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Justice Breaker  作者: 狼狽 騒
第六章
222/292

ライトウ 01

    ◆ライトウ



 俺は剣士としては未熟だ。


 ジャスティスを何体も斬り倒しておいて何を言っているのか、と思われるかもしれないが、実際それは間違いがない事実であるのだ。

 剣士の相手は剣士だ。

 決してジャスティスではない。

 そういう観点で言えば俺は『戦士』としては優れていると判断されるかもしれないが、『剣士』としては未熟という意味なのは理解してもらえるだろう。

 俺が対峙したことがある剣士は一人だけ。

 たった一人だけ。


 キングスレイ。

 ルード軍最高責任者であり、『剣豪』と呼ばれた男。


 アドアニアで対峙した時、圧倒的な差を持って負けた。

 相手に傷一つ負わせることなく、見逃された。

 〇勝一敗。

 これを未熟と言わないでなんと言えよう。

 だからアドアニアでの敗戦以降、努力した。

 未熟だから努力する。

 自分はまだまだである。

 そう考えて頑張ったら強くなれた。

 だけど――まだ足りない。

 キングスレイに勝てる気がしない。

 その足りない所が何か。

 既にヒントは貰っていた。

 皮肉にも、それはキングスレイからであった。


『その刀に名はあるのか?』


 刀の名。

 確かにライトウは何も考えていなかった。

 その刀のルーツも、何も知らなかった。

 だが、その点はもう知った。

 同時に、彼は答えを見つけた。


 ずっと一緒にあるこの刀。

 ずっと一緒にいるこの刀。



 だからこそライトウはこの刀に――

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