55.グーちゃん? 魔獣さん達の一斉攻撃
『グギャアッ!!』
『グワァッ!! グワアァァァ!!』
ん? あれ? 僕ブラブラしてる? それに頭の上で声がするよ。それから僕の前にはグリちゃんがいて、ワイバーン? を足で押さえていました。
今ねグリちゃんは、兄貴しっかり押さえたぞ、って言って。それからグーちゃんが、分かった! アルフそのまましっかり、モルー達を持っていろ、って言ったんだよ。
『グワァ、グワワ?』
「うん、きいてるよぉ。でも、ぼくなんでブラブラ」
今のはグーちゃんが、ぼけっとしているが、聞いているのか? って言ったの。うん聞いてるけど。僕は今、一生懸命走って、それでモルーお兄ちゃんとちーちゃんを手で包んで抱きしめて。それと同時に、ワイバーンが僕達にぶつかりそうになって?
「モルーおにいちゃん!! ちーちゃん!!」
僕は急いでモルーお兄ちゃん達を確認しようとします。僕の包んでいる手の中から毛が溢れているし、モルーお兄ちゃん達のもふもふした感じがしてる。モルーお兄ちゃん、ちーちゃん大丈夫!?
『グワァ、グワワ、…ま、背中に乗せる』
ん? 今確認するのは後にしろ。今、背中に乗せる、って言ったよね? でも途中から変な感じがした?
考えてたら、ブラブラしていた体がブワンッ!! って持つ上がって。そのまま僕はいつも魔獣さん達がしてくれる、投げられて背中に乗せてもらうやつをやってもらったよ。乗ったのはグーちゃんの背中でした。
僕の頭の上でお話してたグーちゃん。やっぱりグーちゃんが僕の洋服を咥えてブラブラしてたみたい。
「グーちゃん、どしてここにいるのぉ?」
『どうしてではない! いや、どうしては我のセリフだ。どうしてお前はこんな危ないことをしたんだ!』
「あぶない? あっ!! モルーおにいちゃん、ちーちゃん、だいじょぶ!?」
僕は変な感じのグーちゃんとのお話しを途中でやめて、すぐにグーちゃんの背中の上で手を開きました。コロッと少しだけ転がったお兄ちゃんモルーとちーちゃん。2匹とも目を瞑っています。僕はドキドキしながら、もう1回2匹を呼びました。
「モルーおにいちゃん、ちーちゃん、だいじょぶ?」
最初にそっと目を開けたのは、お兄ちゃんモルーだったよ。それでお兄ちゃんモルーは目を開けた後、ゆっくりと起き上がってちょっとだけボケッとしていて。でもすぐにちーちゃんを見て慌ててね。それでちーちゃんのことを呼びながら、ちーちゃんの体を揺すりました。
『ちーちゃん、ちーちゃん!!』
何回か名前を呼んで体を揺らして。
「……ん?」
ちーちゃんが起きてくれたよ。それからさっきのお兄ちゃんモルーみたいに、ゆっくり起きて。少しボケッとしていたんだけど、すぐにハッ!! として。お兄ちゃんモルーに抱きつきました。
『おにいちゃ!!』
『ちーちゃん、良かった!!』
うんうん、2匹とも良かった良かった。もう大丈夫だからね。
『おい、お前達。先にアルフに礼を言わないか。お前達を助けたのはアルフなのだから』
グーちゃんの声にビクッとするお兄ちゃんモルー達。それで抱き合ったまま、なんでここにグーちゃんがいるのか聞いて。グーちゃんがため息を吐きます。
『はぁ、とりあえず飛ぶぞ。お前の方も問題はないな。これから総攻撃をかけるからな。我らは空からそれを見ていよう。アルフ、しっかりと掴まっていろ。2匹を頼むぞ』
「うん!!」
横を見たら、ペリンっていう、ペリカンに似ている魔獣さんがうんうん頷いて、先に飛びました。僕は急いお兄ちゃんモルー達を洋服の中に押し込んで、グーちゃんの首に掴まります。
『お前達の仲間は、奴の口の中に入っていて無事だ。安心しろ』
そう言って、グーちゃんが飛び立ちます。僕達が飛び立つとすぐにグリちゃんが、押さえていたワイバーンを火魔法で燃やしちゃいました。
『あれ? あれ? アルフ? どうしてここにアルフがいるの?』
『アルフおにいちゃ?』
『後でゆっくり説明してやるから、大人しくしていろ。ふむ、お礼を言わせるのはそれからだな。今はこっちに集中だ。皆の者、聞こえるか!!』
グーちゃんがそう言うと、お兄ちゃんモルー達は静かになって、魔獣園の魔獣さん達がみんな一斉に鳴きました。
『奴らの気配はしっかりと感じるな!! 今下でシマウ達が奴らを1箇所に止めている!! 』
あれ? 倒したと思っていた2匹が、また起きあっていました。あっちの1匹、グリちゃんに燃やされてなかった?
『シマウ達を攻撃せずに、ワイバーンのみをしっかりと遠距離攻撃できる者は、我の合図で一斉に攻撃をしろ!! 良いか、分かったな!! ここにはアルフがいることを忘れるな!!』
また一斉に鳴いた魔獣さんた達。う~ん、鳴き声? やっぱりいつもと違うよ。いつもはなんとなく、みんなの言っていることが分かって。その時は鳴き声と言葉が、混ざっている感じなの。でも今は言葉だけがはっきりと聞こえるよ?
『お前達、もう少ししっかりと2匹を寄せろ!!』
『分かっている!! お前もう少しこっちだ!』
『……よし、そろそろだな。今だ!! 放てぇぇぇっ!!』
グーちゃんがそう言った途端、色々な所から、色々な魔法が飛んできました。鋭く尖った氷の塊や炎のボール、光の線みたいなやつに平べったい丸でしょう。飛んできた魔法が多すぎて、全部の魔法は分からなかったよ。
そしてその飛んできた魔法は全部、ワイバーンの方に飛んで行くと、色々な光が溢れて、その後モクモクモクって煙が。ワイバーンもシマウ達もみんな見えなくなっちゃいました。
でも少ししてグーちゃんが、確認するのに煙が邪魔だって、風魔法で煙を消したら、下にはシマウ達が走っていたけど、ワイバーンはいなくなってました。
「ワイバーン、きえちゃったぁ?」
『いや、しっかりと攻撃が当たって、その辺に転がっているだけだ。もう大丈夫だぞ。奴らはもう何もできない』
「みんなたおした?」
『ああ』
『もう、こげきない?』
『ああ。もう誰も攻撃してこない』
「そか!! えと、みんな、ありがとございます!!」
僕は攻撃してくれた魔獣さん達にありがとうをしました。グーちゃんが僕がありがとうしたって魔獣さん達に伝えてくれたら、みんなどういたしましてって、お返事してくれたんだ。




