64.仲良しウササの激おこ?
『あっ!! アルフが来た!! たぶんアルフ来たよ! だってアルフママが乗ってるもん。久しぶりの人も居るけど』
『来た!?』
ドンッ!!
『イタッ! おい、押すなよ……って聞いてないか。みんな昨日の事、覚えてるな? 今日はあいつとアルフの時間を多く!!』
『『『了解!!』』』
うんうん、ウササの小屋にくるまでの道は、全部綺麗に直っています。僕もお手伝いしたんだぁ。泥と魔獣さんが出してくれたノリみたいなのを混ぜて、それを道にドボドボって流すの。僕がそれをやったんだよ。
それで泥が渇いちゃう前に、綺麗に平らにして。それでカチコチに固まったら完成!! 乾かしている時に、泥に乗っちゃいけないんだよ。靴の形がついて、そのまま固まっちゃうの。時々小鳥さん達も足跡はあるけど、それは大丈夫。
「アルフ、もう着くわよ。降りる準備をして」
ママに言われて、僕は読んでいた絵本をカバンにしまいます。途中まで魔獣さん達にご挨拶してたんだけど、その途中から、みんな忙しそうにしてて、ご挨拶できなくて。僕は絵本を読んでウササの所まで来たんだ。
えと、今日はママが診療じゃなくて、ママのお友達が診療に来てくれてるんだって。それで魔獣さん達の健康診断をしてるから、魔獣さん達は忙しいみたい。ウササ達は明日だって。
僕が絵本をしまってからすぐに、荷馬車が止まりました。降りる近くに置いてある荷物を先に下ろしてから、次が僕。
その後に僕のカゴ車と木のカゴに入れてあるニニンを下ろしてもらって。僕はニニンを運びながら、先にウササの小屋の入り口に行きました。
そうしたら仲良しウササが真ん中で、それから仲良しウササよりもちょっと下がった所で、ウササ達が並んで待ってくれていたよ。何でちょっと後ろなんだろう?
「おはよございます!!」
『アルフ、おはよう!!』
『『『おはよう!!』』』
「ぼく、おはなしできるようになりました!!」
『アルフ、本当にお話し?』
仲良しウササが聞いてきたよ。
「うん! あのねぇ、たぶんじゃないの。なきごえもきこえない。みんなのおはなしわかるんだぁ。だからおはなしできるよぉ」
『僕のお話しも分かる? 僕、アルフの1番のお友達』
「うん!! なかよしウササ!! 1ばんおともだち!!」
『!!!!!! 本当にお話しできるんだね!! うん!! 僕は1番のお友達!!』
「えと、きょうは、ニニンをもってきました!! おおきいニニンで、ぼくのかおよりおおきいの!」
「アルフ、今ドアを開けるから、お話しは中に入ってからにしましょうね。うん、昨日綺麗にしたから藁も綺麗ね。そのまま座って良いわよ」
トロイがドアを開けてくれて、最初にママが、次に僕が入ります、カゴをひっくり返えさないように気をつけて。段の所はトロイが持ち上げてくれたよ。
小屋の中にカゴ車を入れたら、すぐに仲良しウササが、僕の頭の上に乗ってきました。僕はそのままママの所に。
「あら、今日はみんな寄ってこないのね。いいえ、寄ってきているけれど、群がらないのね」
いつもウササの小屋に入ると、僕、ウササに潰されちゃうでしょう? でも今日はみんな、近くに来たけど、僕を潰しませんでした。
「みんな、どしたの?」
『今日はいいの』
『今日は近寄るだけ。後で少し抱っこして』
『それから少しだけ遊んで』
『その他は、頭の上のウササとずっと一緒にいてあげて』
『その子、激おこ。モルーとワイバーンで激おこ』
『何? 今か言った?』
『う、ううん、何でもない。何でもないから、今日アルフは、ずっと一緒にいてあげて』
「ママー」
「なぁに、アルフ?」
「げきおこってなあに?」
「げきおこ?」
「うん、いまくろウササがそういったの。なかよしウササはげきおこだって。ねぇ、げきおこってなぁに?」
「本当にげきおこって言ったの?」
「うん、いったぁ。モルーとワイバーンでげきおこだってぇ」
「何かしらね、げきおこって。トロイ、あなた分かる?」
「いえ、私もその言葉は初めてですね」
「ねぇねぇ、げきおこってなぁに?」
僕は頭の上に乗っている仲良しウササに聞いてみまし。
『何だろうね? 僕も知らないんだぁ』
「しらないのぉ?」
『うん、知らないや。ねぇアルフ、今日はいっぱい遊べる?』
げきおこが分からないまま、仲良しウササが聞いてきました。
「えとねぇ、ママ。きょうはいつまであそべる?」
「今日はお昼ご飯をここで食べて、その後少し遊んだら帰るわよ」
「おひるごはんのあともあそべるよ!!」
『そか!! じゃあいっぱい遊ぼうね。僕ねぇ、色々準備したんだよ。でもその前に、アルフのニニン、貰ってもいい?』
「うん!!」
僕は急いでニニンの準備をします。でも本当にげきおこって何かなぁ?
僕は柵の方へ行って、籠からニニンを出します。今日は大きいニニンだから3匹ずつ食べても大丈夫かな?
「きょうは、3れつにならんでください!!」
すぐに3列に並ぶウササ達。先頭のウササ達から、順番にニニンを食べていきます。僕はもう片方の手で大きなニニンを持って、頭の上の仲良しウササにニニンをあげるよ。
う~ん、今日はニニンが大きくて重いから、あげるのが難しい。でもちゃんとあげなくちゃ。仲良しウササ、久しぶりに会えたんだもん。
「もしかすると……」
「トロイ、どうしたの?」
「アルフ様といつも一緒にいるウササが、モルーとワイバーンでげきおこと言われたのですよね。もしかすると、色々と魔獣達の間で情報が流れてきていて、今回の事件のことを、ウササは知ったのかもそれません。それでアルフ様がどのような状態だったかも知った」
「確かにそうね。でも知ったのと、げきおこの関係は?」
「モルーのせいでアルフ様は怪我をするところだった。そしてアルフ様はモルーを助け、それから小屋に帰すまで一緒にいたと。そしてワイバーンはもちろんアルフ様を傷つけてようとして。モルーに対する怒りと嫉妬、ワイバーンに対する怒りの言葉なのでは?」
「怒りの言葉?」
「おことは怒っているのおこで、げきとは激しくという言葉なのでは? 激しくとはげきとも言います。激しく嫉妬と怒りで怒っている。それを縮めて激おこ」
「ああ、なるほど、そうかもしれないわね! でもこれはアルフには言えないわね」
「そうですね、今のアルフ様には」
「はぁ、魔獣の言葉をあまり真似しないようのさせないと。でも激おこねぇ。確かに仲良しウササにとっては激おこの出来事だったわね」




