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詩の目次

雨を眺めて

作者: 冬野三月

昨夜ゆうべからずっと雨が降っている。

それを僕は部屋の中から眺めてる。

窓の外を飽きもせず、ずっと。


青空の姿も忘れてしまって、

白い雲が綿雨わたあめみたいだなんてことも忘れてしまって、

僕はずっと灰色の空と透明な雨を見つめている。


灰色の空も悪くはないと、君が横から声をかける。

雨の日が好きだと君は言う。

僕にはまったく理解できない。

晴れが恋しくて、苦しい。


雨はジメジメとして薄暗い気持ちになるよ。

古傷が痛んでどうにも動けなくなるよ。

だから僕は晴れる時を待っている。

雨雲が消えるまで待っている。


だけど今夜も雨は続いて。

いつの間にか君の姿もなくなって。


僕はいつまでも雨を見つめているだけ。

雨があがる日を待っているだけ。

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