67.明日と明後日の予定
「そうだ、アルフ。明後日は森へ行くぞ。ヒットベアーとキックモンキー、それから他の魔獣のご飯を取るに行くんだ」
「もりー!! ごはんさがしたたあとは、あそんでい?」
「ああ、今回は遠くの森じゃなくて、1番近い森へ行くからな。ご飯を探し終わった後は遊んで良い。それと、明日はウササの所へ行くんだろう? プレゼントのお返し、何が欲しいか聞きに行くんだもんな」
「うん!!」
この前仲良しウササにプレゼントを貰って、おとといやっとバッチリ。仲良しウササの藁で編んだコースターでお人形を置けたんだ。
それでその後僕、本当は仲良しウササに、仲良しウササの絵をプレゼントしよう思ったんだけど。でもちょっと時間がかかっちゃって、まだ描けていないの。
だから絵は、また今度プレゼントにして。藁のコースターのありがとうのプレゼントは、仲良しウササの欲しい物をあげようって思いました。
でもでも、そのプレゼントを考えるのも大変。だってニニンはいつもあげてるし、他のお野菜もいつもあげてる。気持ち良い藁もこの前敷いてあげたし。仲良しウササの寝ているところには、いつもよりも多めに藁を敷いてあげたもんね。
他にも何が欲しいか、いっぱい考えたんだけど、ぜんぜん思いつきませんでした。だから明日遊びに行くから、その時に何が欲しいか聞いてみようと思って。もし木の実が欲しいって言ってくれたら、明後日森に行くから、その時に取ってきてあげられるかも。
森には魔獣さん達のご飯がいっぱい。お野菜やパパ達が狩った魔獣のお肉も、いっぱい食べるけど。他にもみんなが大好きなの物が、森にはいっぱいあるんだ。
それで明後日は、ヒットベアーさん達とキックモンキーさん達のご飯。それから他の魔獣さんのご飯を採りに行くんだよ。
「パパ、ごはんは、マツボックとカーキ?」
「ああ。その他にも採ってくるけど、その2つは多めに取ってくるぞ」
あのね、マツボックは地球のマツボックリに似て似ているんだけど、大きさがぜんぜん違うの。僕の顔の2倍くらい大きいんだ。
大きな大きな木になっていて、高い場所になっているマツボックは、パパが木に登って取って。下の方になっているマツボックを、パパに肩車して貰って僕が採ります。
でも僕の顔の2倍もあるから、ちょっと取るのが大変なの。回して取るんだけど、いっぱい回しても取れない時があるし。スッと取れてもちょっと重いから、自分の顔にぶつかっちゃって、首がグキッてなっちゃったり。
それからカーキは、柿に似ている木の実で。カーキもとっても大きいんだよ。マツボックと同じくらいの大きさなんだ。カーキの木もとっても大きくて。やっぱり上の方になっているカーキはパパが、下の方のカーキは僕が取るんだけど。
カーキはマツボックリよりもちょっと大変。カーキの方がマツボックよりも柔らかいから、採った後に落としちゃうと木の実に傷が、そこから腐っちゃうかもしれないの。だから顔や首がグエッとグキッてなっても、頑張って持ってないといけないんだぁ。
でも魔獣さん達は、マツボックとカーキが大好き。だから一生懸命、綺麗に採るんだ。みんな美味しい物を食べたいもんね。
他にも森には小さい物や大きい物が、色々いっぱいあるんだよ。僕は、ご飯を採るのが終わったら、森の中を探検するの! そうすると面白い物や素敵な物が見つかって、僕の宝物タンスにしまうんだ。
「よし、じゃあ明後日の準備と、明日ウササの所へ持っていく、ニニンを取りに行こう」
「うん!!」
朝のご飯を食べ終わったら、最初はニニンを引っこ抜きに行きました。今日はこの前の小鳥さんじゃなくて、別の小鳥さん達が手伝いに来てくれています。うんとねぇ、1番多く、僕のお手伝いをしてくれる小鳥さんが来てくれてたんだ。
他の小鳥さんは白色と茶色なのに、1番よく来てくれる小鳥さんは、羽としっぽ、頭が少し薄い水色で、後は白色なの。だからパパもママも、この小鳥さんは間違えません。えと、ぐーちゃん達みたいに、ニックネームがあるの。ミー君だよ。
「おてつだい、よろしくおねがいします!!」
『うん! 任せて!!』
今日はママの薬を作る、小さなお家の隣の畑だから、みんなんとお話ししても大丈夫。
「あのねぇ、なかよしうささに、こんどプレゼントするの」
『プレゼント?』
「うん。このまえ、とってもすてきなプレゼントもらったんだぁ。だからこんどはぼくがプレゼント。でも、どんなプレゼントがいいか、わかんないからぁ。あしたなかよしウササにきくの」
『そっかぁ。でもウササは、アルフのプレゼントだったら、何でも喜ぶと思うよ』
「そかなぁ」
『うん、絶対!!』
「プレゼント、うれしいねぇ」
『ねぇ。そういえばアルフ、アルフパパも他の人達も、なんかバタバタしてるけど、どうしたの?』
「あのねぇ、あさって、もりにごはんをとりにいくの。マツボックとカーキをいっぱい。あっ!!」
『どうしたの?』
僕、マツボックとカーキで思い出しました。森に行くなら。森にいる魔獣さん達に会えるよね。前に魔獣園にいた魔獣さん達。それから魔獣園に居なくて、最初から森に住んでいる魔獣さん達。僕が森に行くと、みんな僕に会いに来てくれるんだよ。
「もりにいったら、まじゅうさんにあえるから、それもうれしいねぇ」
『あっ!!』
こんどはミー君があっ!! って言ったよ。
「どしたの?」
『あっ……、ううん、何でもないよ。アルフはみんなに会えて嬉しい?』
「うん!!」
『そうだよね。アルフは嬉しいよねぇ。お手伝いが終わったら急いで知らせなくちゃ』
「みーちゃん、なんていったのぉ? きこえないよぉ?」
『ああ、楽しみだねって言ったんだ。さ、ウササ達のニニン、いっぱい引っこ抜こうね。仲良しウササにニニンでも喜んでもらおう!!』
「うん!!」
なんか今のミー君、ちょっと変だった? 何か考えてる感じのお顔してた。どうしたのかなぁ? あっ! もしかしてミー君も森の木の実が欲しいのかも。ミー君達の木の実もとってきてあげよう!!
それから僕とミー君と小鳥さん達で、いっぱいニニンを引っこ抜いて。その後は森へ行く準備をしました。明日も明後日も楽しみ!!




