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エピローグ 06
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「嘘っす……嘘って言ってくれっす……っ!」
震えた声で各所に電話を掛けるミューズ。
しかし彼女の耳に入ってくる報告は、誰からのモノでも全く同じだった。
それでも彼女は信じない。
彼女が一番、仲が良かった。
異性の友人としても。
いがみ合った。
だけど嫌いじゃなかった。
むしろ好きだった。――そんな様子がありありと見られる。
だが現実は非情だ。
クロードの手元にあるノートパソコンに映し出されている文字が、無情なる宣告を突きつけていた。
アレイン。
陸軍元帥 コンテニューによって左胸を撃たれ――死亡。
3章 完
これにて三章完です。
いかがでしたでしょうか?
一章で一人、女性がこんな目に合う小説ですがお付き合いくださいませ
次は四章――の前に外伝を一つどうぞ!