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[書籍化]もふつよ魔獣さん達といっぱい遊んで事件解決!! 〜ぼくのお家は魔獣園!!〜  作者: ありぽん


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58.みんなでお家に帰ろう!!

『はぁ、お前達。2度とこんな、黙って外へ行くような事はするな。どれだけ皆に迷惑がかかったと思っている? 挙句、怪我で済めば良いが、死んでいたかもしれないんだぞ。お前達だけでなくアルフもだ。もし、本当にそうなっていたら……』


『ごめんなさい……』


『『『ごめんなさい……』』』


『良いか、本当に2度とこんなことはするなよ』


『うん、絶対にもうしない!!』


『『『しない!!』』』


『ちーちゃんも、ちない!!』


 お兄ちゃんモルー達が僕とグーちゃん達に、ごめんなさいをしました。うん、じゃあこれは終わり。だってパパとママは、どうして怒られたか考えて、ちゃんとそれが分かって、ごめんなさいができたら。その後はもう怒るには終わりだって。


 でもまた同じことをしたらもっともっと怒られちゃうんだよ。それでおやつが3回食べられなくなっちゃうの。だからみんな、もう絶対にしちゃダメだからね。


『おやつは大事』


『なくなるのはダメ』


『おやつなくなる!? もうしないよ!』


『ちーちゃんのおやちゅもない?』


『今度同じことで怒られたら、なくなっちゃうかも』


『たいへん!! おやちゅない!?』


『みんな、気をつけるぞ!!』


『『『うん!!』』』


『……まぁ、反省したのは良いが。その後のおやつっていうのはどうなんだ?』


「まぁ、良いだろう。それで気をつけてくれるのなら。後はこのことをどう旦那様に伝えるかだが。坊っちゃまのこともあるから、今は簡単な説明をしておくか。細かい説明は坊っちゃまの話の時に」


「おい!! アルフ!! アルフ!! どこに居るんだ!!」


 ちょうどみんなのごめんなさいと、おやつのお話しが終わった時でした。向こうからパパの声が聞こえて、僕はパパの声が聞こえた方へ行こうとしたよ。そうしたらブルーノおじいちゃんが、お約束覚えていますかって。


 うん!! 準備? が終わるまで、魔獣さん達とお話しできるのは内緒!! ちゃんと僕覚えてるよ。僕がそう言ったらブルーノおじいちゃんがニコって笑って、パパを呼んでくれました。


「旦那さま!! こちらです!!」


 パパが僕達に気づいて、他の人達と一緒に走って来ました。それで僕の事をギュッて抱きしれてくれたよ。


「アルフ、大丈夫だったか!? どこか怪我は!? 一体何があった!!」


「パパ、ぼくだいじょぶ。それにおにいちゃんモルーもみんなだいじょぶ」


「え? モルー? モルー達を見つけたのか!? いや、じゃあ、あの攻撃は?」


「旦那様、落ち着いてください。今私が説明を。こちらへ来ていただけますか」


 僕達に小屋から離れるなって言ってから、パパ達はブルーノおじいちゃんと一緒に、ボロボロになっている所へ。でも途中で何人かの人は、シマウ達を集めて僕達の所へ連れてきたよ。

 柵も小屋も壊れちゃったから、直すまで別の所へお引越しだって。柵もお屋根もないもんね。これじゃあゆっくり寝られないし、柵の中で自由に遊べないもん。


 それからまた少しして、今度はママの声が聞こえました。僕は小屋の壁から顔を出して、ママの声が聞こえた方を見ます。そうしたらママがファイヤーホースに乗って、走ってきてました。


