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未来に生きる自由人?  作者: 九重稲荷
4/6

明日はどっち?どこだ?

説明が長すぎるざんす...


あの後、自分の設定を色々イジろうとするジョーカーを止め、

なんとか自分の語尾に「にゃ」や「にゃん」「にょ」とか「のじゃ」をつけるのを止めることに成功し、

自分を「マスター」で呼ぶ仕様にするのに小一時間も「萌え論議と萌えの作法」を聞かされるとは夢にも思ってなかった勇次郎であった...


『...~ですので、マスターの趣味嗜好が分かってないと、私の端末義体の容姿や他のバイオロイド達やアンドイド達の萌え制服等が決まらないのですよ。~...』

いや...どうやら小一時間では済んでは、否終わってなかった様だ...

えらくマイスターに染まった思考をすると思ったのは、

やはりと言うか萌神川もがみかわのご謹製の無駄に優秀で勤勉なAIだったからであった。



「言語と名称設定でここまで疲れるとは...

『変更可能なのはそれ位なものですから』ってか他の設定は出来ないのかよ!

まぁあんまり設定変えても扱い切れん予感がするしな、

そんで俺の義体の性能と、俺の素体の状態はどーなってんだ?」


『それはそうですよ、私はマイスター萌神川様により創られた

「愉快型万能成長ならびに生産、環境、遊戯機能搭載型の自己学習成長型AI」ですからね。

動力もこの船が存在する限り半永久ですしね、

そしてマスターの義体はそんな私と情報共有も出来、

全身がナノ・ピコマシンで構成されてますので、

耐衝撃、耐斬撃、耐光学性に優れた万能耐久型です。

また全身の超硬化や部分超硬化も意識するだけで可能ですので、

応用すれば手刀でネオ・チタン複合超合金を切断等も出来ます。

それと、真空環境や超低温環境や超高温超高圧の状況下でも活動可能です。

さらに接触吸収は多少時間がかかりますが、

口腔摂取が可能な物体物質であれば、

たとえ劇薬や毒物でも体内で即時瞬間分解吸収して自身のエネルギー化や、

選別して取り出しも可能です、

とうぜんアナライズ機能や味覚などの五感もあり、

任意で意識すれば周囲100Km位までならサーチ機能で広域各個サーチ解析可能です。

そして普段の生活の安全の為に、7段階のセーフティ機能もございます。

後、素体は最高安全度の別室にて、可能な限りの生命維持を施しつつ保全保管しております』


「俺はどこの決戦兵器だよ...

ってか軍や保安局の実行部隊のサイボーグどころの話じゃねーな、

アイツは俺になにをさせる気だったんだよ...

んで全身ナノマシン化のサイボーグって一体この義体にどんだけ金かけてんだ...

『マスターは100グラム300万円程ですが?』うん、ありがとう...

まぁこれからの安全性は大分保証されたのはわかったが、

ネットスーパーのひき肉みてーな言い方はやめろ。

せっかく学生時代(警察大学校)に機動警察官になる為に鍛えたのがアホらしい位のスペックの身体だな...

まぁ素体は無事に安全確保して厳重に保全保管されてるってコトは

いつか生身にもどれるかも知れねーんだろ?」


『はい、幸いかどうかは、わかりませんが、

マイスター達が予めマスターの解z...もとい義体化されてたのは、

あらゆる活動環境下でも安全確保するためだったのかもしれません。

完全に地球に類似等の環境下で安全性が確保された場合において、

生体化する意思があれば...と許可がおりております。』


「まぁそのくらい安全性が無きゃな、

俺も生身に戻ってもスグ死んじまうしな、

後ほかにもクルーが居る様なコトを言っていたがどれだけ居るんだ?

まだ、誰?も見かけていないが?」


さすがに自分の命が掛かっている為、

そんなに文句を言う訳にも、行かなくなったらしい...

に、しても結構環境適応力が高い男であった。


『はい、現在この船にはマスターAIの私、

そのサブマスターの「クラウン」そして、配下に

「キング、クィーン、ジャック」のAIをリーダーとする

「スペード、クラブ、ダイヤ、ハート」の各シリーズのアンドロイドとバイオロイド、

最後に作業用のドロイド達と内蔵戦闘機のAI群ですね。

そしてこれらは、全てがマスターを守る事を第一に、マスターの支配下となっております』


支配下の割に、結構自由な失言が多い気もするが...


「結構居るんだな...って実質無人船じゃねーか?

俺も今や全身完全の義体だしな...いや、まだ俺の素体があるか...」


そしてそんな他愛のないコトを考えていた時に突然、

警報が鳴るのであった。ついでにファンファーレも...


『只今、船の制御ならびフォトン・ジェネレーター・ユニットの事故処理をしていた、

「クラウン」からの報告が上がりましたが、

事故原因はどうやら、光子素粒子の射出装置に異物おもちゃが混入していた模様です。

現在は通常可動をしていますが、

安全にネオ・フォトンエンジンが正常に戻るのに、

後12時間程度かかる様です、結果、加速空間から通常空間に戻る頃には、

1億光年を大きく超えてしまいそうです。

おめでとうございます。人類の未到達地点に到達ですね。

すでに、天の川銀河を含む「矮小銀河群」、どころか「銀河団」の外ですね、

まだ人類の天体観測等が不能なエリアですよ、

もっとも撮影するだけならば150億光年先まで、撮影出来ますけどね。』


「へっ???」



人間、当然と受け入れない突拍子もないコトを突然告げられると、

完全に思考が止まる様だ...

そして当然ながら勇次郎もその例にもれなかった様である。

首を傾げ、そのまま意識を放棄して倒れるのであった。



ちなみに矮小銀河群とは、

天の川銀河や、アンドロメダ銀河を含む40個程の

銀河や小銀河、星団や星雲を含む集団であり、

銀河団とは、それらを含む、銀河や銀河群が100~10000個位が

光の膨張速度と重力限界によって集まった直径3~5千万光年位の集団であり、

計算上は銀河団と銀河団は、4~6千万光年程離れているとされている。

もっとも銀河系間にも、島銀河とも呼ばれる、

群や団に属さない逸れ銀河も存在する。

そしてそれ以上の数千億個の数を含む銀河団を超銀河団とよび、

直径1億光年を超える大きさの超銀河団がさらに集団となり、

その直径は数兆光年にも及ぶ、それらが数億個集まって、

ビッグバンによる物質や素粒子の空間拡散限界を迎えた範囲を

「宇宙」とビッグバン信者の科学者達は定義しているらしい。



どうやら銀河系脱出どころか、前人未到とか、観測不能どころの話ではなかった。

未知の宇宙空間などすでに、まったく見聞の無い世界に等しいのである。

物質の構成や光の性質は変わらずとも、

未知の物質や物理法則の違いすら、あり得るのだ。

又、ここでは地球の金属や物質がこちらのレアメタルになってしまう可能性も

無きにしも非ずなのである。それはすなわち、

現状での代替えに成りうる物質が見つからない場合、

全くの補給等が出来ない状態に陥るのと同義でもあった...


さぁはたして勇次郎の明日はどっちだ?








飽きた?ねぇ飽きた?今どんな気持ち?って言われてる気がする...

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