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廻転Ⅰ
揺らいでいる
たゆたゆと雲の上を佇むように
いや、ここは雲の中だろうか
視界の全てが真っ白で
目を開いているのかも、閉じているのかも分からない
ふと、左手を何かに覆われる感触
はじめは小さく、やわらかい
さらにそれを覆うようにか細く、しかし力強い
共に優しくて、そしてあたたかい
そのあたたかさに包まれて、もう少しだけ深い眠りにつく
◆◆◆
もう何度目だろうか?
ベッドに横たわったまま、左手をかざし見上げる。
最近では『不思議な夢を見るものだ』と、思う事もなくなってきた。
壁に掛かった古時計の針は朝の6時を差している。
ベッド脇に設けられた木製の窓からは目を細める程の陽光。
俺は―
今日も『今日』を繰り返している。