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未来に生きる自由人?  作者: 九重稲荷
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さぁ逝くでガンス!

恥まるザマス!!


『...ま.........お......ま、お......うら...さ...』

(んん?...うるさいな...)

『マス......うらし..........マスター浦島様、起きてください』

(誰だよ?昨夜は事件があって、徹夜明けなんだが...?)

『緊急事態です。マスター浦島様起きてください』

「って誰だ?うるせーなー今何時だと思ってるんだ?真っ昼間だぞ?って...???」


なにやら若干呑気な合成音が聞こえる中、こっちも若干世間様からズレた声で対応するのは、御年28歳になる引き締まった、されど細身の合成音声によるとマスター浦島なる男性であった。


『気持ち良くきぜt...もとい、お休みのところ申し訳ありませんが、生命活動に関わる緊急事態なのです』

「ってか、ここはドコだよ?ってか、テメエ今、気絶って言おうとしてなかったか?」


若干本音がダダ漏れな合成音声である...


(周りを見渡すが、ホントにドコだよ?少なくとも俺の知ってる場所じゃねーな?

って今居るトコって何かのカプセルの中じゃねーか?おまけに素っ裸だし早いトコこの液体抜いて外にだしてくれよな...)


『今蘇せ...もとい保存保護液を、排出いたします』


「今、蘇生って言いかけたよな?蘇生って俺死んでたの?生命活動の危機じゃなかたのかよ?さっきも気絶って言いかけてたよね?」


『......今は緊急事態ですので細かい亊は、気にしないでください...蘇生えk...もとい保存保護液の排出が終わりました。カプセルの前にある、制服を一式を可及的速やかに身に着けてください』


「また蘇生って言ったよな?なんだよ俺マジで死んでたの?怖ぇーなオイ!」



なんとも漫才コンビの掛け合いの様であるが...



とりあえず文句を言いながらも、さすがに全裸は落ち着かない様で、イソイソと置いてあった服を一式着つつ、とりあえず昨夜のコトを思い出そうとするのだが...なぜか思い出せ無い様だ...


(昨日はアジア圏で大掛かりなサイバーテロがあって、結局徹夜でネット捜査してたんだよな...ンでっ部下に資料集めと、整頓を任せて外回りをしてたんだよな...そんでもって交代で一時帰宅して長期捜査の準備をして、昼前に又本庁で集合して対策本部を立てる予定だったんだが...

家に帰る直前から、なんか記憶が思い出せねぇ...ってか家に入る直前から完全にブラックアウトしてる記憶しかねぇぞ?)


「なんか記憶が途切れてるんだけど、アンタ誰だか知らねぇケドなんか知らねぇか?」

取り敢えず姿は見えねぇが、取り敢えず名前と何があったか聞いてみる。


『私は、万能環境生活生産活動対応型精密探査船「まんせいばし」のマスターAIの「ジョーカー」と申します。マスター浦島様は、今から73時間前にこの船の生体蘇生保護室つまり医務室のようなココに襲g...もとい穏便に拉ch...もとい、運び込まれました』


犯罪臭たっぷりてんこ盛りである。


「おいっ!なんか聞き捨てならないセリフがポンポン出てきたが...とりあえず誰が俺をココに運び込んだンだ?取り敢えずソイツは逮捕しなくちゃならねぇ、俺の精神衛生的にも...」


『まずは、運び込んだのは俗に言う{ひみちゅ結社「あきはばら」}のTOKYO総本部長兼会長のマイスター萌神川もがみかわ様です。まぁ私立シンクタンク「独身者みなしご達の家」のマスターでもあり、マスター浦島様の幼馴染の方ですよね』



因みに「独身者みなしご達の家」というのは別に犯罪者集団ではないが、ほぼ全員がキワモノ研究の専門家集団であり、世界各国では「アイツ優秀なんだけど...なんか世間からズレてね?若干キモいんだけど?」等と言われてはみ出した天才研究者?のハズである。



......俺はまず頭を抱えて、呪いの呪詛を、萌神川のヤロウに送り、はた迷惑な幼馴染をどうやって逮捕してシバきあげようか頭の中でシミュレーションを行っていたのだが...


『マスター浦島様、今リアルに呪怨思念波が出てますが、残念ながらマイスター萌神川様はシールドを常に展開しておりますし、ココからでは物理的に距離が離れすぎておりますが?』


「シールドを常時展開とかアイツなにやってるんだって...俺も思念波放出なんて特技いつの間に習得してたんだよつーか、物理的に離れてるってどんだけ遠くに逃亡してるんだよ?国際指名手配犯のテロリストかよ!!」

ったく、どんだけツッコめばいいんだよ!いい加減寝起きだが疲れてきたよ...


『マスター浦島様、正確にはマイスター萌神川様が、ではなく我々が距離を現在進行形で離れて行っているのですが...現在は地球より約1800万光年程で現在も尚、超加速中です。ネオ・フォトンエンジンとフォトン・ジェネレーター・ユニットの暴走が安全に完全停止する頃は約9100万光年程に届きそうです...』


「.........へっ?せんはぴゃくまんこーねん?んで9100万光年?なんで?」

たしか俺等が住んでる銀河系って直径が10万光年位だったよな?んでアンドロメダまでが250万光年位だっけ?さらに観測限界距離ってのが、4100万光年位だったっけ?


『それはこの船が銀河系外の調査探査用の船であり、銀河系の外縁部を加速する為に、スイングアウト航行をしていたのですが...フォトン・ジェネレーター・ユニットが暴走してそのまま、エネルギー過多による爆発を防ぐ為にネオ・フォトンエンジンを過剰加速させざるを得なく、前代未聞の超長距離の空間跳躍の事故を起こした為です。』


「.........り...りありぃー???」


『はい、現実です。後なぜに急に発音の悪い英語に?』


「おいおいおい、今までの限界航行距離って10万光年位だったよな?たしか60年位前に50年かけて地球連邦科学局の調査探索研究プロジェクトってーのが銀河横断調査ってのが...」


『はい、しかしそれは60年前のスペックであり、現在の連邦科学局の計算上スペックでは、300万から350万光年が限界とされております』


「それがなんで6倍以上の航行距離になってんだよ?おかしくね?それに俺は地球に帰れるのか?結構無理目の距離っぽくね?それと緊急事態の割にのんびりし過ぎてね?」

今現在、俺は結構イッパイイッパイのプチ...いや大パニック状態だよ!


『マスター浦島様、パニくってる最中で質問だらけですが、まず航行距離が6倍以上なのは、この船は連邦製ではなく、私設シンクタンク「独身者みなしご達の家」製の無駄に安全性無s...もといハイスペックな特別製です。そして99.999982%程の確立で帰還不能です。最後に緊急事態はマスター浦島様が現在着用しているマルチサイバースーツを、着用された時点でほぼ船内での通常活動が保証されなした』



うん...ちょっとだけ疑問はとけたけど、まだ俺はパニック中だ...そっか...あの野郎に関わった時点でヤバいって分かってたケド、まさか地球に帰れねぇコトになるとは...

こっからあの野郎ブッ殺す手段ってねぇかなー?どーにか殺せねぇーかな?俺一応連邦警察官なんだけど今なら殺人犯にジョブチェンジ出来そうだよ...

そんで緊急事態の安全性って船内だけだよな?船自体が事故ったら御仕舞いなんだよな?

取り敢えず地球に帰れたら、あの野郎を逮捕して特級永久監獄にブチ込んでやる!!、


密かに?(おおっぴらに?)復讐を誓う諦めの悪い、そして執念深い男であった...















糞がぁー!!!

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