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04

Climax Phase


GM: というところで、登場していいですよ。

柳季: ヘリから《軽功》で飛び降ります!

紗代: そういうカッコいいエフェクト持ってない……。

豊前: オレらは普通にヘリが着陸するのを待とう(笑)。


「こいつはやばい! 近寄るな!!」

柳季達に気付いた南雲が、声を上げる。


豊前: “沙羅双樹”のメンバーか?

GM: 「(瑞季で)まんまだ!」(一同笑)

豊前: まんまか……そうか。オレだけ面識が無いから、ここで何か言えることは無いんだが、大丈夫。あいつらならやってくれるよ。(南雲に)その後、お前が止めをさしてくれるんだろ?

GM: 瑞季が「一旦退く!」って言う。

柳季: じゃあ行けよ。

GM: 「すまない!!」と言って、柳季の方を、ちょっと嬉しそうに見る。で、エネミーエフェクトの《ブレイクウィンド》《アールウィンド》を使用! セットアップで距離をとって、そのまま退場します。

紗代: 逃げれた、か。……良かった。

GM: そして、キミ達の姿を認めた「蛇ちぎりの太刀」が言う。「……何故、貴様らが我々の邪魔をする?」

柳季: ……お前にとって、守るものってのは、この山だけなのか?

GM: 「いいや。この土地全てだ。」

柳季: ここに入ってきた奴らを倒して、それで終わりなのか?

GM: 「ならば、あやかしの類、全て取り払ってみせようぞ。主らも、害をなすとあらば、即座に我が刃にかかることになろう。」

柳季: そうじゃなくて、アンタを呼んだ奴の意志はどうなってんだって話だよ。

GM: 「巫女は、この土地全ての生きとし生けるものの平穏を祈っていた。」

柳季: アンタがやってんのは、平穏なのか!?

GM: 「乱す奴らの命は、刈り取らねばならない。」

柳季: それで納得してんのか? 違うって思われてるなら、アンタのやってることはただの迷惑でしかないぜ。

GM: 「――――そんなことがあるわけなかろう!」

豊前: 開き直ったぞ、こいつ!(笑)

紗代: 詠ちゃんがそんなこと本当に望んでるかどうか、聞いてみればいいじゃない!

GM: んー……このまま会話しちゃうと、和解しちゃう流れだよなー……。

柳季: ラスボス戦、無いなら無いで良いんやで?

豊前: でも、GM的にはやりたいよねー、ラスボス戦。

GM: いやー、このタイミングで詠ちゃんが、ここまで思いつめてない状態なのって本当に稀でさー……。

豊前: はっはっは! 詠ちゃんは説得済みだ!

柳季: 色々あって、「私に出来ることはします!」って開き直っちゃったからね。

豊前: その結果がこれだよ!!(一同笑)

GM: あ! じゃあこうなる。「――――理解不能。分からぬ。何故だ、巫女よ。」

柳季: どうしても気に入らねえってんなら、これでやるのが手っ取り早いんじゃねーの? って刀を作り出す。

GM: 「どういうことだ?」

柳季: 大昔にアンタはいっぺん、宿主が誓いを立てて、そいつが負けて死んだから、姿を消したんだろ?

GM: 「ふむ。その通りだ。」

柳季: だったら俺達が此処でアンタを倒せば、とりあえず帰ってくってことだろ?

GM: 「我を叩き返すと申しているのか?」

柳季: てめーが分からずやだから、そうするしかねえって言ってんだよ!

豊前: ホントは、壊したって情報を、FHに持って帰って欲しいんだけどねー……。

柳季: だから! ここで俺らが叩きのめして刀の状態に戻して、壊してもらえばいいんだよ!! どうせ俺達じゃ壊せないんだから!!

豊前: それだ!!

GM: 「――――分からぬ。分からぬ! 何なのだ、巫女よ!! お主らは何なのだ!!」

紗代: ……人間、だよ。

豊前: うんうん。後輩達はちゃんと育ってるなぁ♪

GM: じゃあ、ぬうぅ、って感じになって。「……良かろう。お主達と一戦交えよう。それで見えてくるものがあれば、私も大人しく、見守る側に戻ろうではないか。」

豊前: んじゃ、まあそういうことで。

GM: えー、ここで衝動判定をしてください! 目標値は10で!!

