めを刺していったのだった。


日本はインド洋の制海権を得る事に成功し、セイロン島攻略を続けていく事になった。

機動部隊は後続の上陸船団と共にセイロン島の攻撃を再開した。


やがて上陸作戦が始まり、制空権下で航空支援を行いながらセイロン島攻略が進められていった。

セイロン島には日本軍のさらなる増援も送られ、飛行場占領後は航空隊も進出していった。


機動部隊はコロンボを占領できる目処が立った段階で、セイロン島攻略部隊の支援を上陸船団護衛の小型空母に任せ、補給整備のため帰還の途についた。



その頃日本では、米軍機による本土空襲が行われていた。

海軍は空母による陸上爆撃機の空襲を警戒し、新たに戦力化した雲龍型空母3隻を中心とした機動部隊で待ち構えていた。

しかし本土空襲は、ソ連領から飛来したB-17によって行われた。


目標は帝都であると予想され、陸軍の液冷戦闘機である百式戦闘機飛燕と、高速戦闘機である一式単座戦闘機鍾馗が迎撃に上がり、帝都に辿り着かせる事なく撃退している。

海軍の液冷局地戦闘機雷電は、完成はしていたがまだ量産されておらず、今回は活躍できなかった。


液冷エンジンのアツタは、愛知と川崎が共同で改良を続けており、性能の向上と生産性を上げる工夫が行われ、陸海軍に供給できる体制が整いつつあった。

陸軍は百式戦闘機飛燕に、海軍は九九式艦上偵察機と局地戦闘機雷電に、アツタエンジンは搭載されている。


海軍は局地戦闘機の開発に当たって、アツタエンジンに着目した。

九九式艦上爆撃機をアツタエンジンから金星エンジンに変更した事から、せっかくのアツタエンジンが九九式艦上偵察機のみの運用になってしまい、余剰のアツタエンジンを陸軍に融通している状態になっていた。


そこで、大型爆撃機を迎撃するための局地戦闘機をアツタエンジンで開発する事にした。

高高度で運用でき、高い上昇力、高火力、急降下加速制限も緩い機体を開発させ、小型で高速を発揮する局地戦闘機に仕上がった。

陸軍の鍾馗と同様に、一撃離脱に徹すれば戦闘機とも渡り合える機体となったのであった。


日本では本土空襲があった事から、よりいっそう防空態勢は強化されていった。

それにより、ソ連領から飛来するB-17の撃退に成功していく事になるのだった。

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