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未来に生きる自由人?  作者: 九重稲荷
3/6

自由なトリセツ?

まだまだ説明回だったりする...


拝啓、我がふるさと地球に居る親父、お袋、兄貴に妹達よ。

俺は幼馴染の萌神川もがみかわとしあきの野郎のせいで、二度と地球に帰れなくなった様です...

思えば幼少期に、同い年のあの野郎の家の隣に引っ越してからというもの、

散々酷い目に遭ってきましたが...今回は極めつけの様です。もし俺の失踪に気がついたら、どうかあの野郎を特級永久監獄に叩き込んでやってください。

      どこか良く分からない宇宙の片隅より ー浦島勇次郎ー




『マスター浦島様...現実逃避はそろそろやめて、これからの事を少しは現実に向かい合って話し合いませんか?

精神的な引きこもりは、生産性がありませんし、私達も退k...もとい、ひm...存在意義に関わりますから...』


勇次郎は精神的防御と心の安寧を求めて、新しい世界の開放に逃避している頃、

あまりマスターをマスターと認識してない様な気のする自由奔放なAIは本音がチラ見えする声をかけてるのであった。


「そうだな、まだ完全に帰れなくなったって訳でもねぇしな...『ほぼ0%ですけどね』うっせぇーな微かでも残ってる希望を否定的に言うんじゃねーよ!!」


「ったく!完全にゼロパーじゃねーんなら俺ぁ諦めねぇんだよ、それで現状はどーなってんだ?取り敢えず状況確認しとかないと方針も立てられねぇしな」


『では現状の説明を致します、

まずマスター浦島様が帰宅寸前に非致死性の違法改造超強化スタンショットで拉ch...確保されてすでに三日目ですが、

その間に全身の完全電脳化及び義体化手術を施術する様に指示されておりましたので

同時進行で地球上からメディカル・カプセルで施術しながら移動、

衛星軌道上に停泊待機していた「まんせいばし」に運び込み、

そのまま銀河脱出の為丸一日かけてスイングバイ航行を実施、順調に航行してましたが、

スイングアウト寸前でフォトン・ジェネレーター・ユニットが事故を起こしました。そしてそのまま性能限界を超えた超長距離の空間跳躍事故となり現在にいたります』


至るトコロで違法臭全開で、ツッコミどころ満載の過積載状態だった。


「......待て待て、色々突っ込みたいトコはあるが...

まず全身の義体化と電脳化って出来たっけ?

しかも完全にって違法じゃなかったか?ってか拉致してる時点で違法だろ?

違法改造の超強化スタンショットも普通に人殺せんぞ?

って俺マジで死んでたのかよ?そんで全身サイボーグの義体化かよ?」


『いいえ、マスター浦島様は死亡してませんでしたよ。

独身者みなしご達の家」の最新鋭の未登録最新技術で脳をナノマシンで完全電脳化して、

同じく最新鋭の現在の世界最強スペックの強化義体に組み込み同化シンクロ致しました、

結果マスター浦島様は擬似的な不老不死の状態になりましたが...』


「いや...擬似的だろうと不老不死化は精神に支障を起こすからって地球連邦医師法で禁止されてるだろ?

丈夫な義体ってのは、この状況ではありがたいかも知れんが...

未登録最新鋭の新技術スペックってのが微妙に気になるんだが...

それと素体となった俺の身体も...」


4000年台の中頃の東西の連邦やその他の地域の政府でも、

医療技術やバイオサイバネティック技術やナノマシンやピコマシン(ピコメートルサイズの小型機械)

等を使った健康管理ならび体調維持等の精度が上がり

人類の平均寿命はすでに170~200歳位になっていたのだが、

250歳以上の延命は精神に異常を来たし反社会的行動を取り易くなる者が多発した為、

精神鑑定や本人の意志を確認し、

300歳以上になると、それ以降の延命処置並びに、新たな義体化を禁じているのである。

ただ一部の特殊職業は(連邦治安維持実行部隊員、特殊環境下戦闘員、特別特殊保安員、等)

不老不死まではいかないが、かなり強靭で特殊な義体を与えられて長寿になることはあるが、

それでも400歳前後が限界とされている。


『まずは疑似不老不死化による精神障害ですが、

マスター浦島様は最新式の「ファジーアルバム方式」を搭載してますので、

今までの完全記憶化による精神的弊害を極限まで軽減しており、

あまり活用してない記憶はアルバム機能により必要以上に思い出す事は無く、

必要時には瞬時に記憶を思い出せる仕様になってます。

また不必要な記憶は一次消去領域で保存され選別消去も可能ですので、

ほぼ精神障害は起こすことがありません。

それに元々マスター浦島様は意思と精神が異常にずぶt...強靭であると、

マイスター萌神川様より承っております。

それと、そもそもここまで連邦警察は捜査にやってこれませんし...

「バレない違法は犯罪じゃない」が、マイスター萌神川様の口癖らしいので』


「ちょい待て、バレようとバレなかろうと犯罪は犯罪だぞ。

まぁ俺以外の連邦警察もさすがにココまでは来れないだろうがな...

あと、一々「マスター浦島様」は、やめてくれ、

なんか聞いてると気分的に精神的にも疲れちまうからな...

後ついでにこの義体のスペックと素材になった俺の身体も教えてくれ」


『では、ご主人様?旦那様?あるじ様?ダーリン?この駄犬?っと色々バリエーションが、ございますがどれに致しましょう?私の個人的には最後のが...』


「ちょっと冷静に考えようか?特に最後のヤツ...

俺は別に普通に「マスター」で良いんだが、

それってヤツの趣味のちょっと特殊な呼び方じゃねーのか?

とりあえず極めつけに最後のは特に...」












まだまだ続くんじゃよ...

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