豊前: 高っ!?(ダイスを振る)成功! そして侵蝕率が……(ダイスを振る)19も上がった!!

紗代: (ダイスを振る)こちらは20で成功!(ダイスを振る)6しか侵蝕率上がらなかった。

柳季: (ダイスを振る)暴走したー!(ダイスを振る)そして侵蝕率は16上がった。

GM: では、セットアップいきます!

豊前: 待った! エンゲージとかはどうなるの?

GM: あ、そうね。……っても蛇でかいし、彼我の距離は10mってことで! 三人は一緒のエンゲージかな。

豊前: 了解!


 ●第一ラウンド

GM: では改めまして、セットアップでやることある方!

豊前: 《ファンアウト》! 皆が動くぜ。

紗代: 支部長とエンゲージを離します。

柳季: 大蛇とエンゲージする!

GM: こちらはセットアップでやること無し! あ、因みに詠ちゃんの侵蝕率管理を開始しますのでー!

一同: はーい。

GM: あ、忘れてた。《透過》使ったんだよ。120%から。

柳季: きゃー!

GM: (ダイスを振る)20上がった。

豊前: 詠ちゃーん、帰ってこーい……。

GM: こちらのイニシアチブは10です。

紗代: 私が13。

柳季: 俺は7。

豊前: オレはヘリに乗ってるから3だよ。

GM: では、紗代からどうぞ!

紗代: 今、侵蝕率83%なので、クリティカル値が8だけど……《光の弓》《主の右腕》《コンセントレイト:エンジェルハィロゥ》《大地の牙》で大蛇に攻撃!(ダイスを振る)達成値20。ドッジの場合、ダイス-1個で!

GM: えーと……《イベイジョン》で、現在32なので、ダイスマイナス分引いて、30。

豊前: じゃ、《勝利の女神》で達成値+12。

GM: OK、当たったよ。

豊前: 《力の法則》、ここでいっとくか。(ダイスを振る)7ね。

紗代: (ダイスを振る)じゃあ、その分足して、ダメージは32!

GM: 《デモンズウェブ》! 28点軽減。侵蝕率は2%上昇。

紗代: 4点かー。効いてないねー。


 紗代の放った光の槍が、大蛇の鱗でぬめって、あらぬ方向へ飛んで行く。


紗代: 幻影の蛇なのにー!!(笑)

GM: 蛇は一言。「なかなかやるな。」

豊前: 俺達の連携攻撃が――――(紗代をちらっと見る)

紗代: ――――効かないなんて!?

豊前: よし。(一同笑)さあ、敵のターンだ。

GM: 今、紗代と豊前は別エンゲージだもんねー。しょうがないから柳季に《銘なき刃》《コンセントレイト》で攻撃。侵蝕率は3%上昇です。(ダイスを振る)達成値21!

柳季: 暴走中だからリアクション不可だよ。

GM: (ダイスを振る)ダメージは、12+25なので、37か!

柳季: 33点で倒れるので、《リザレクト》!(ダイスを振る)4点。

豊前: お前ら、省エネしてないで、さっさと敵を倒せー!

柳季: そうしたいところだけど、こればっかりはダイス目だからねー。って、次は俺か。マイナーで《インフィニティウェポン》、メジャーで《コンセントレイト:モルフェウス》《カスタマイズ》!(ダイスを振る)35!

GM: うん、当たったね。

柳季: (ダイスを振る)ダメージは33点。

GM: 残念ながら、ダイレクトに入った。


 大蛇の攻撃を受けながらも、武器を作り出して大蛇の身体を駆け上がっていく柳季。

その攻撃が、大蛇の目に当たる。

だが――――……。


豊前: あ、オレの番? オレは行動放棄!

GM: ではクリンナップで《高速再生》! 40点回復する。

紗代: うわ、全回復だ……。

豊前: つまり、【HP】自体はそんなに高くない筈!

