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Justice Breaker  作者: 狼狽 騒
第四章
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乱戦 01

    ◆ミューズ




 クロードとカズマがコンテニューと邂逅していた、ちょうどその時。

 都市部のメカニックルームにいたライトウとミューズにも異変が伝わっていた。


「っ! ライトウ! 都市中心部にジャスティスが多数出没っす!」

「このタイミングでか……クロードとカズマに連絡は?」

「しておくっす! クロードは難しいかもしれないっすが……」

「この騒ぎならすぐに駆けつけるだろう。――都市部の所属員には足止めと無理のない離脱を伝えてくれ」

「了解っす」

「じゃあ行ってくる」


 そうライトウは扉の方に駆けて行った。

 残されたミューズは「さて」と白衣の袖を捲りあげてパソコンに向き合い、猛烈な勢いでキーボードを叩いて敵の位置を一気にマップに表示させる。その様子にその場にいた他のスタッフも自分の作業の手を少しだけ止めて見入ってしまう。が、すぐに「カズマにはあたしが連絡するので他の所属員への連絡をお願いするっす! あとは映像監視しながら連絡お願いするっす!」と声を上げた彼女の声に再び作業を開始する。素直に従うのは、何より彼女が負っている作業量が一番多くて自分では処理できないと分かっているからである。

 そんな彼女は直接戦いに出ないながらも、別な戦いをするつもりであった。

 映像を使っての相手ルート特定。

 ならびに会談前に攻めてきたルード国の卑劣さを伝えるための、インターネットへの色を付けた流出。

 相手は会談を潰すために事前に攻撃を仕掛けてきた卑怯な国――いうことを印象付けていく。


「さあ、やるっすよ」


 こうして。

 ミューズの情報戦が今、始まった。

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