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[書籍化]もふつよ魔獣さん達といっぱい遊んで事件解決!! 〜ぼくのお家は魔獣園!!〜  作者: ありぽん


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60.まだまだ内緒がいっぱい

「こっち! おねがいします!!」


『ここへ置けば良いのか?』


「うん!! でもそれはあっちにおねがいします!!」


『分かった』


『これはどこに運ぶ?』


「それはこっちです!!」


 お兄ちゃんモルーとちーちゃん達が見つかって、それからワイバーンが来ちゃって、いっぱい色々な物を壊しちゃってから5日。僕は今、シマウ達の小屋を直すお手伝いをしています。魔獣さん達も手伝ってくれてるんだよ。


 僕は荷物をどこに置くか、みんなにお知らせする係。みんなバラバラに荷物を置いたら、使いたい物がどこにあるかすぐに分かんないもん。だからしっかり、同じ物は同じ物でまとめるんだよ。


 魔獣さん達は大きな木を運んだり、土を運んでくれたり。それから道具を運んだり、ゴミを集めてゴミ捨て場に運んでくれたり。いろんなお手伝いをしてくれてるんだ。


 前よりもいっぱい魔獣さん達とお話ができるから、僕は遊んでいる時も、お手伝いしている時も、とっても楽しいです。でも……。


 僕ね、ブルーノおじいちゃんに準備ができたって言われて呼ばれて、ブルーノおじいちゃんの所へ行ったんだ。でもブルーノおじいちゃんは何も持っていなかったの。僕ね、何か道具がいるのかな? って思ってたのに。だって準備って言ったから。

 

 そうしたらブルーノおじいちゃんは、道具は何も使わないって。それに準備したものは、目には見えない物って言ったんだ。だから僕何を準備したのか、分かりませんでした。

 でも準備はしっかりと終わっているから? すぐにパパとママに、魔獣さんとお話しできるとをお話ししました。


 そうしたらパパもママも、こんなに素敵な力が使えるようになって良かったわねって。これからもっといっぱい、魔獣さん達とお話しできて良かったなって、とっても喜んでくれたんだ。

 

 パパもママも僕もニコニコ。それでパーティーもしてくれたの。僕が魔獣さん達とお話しできた、おめでとうのパーティー。あとあと、ブルーノおじいちゃんも、一緒にパーティーしたんだよ。僕、とっても楽しかったです。

 

 でも次の日、魔獣さんとお話しで、パパとママと、それからブルーノおじいちゃんと、お約束したんだ。


 ブルーノおじいちゃんは、魔獣さんとお話しできるのは、とっても珍しいって言っていたでしょう? それで前の日まではパパとママにも内緒で。

 どうして内緒にするのか。それは悪い人が僕やブルーノおじいちゃんを、攫っちゃうかもしれないからなんだって。


 お家の魔獣園には、とっても珍しい魔獣さんがいます。その魔獣さん達は珍しすぎて、悪い人が盗んだり、攫われそうにったりして、怪我をしちゃった魔獣さん達なんだ。


 珍しい……。僕とブルーノおじいちゃんも同じなんだって。魔獣さんとお話しできるのは、とってもとっても珍しいから。自分はお話ができないけど、魔獣さんとお話しがしたいっていう悪い人達が、無理やり僕とブルーノおじいちゃんを、連れて行こうとするかもしれないの。


 だからパパとママ、ブルーノおじいちゃんの前では、お話ししてもよくて。後は魔獣園で働いている人で、パパとママが良いよって言った人の前では、お話ししても良いけど。他の人がいる時は、今までみたいにたぶんって言いなさいって。


 後はお話しして良い場所は、魔獣園とお家の中だけ。お外や、お店がいっぱいの所では、お話ししちゃいけないの。

 もしもお話ししているところを悪い人たちに見られたら、またまた無理やり連れていかれちゃうかも。そうなったら大変!! 僕、絶対嫌だもん。


 だからパパとママとブルーノおじいちゃんと、お約束の指切りしました。お約束。僕、絶対守るもんね!!


 今はパパとブルーノおじいちゃん、それからライアンとオルドールさんしか居ないから、お話しして良いの。うんと荷物を運び終わるまでは大丈夫。小屋と柵を作ってくれる人が来たらお話しはダメ。たぶんって言うんだ。


 それから作る人達が来てくれたら、僕は別の場所に。他にも直す所はいっぱいだから、そっちに行ってお手伝い。そうすればまた魔獣さんとお話しができるよ。


『これはどこだ?』


「こっち、おねがいします!!」


「……」


「どうしたオルドール?」


「本当に話しているのか? いつもの《《たぶん》》じゃなくて?」


「ああ、ブルーノによると、しっかりと会話をしているらしいぞ」


「そうなのか」


「俺はブルーノの方は驚かなかった。それよりも納得した。だからあの動きができたのかって」


「すまないが、毎日とは言わないが、一緒にいるときは気をつけて見ていてくれないか? 話しをして、一応納得はしてくれているが、どこまでしっかりと分かっているか」


「分かっています。何かあってからでは遅いですからね」


「俺もしっかりと見てますよ」


「何事もなく、あの子が大きくなって、自分で自分のことをしっかりと分かるようになるまでは。俺達が守ってやらないと」


「パパ!! これはどこ!?」


「待ってくれ! 今行く!!」


 もう、パパ達、お仕事の時は、止まっちゃダメって、ママがいつも言ってるでしょう!! ママがいたら怒られちゃうんだから。


 その後も荷物をいっぱい魔獣さん達に運んでもらって、僕はそれをどこに置くか伝えて。パパ達も働いて? 小屋と柵を直してくれる人達が来る前に、荷物を運び終わりました。

 だからブルーノおじいちゃんが、直してくれる人達とお話しするのに、ここに残ってくれて。僕達は先に別の場所に行くことになったんだ。


『俺が乗せていってやろう』


 クタさんが背中に乗せていってくれるって。僕はすぐに背中に乗せてもらって出発!! 僕とクタさんの後ろを、ぞろぞろ魔獣さん達がついてきます。


「つぎは、おはないっぱいのところ!!」


『それはどこだ?』


「ウササのこやのほ!!」


『分かった』


「隊長、これは良いのか?」


「……あ~、これも問題か」


「はははっ!! こんな魔獣の行進、そう見れないもんな」


「どこで誰が見てるから分からないからな。後でアルフには話しておこう。なるべく短い列にしろって。ブルーノからも、魔獣達に伝えてもらおう」


「ひょおぉぉぉ~!!」


「こら、アルフ!! スピードを出すんじゃない!!」

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