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エピローグ 01
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「ふーんふーんふーん♪」
ルード国のとある施設。
コンピュータしかない無機質な部屋の中で、白衣を着こんだセイレンは鼻歌を奏でながらパソコンのキーボードを叩いていた。
「ヨモツちゃんはどうだろうねー? 流石に魔王がいない中では勝ってほしいと思うけど、でも空軍ジャスティスって戦力が六機だけだし、ヨモツちゃん以外はポンコツパイロットだから五分五分って所かなー?」
まーどーでもいいけどねーと足を投げ出しす。
セイレンは最初から期待していなかった。
空軍ジャスティスのパイロットも――ヨモツでさえも。
「だから勝手にプレゼントを贈ったけど気に入ってくれるかなー? くれるよねー?」
セイレンは、にっしっしと笑う。
まるで子供が新しいおもちゃを見つけたような無邪気な表情で――
「実験段階だからどうなるか分からないけどねー。ま、ガエル国だからいっかー」