GM: あ、《高速再生》は、1シナリオに3回までですよ?

紗代: 【HP】低くないって。

豊前: そうみたいだね(笑)。


 ●第二ラウンド

GM: では、セットアップにやることある人は居ないね?

豊前: 居ないねー。

GM: じゃあ、紗代の番。

紗代: はーい。マイナーでジェネシフト!(ダイスを振る)20%上がった。で、さっきと同じコンボで!(ダイスを振る)また20だ……。

豊前: 《勝利の女神》! これで+12だから当たり!

紗代: ごめんなさい、支部長。

豊前: 《力の法則》!(ダイスを振る)こっちは28!

紗代: (ダイスを振る)じゃ、それ足して、ダメージが61点!

GM: 《デモンズウェブ》!(ダイスを振る)44点止め!! 17点入った。

柳季: で、敵の番だ。来いよ。

GM: 行くよー。(ダイスを振る)達成値31!

柳季: 当たって倒れるので《リザレクト》(ダイスを振る)10点回復なので、97%。

豊前: じゃ、ジェネシフトしちゃったほうがいいかも。

柳季: だねー。(ダイスを振る)これで103%。さっきと同じコンボに《マシラのごとく》!

GM: きたー!

柳季: (ダイスを振る)48!

GM: ダメージどうぞ!!

柳季: (ダイスを振る)59点ダメージ!!

豊前: いいぞ、いいぞー!!

GM: 59点!?

豊前: もしかして死ねー!!(一同笑)

GM: 【HP】4点残った!

豊前: マジかー!!

GM: で、豊前の番だよ。

豊前: オレ? 《イベイジョン》の32を超えらんないから、放棄! ――――“グリーンハンド”! 頑張れ!! って言った。

GM: じゃあ《高速再生》で40点回復!

紗代: 残り【HP】44点か……。


 「――――小生意気な小僧が……! やりおる……!」

柳季の渾身の一撃を受けた大蛇が、忌々しそうに言いながら、斬られた身体を再生させる。


 ●第三ラウンド

紗代: では、私の番! ここで、「蛇ちぎりの太刀」のロイスをとって、タイタス化・昇華! クリティカル値を6にします! ――――ここで倒す!!

豊前: 頼むぞ……“光の槍”。と、ここでオレは“光の槍”にロイスを取ったよ。

GM: はい(笑)。

紗代: (ダイスを振る)38! 何とか当たった……。

豊前: 《力の法則》!!(ダイスを振る)15点。

紗代: (ダイスを振る)じゃあ、ダメージ55点!!

GM: 「大丈夫だ、私には《デモンズウェブ》が……」って、え!? 高い!!

紗代: ダメージの出目が良かった!

GM: (ダイスを振る)こっちは29点軽減。26点食らいましたよ。

豊前: 蛇の残り【HP】は18だ!!

GM: 少なっ!?

柳季: で、大蛇の番だよ。

GM: 「(焦ったように)何が出来るというのだ!? ……は!! ここで私は巫女に回復、させる……?(落ち着いた声で)ほう。」

紗代: ほう、って……(笑)。

GM: 《癒しの水》?(データを見て)5D……。ほう。

豊前: もう一回《高速再生》するだけの【HP】は稼げそうだな(笑)。

GM: じゃ、巫女に《癒しの水》を使用させる!(ダイスを振る)41点回復。

柳季: 詠ちゃんはいつも全力だなあ……。

GM: ホントにね(笑)。残り【HP】59まで回復。

豊前: これ、毎ラウンドされたら、オレら勝てねーな。

紗代: そうですね……。

柳季: ――――とりあえず、ヨミちゃんのロイスを切って、クリティカル値を6にする!(ダイスを振る)47……か。同行者のロイスを切って、もう1D(ダイスを振る)1、か……じゃあ48。

豊前: 《勝利の女神》で+12して、ダメージに2Dプレゼント! で、オレの侵蝕率は160%超えた~。

柳季: じゃあ、ダメージは7D!(ダイスを振る)50!!