「ママー!!」


「アルフ!!」


 ママは僕達の前で止まると、ヒラッとファイヤーホースから降りて、僕をパパみたいに抱きしめたよ。


「アルフ、キャリアバードから連絡をもらって、ママとっても心配だったのよ」


「あのねぇ、みんなげんき!!」


「そうね、元気ね。はぁ、本当に心配したわ。それでこの魔獣園に、そして私の大切な子を危険に晒したバカは、どこにいるのかしら?」


 ん? あれ? なんかちょっと寒くなったような? それに。


「ま、ママ、く、くるし!」


「あ、あら、ごめんなさいね。ママ、アルフが無事で嬉しくて、強く抱きしめすぎちゃったわね」


 ママが僕を離してくれました。ふいぃ~、苦しかったぁ。


「それでその襲って来たバカな魔獣はどこに……」


『グ、グワァッ! グワァ、グワワ』


「どうしたの? 何か私に?」


「まじゅうは、われらでたおした! パパたちは、むこうでおはなし、っていったの。たぶん! あのねぇ、まじゅうさんたちすごかった!! バーンッ!! って」


 僕はブルーノおじいちゃんとお約束。お話しできるって言わないで、いつもみたいにたぶんって言いました。


「あら、そうなのね。じゃあママもパパ達の方へ、ちょっと行ってくるわね。それでパパと、無事だったモルー達をどうするか話してくるわ」


 そう言ってママはパパの所へ。それから一回だけバンッ!! って音がして、僕とお兄ちゃんモルー達はビックリ。まだワイバーンが攻撃してきたと思ったの。でも今のはママが魔法を使った音だって。良かった、ワイバーンじゃなくて。


 あれ? でもママはどうして魔法を使ったのかな? それにどうしてグーちゃんもクタさんも、それからシマウ達も、変な顔をしているの? ちょっと焦ってるし。ん?


 ママが魔法を使ってからすぐに、僕達の所に戻って来ました。それでパパ達はまだまだ忙しいから、モルー達を小屋に連れて行ってあげましょうって。

 僕はグーちゃんに乗って、お兄ちゃんモルー達も一緒に乗って。ママはファイヤーホースに乗って。クタさんとリアも一緒に、モルーの小屋まで行くよ。ブルーノおじいちゃんはここに残るって。


 ブルーノおじいちゃんにバイバイをして、モルーの小屋へ出発!! 小屋にはすぐに着いて。そうしたら小屋の中から、お父さんモルー達が僕達の方を見てきました。


『息子よ!!』


『私の可愛い子!!』


『パパ!! ママ!!』


 ママがみんなを下ろしてあげて、扉を開けてあげたら、お兄ちゃんモルー達が小屋に走り込んで行って、それでみんなで抱き合ったんだ。


『もう!! どこへ行っていたの!! ママ、とっても心配したのよ!!』


『そうしてこんなことをしたんだ!! 無事で良かった!!』


『パパ!!』


『ママ!!』

 

 お兄ちゃんモルー達、またごめんなさいです。いっぱい怒られて大変。でもさっきみたいにちゃんとごめんなさいしてるから、もう怒られるの終わるはず。


 少しお父さんモルー達が静かになったから、グーちゃんが何があったのか、お父さんモルー達にお話ししてくれました。

 それでお話しを聞いたお父さんモルー達は、僕とグーちゃん、他のみんなに何回もありがとうをしてくれたよ。


『本当になんとお礼を言ったら良いか』


『子供達を助けていただき、ありがとうございました』


『この恩はいずれ』


『気にするな。ここに住んでいる者は、皆家族だからな』


「お話しは終わったかしら? じゃあモルー達も疲れているでしょうし、今日は帰りましょう。怪我は今簡単に調べたけれど、大丈夫だったわ。詳しくは明日ね」


 モルー達が並んで、みんなで一緒にお辞儀をしました。僕も一緒にお辞儀。お疲れ様でした!! こう言う時はそう言うってパパが言ってたもん。


 それからみんなで小屋から出て。グーちゃんもクタさんも小屋へ帰ります。


『それじゃあ我らも帰るぞ。アルフ、すぐに我に所へ遊びに来い』


「うん!!」


『俺の所にもな』


「うん!!」


『これから楽しくなりそうだ!』


 そう言ってグーちゃんと、クタさんは帰って言ったよ。リアはこのまま僕のお家に行きます。リアのお母さんが僕のお家の帰ってくるから、そうしたら一緒にお家に帰るって。


 ママと一緒にファイヤーホースに乗って、モルーお兄ちゃん達に手を振って、そうしたらモルーお兄ちゃん達が手を振り返してくれました。さぁ、お家に出発!!


 うん、モルーお兄ちゃん達が見つかって、みんな怪我をしなくて良かったぁ。

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