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CHAPTER1-1
僕が彼女を認識したのは入学式から
そう日にちが経っていない晴れた日の昼下がり
友達もろくにいない僕に女子から謎のLINEが来てからだ
3人組の彼女らは明らかに僕をからかっていた
日頃からナヨナヨして頼りなさそうな僕だが
学年で3番目に頭が良くいつも
「なんでお前が成績いいんだ?」
と不思議に思われていた
そんな僕を面白がって話しかけてきたんだと思う
それか高校デビューしようと僕を練習台にしたかだ
今となっては確かめようもない
3人から別々にLINEが来た
「私の名前は何でしょうか?」
という入学して数日なのにわかるはずもないゲームをされ
あちら側は3人で楽しんでいるようだった
その夜だ、女子と話慣れていない僕が緊張から解かれて
家族とゆっくりリビングでテレビを見ていたとき
その中の一人、NさんからLINEが来た