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序章

-無限に広がる大宇宙、この広大な宇宙で生命が誕生し生物がある惑星があった。その名を地球と言う。

　地球と言う星は人間と言う生物が主に中心でいて、だが彼らはやがて誰もが訪れるであろう死を体験してこの世をぐるぐると彷徨う。

　　そして彼らは自分達の祖先を敬うようになり、新たな文明改革を広げ幾多な時代へと挑戦していく高度な文明へと発展させていくであろう。

　しかし今でさえ地球の遺産とされる古代のオーパーツと名乗る不思議な建築物などは誰もが眼を奪われる美しさだった。

　　やがて、こんな噂が広まる。自分達の祖先はひょっとしたら一日と一夜で沈んだ大陸の物語があるのを実は現実なのではないかと…。

　今から綴る物語はその伝説の大陸の女王が転生し、またこの世に復活する刻を迎えるであろう寸前を阻止する若き３人の物語である。

　　その大陸の名はムー大陸、アトランティス大陸、レムリア大陸と言う。

　一日と一夜で沈んだのは伝説になっているが実は理由が存在した。それぞれ大陸の女王は宝を持ってどこかへ封印したのだと言う。

　遺産となっているオーパーツなどはその宝が封印されているらしいのだ。世界各地で有名なエジプトのクフ王ピラミッドや、ストーンヘンジ、モアイ像　等は伝説の大陸の宝が眠っている導となっている。

　その守り女の一人の少女が現代に復活した。今、まさに眠りから覚醒したのだ。彼女の名はフィーンと言う。エジプトのイシス小神殿で眠っていた彼女　を起こしたのは守り番の一人、アースと言う少年だった。年は１５位に見えるだろうか、セミロングの金髪で麗しい美少年と言うタイプ。少女も腰元ま　で長く伸びる金髪に古代エジプトの衣装を身に纏った緑色の瞳をした美しい少女だった。彼の澄んだ声でフィーンが目覚めた。

　－誰、私を呼ぶのは…。私は眠っていた筈…。暗闇の底から聞こえてきた懐かしい声…貴方は…ー

　－僕だよ、フイーン…僕の名はアース。ようやっと3人の女王の転生者を見つけたー

　－まぁ、どれだけ待ったのでしょう。いよいよ蘇るのですね、伝説の大陸が…ー

　－そうだよ、だから目覚めるんだー

　暗闇は晴れて晴天へと変った。現代へと蘇った場所はエジプトのイシス小神殿。

　フィーンとアースは向かい合って見つめた。

　－行っておいで。頑張るんだよ女王をお頼みするー

　－解りました

　フィーンは会釈するとその場から立ち去った。アースは空を見上げた。

　「時は来たりか…」

　自分も姿を消すと然るべき所へと還って行った。

　彼等が言う転生者と言うのは、女王が本当に姿を現した訳ではなく魂が転生者の中に存在するから覚醒して欲しいとの事だった。宝探しをしながら

　転生者の覚醒とは気の遠くなる話でもない。寧ろ好都合である。自分は古代の精霊の護り人として彼等を誘導してあげればいいのだ。

　前振りが長くなったがここで３人の転生者を紹介しよう。

　－佐々木誠（ささきまこと）１６歳高校二年生。北海道恵庭市に住む普通の一家の美少年。（ジャニ系か）

　－新田悠（にったゆう）１６歳高校二年生。　北海道千歳市に住む。誠の幼馴染。一人っ子で両親と３人で暮していた。

　－天城由奈（あまぎゆな）１６歳高校二年生。　東京に住む天城財閥のご令嬢、天城総裁の愛娘。誠と悠とは親友の間からでありひょんな事から

　三人は付き合う間柄になった。綺麗なお嬢様であるが、誠と悠だけには普通の女の子とは変らない様を見せる。

　これからの話は多少過去になってしまうが三人の出会いを綴っていきたい。