74.宝物探しと、やっぱり変な魔獣さん達
「う~ん、ここにはない」
『アルフ、向こう探してみようよ』
「うん!! ここはどかな?」
『先ずは地面の上を確認してから、僕が土を掘るね!』
ペスさんやいっぱいの魔獣さんがお手伝いしてくれて、ご飯の後の木の実探しも、ささっと終わったから。今日は遊ぶ時間がいっぱい。今、みんなで宝物を探してるんだよ。
でも、宝物探しが始まるまで、またまたペスさんも魔獣達も変だったんだ。来た時に変だったんだペスさん達。でもマツボックとカーキを採っている時とご飯の時は、いつも通りのペスさん達だったのに。
僕とミル君が家族になったってお話しをしてから、またまた変になっちゃったんだ。最初は、本当か? 間違いないのか? パパとママは良いって言ったのか? いろんなことを聞かれて。
みんなが一斉にお話しして来たから、僕はちょっとビックリしちゃいました。でも。僕が家族嬉しいかって聞かれて、嬉しいって言ったら。なんかお顔がピクピクしながら、笑ってるんだけど、困ってる顔をしながら、良かったなって言ってくれたの。
僕変だなぁって思って、嬉しくない? ってきいたよ。だって嬉しい時はニコニコでしょう? 困ってるお顔してるんだもん。そうしたらペスさんがゴホンって咳をして、大きな声で鳴いたんだ。
その途端ペスさんも他の魔獣さん達も、とってもニコニコのなって。僕とミル君が家族なれて、とっても嬉しいって言ってくれたんだ。だから僕もニコニコ。でもやっぱりちょっと、お顔がピクピクしていたような?
「あっ!! おもしろいいし、はっけん!!」
『どんなの?』
「グーちゃんがおひまで、ダラダラくちをあけて、ねているときのおかお!」
『……本当だ。グーちゃんそっくりだね』
グーちゃんのお顔の形に似ている石で、その石に線が入っていてね、それがダラダラグーちゃんのお顔に似ていたんだ。
『僕達にも見せて』
『これがグーちゃん?』
『おもしろい顔』
今お話ししたのは、ミミナガウササ達です。耳がとっても長いウササね。
「グーちゃんはカッコいいばっかり。でも時々ダラダラグーちゃんなんだぁ」
『そうなんだね』
『あっ、ねぇねぇアルフ、この石はどう?』
ミミナガウササの1匹が、僕の所に石を持って来てくれました。カッコいいギザギザの石だったよ。それからギザギザの先っぽがキラキラしてるの。
「わぁ!! カッコいい!! ありがと!!」
僕はすぐに袋の中に石をしまいます。それでミミナガウササ達を見たら……。何でみんなちょっと僕から離れてるの? いつもはもっと近くに来てくれるよね? なんかねぇ、ミミナガウササ達も他の魔獣さん達も、いつもよりも僕から離れた所にいるんだ。
「どしてみんな。はなれてるのぉ?」
『あ、えと』
『えとえと、あのね』
僕が聞いたらアワアワしちゃったみんな。でもすぐにペスさんが。
『この場所には俺達も久しぶりに来たんだ。だからきっと珍しい物が、色々な場所に落ちているはず。みんながあまりにも集まって探していると、同じ場所ばかり探すことになって、宝物を見過ごすかもしれない。だから少し離れて色々な所を探しているから、今日はあまり近付かないんだ』
「そか!! たからものいっぱい、さがさないとダメだもんね!!」
『ああ、だからアルフは気にしないで、宝物探しの続きをしろ』
「うん!!」
僕はすぐにまた宝物を探し始めます。でも少ししておしっこしたくなっちゃって、僕はママを呼びました。おしっこをした後、ママに魔法で綺麗にしてもらうの。
「じゃあ、向こうの草むらに行きましょう」
「うん。みるくん。みんな、まっれてね」
僕とママはすぐに草むらに移動しました。それでおしっこをしていたら、向こうから魔獣さん達のワーワー騒いでいる鳴き声が。もう、おしっこしてるから少し静かにして!
*********
『行ってらっしゃい』
僕はアルフを見送った後、すぐに後ろを振り返った。僕の後ろには、今日集まっていた魔獣達が集まっていて。どうせ僕に文句を言いに来たんだろうな。僕がアルフの家族になったから。
『おい、どう言うことだ。いつの間に家族になったんだ!』
『そんな情報、オレ達の所には伝わってきていないぞ!』
『アルフは僕達が、最初に家族になるはずだったんだよ!!』
『先に家族なんてダメだよ!!』
ペス達が話している時、ミミナガウササ達が割り込んできた。ね、やっぱり文句を言いにきた。
『ふんっ、だ。別に順番は決まってなかったでしょう? 誰がアルフの1番になるか、みんな競争だもん。僕は1番にアルフの家族になっただけ』
『でもでも、急にはダメだよ!!』
『そうだよ! 急にはダメだよ!!』
『僕達が先のはずなのに!!』
『だから順番は決まってないでしょ!!』
『僕達は認めないもんね!!』
『アルフにアピールして、僕達を1番にしてもらって。お前なんか小屋に戻しちゃうぞ!!』
『何て言われても、僕はもうアルフの家族だよ!! 簡単にアピールなんてさせないぞ!!』
1匹のミミナガウササは威嚇して。それから蹴ったり、引っ掻いたりしてこようとして。でも僕はそれに対抗。足と手がぶつかる度に、バシッ!! バシッ!! って音がしたよ。
それから周りの魔獣達も、ずっと僕を睨んできて。ワーワー鳴いて威嚇して来た。でも僕はそれくらいじゃ何とも感じないもん。ふん!! アルフの家族は僕だけで良いんだよーだ!!
「なぁ、隊長」
「何だ?」
「何でミルと魔獣達は揉めてるんだ?」
「さぁな。やっぱりブルーノを連れてくれば良かったな」
「ずいぶん激しくやってるな。ん? 止まった?」
「おしっこおわりましたぁ。たからもののつづき、やろうぉ。ん? あつまって、なにしてるのぉ? それになんでワイワイしてたの?」
『キュキュキュ!!』
「そか、がんばってさがす!! って。おー!! ってやってたんだね。じゃあぼくも。さがすぞー! おー!!」
「アルフが戻って来たからやめたのか?」
「もしかしてアルフと家族になったウササが、気に入らなかったとか?」
「はぁ、やっぱりブルーノを連れてくれば良かった」