GM: 【HP】9点残ってる。ので、クリンナップで最後の《高速再生》!

紗代: 次は49点削りきらないと、か……。


 ●第四ラウンド

紗代: じゃあ、詠ちゃんにロイスを取りまして、あまりにも蛇の言いなりになってるので、「何やってるの!」って言って、タイタス化して昇華。

豊前: お!

紗代: そしてコードウェル博士の初期ロイスなんですが、健一と話した結果、コードウェル博士を逆恨みする必要は無かったことが判ったので、(一同笑)これをタイタス化・昇華!! ロイスの属性がオレンジなので、これでダメージ5Dが確定します!

GM: なんてこった!? やられた……!

豊前: リンケージマインドのか! すげえ!!

紗代: そして、クリティカル値は5!!

GM: でもこれ、博士のロイス昇華出来たのって、愛の告白があったからだよね(笑)。

紗代: そうだねー(笑)。(ダイスを振る)46!!

GM: では、ダメージが10Dになるのかな。

豊前: 敵の【HP】って、49だったっけ?

GM: うん。

豊前: じゃあ、ここで叩き込むしかない!!《力の法則》!!

紗代: 大丈夫なの!?

豊前: 侵蝕率165%。

柳季: それ、大丈夫じゃないよね……?

豊前: (ダイスを振る)こっちは45。

紗代: (ダイスを振る)私のダメージ足して、102点!!

GM: 《デモンズウェブ》!!(ダイスを振る)32点止めて、70点通りました!!

豊前: 倒した!?

GM: はい! これで倒れます!

一同: 良かったぁ~!!

GM: では、特大の光の槍が、大蛇を貫いていきました!

紗代: 倒せたぁ~……。

豊前: “グリーンハンド”! 大丈夫か!?

GM: 詠ちゃんが上から降ってくるよ。

豊前: じゃあ受け止めないと。でも、一瞬セクハラ上司って言葉が頭に浮かぶ……。(一同笑)でも、しょうがないか! 受け止めるよ!!

GM: じゃあ、【肉体】で判定しようか。目標値は……8で。

豊前: 1D+4Dで……。(一同笑)

柳季: 侵蝕率ボーナス万歳(笑)。

豊前: (ダイスを振る)クリティカルして、12!!

GM: お見事! ではそこで、《メンタルインベイジョン》が解除され、自由に動けるようになります。

豊前: 大丈夫か!? “グリーンハンド”!!

GM: 「――――た、助かりました。」

豊前: 良かった。

GM: 「……結局、止められなかった――――!」って泣いてる。

豊前: 詠ちゃんの頭を抱きしめて。……しょうがない。そういうこともある。全力を出したんだ、って言う。

GM: はい。で、大蛇の方は太刀の姿に戻っていて、泣きじゃくっている解放された巫女と、強かったキミ達を見て、「どうやら、私が誤っていたようだな。」(一同笑)

豊前: こんにゃろう、蛇!!

GM: 「私よりも強い者達がこの土地を守っているというのであれば、私は一度退き、お前達のことを学ばせてもらうとしよう。」

柳季: (小声で)ごめんね、後で壊しちゃう。ごめんね。

紗代: しー! 今言わなくてもいいでしょ!

豊前: オレは、壊れちまえコノヤロウって思ってる。

GM: えー? マジでー!?(笑)

柳季: じゃあ―――お前、しばらく静かにするってことなのか?

GM: 「ああ。」

柳季: じゃ、何のときに出てくるんだ? お前。

GM: 「(おずおずと)……み、巫女が今一度、我のことを望んでくれたとき……。」(一同笑)

紗代: もう勝手に巫女にしちゃダメだよ?

GM: 「だ、だって……。」(一同爆笑)

紗代: だって、じゃない!

GM: 「この街の中で最も強い想いを、彼女から感じたのだ。」

柳季: ん。まあ、お前が方向を間違ってたってことだよ。って、ずばっと言っとくよ(笑)。

豊前: ずばっと壊れればいいのに。

紗代: 支部長、口に出しちゃったー!?

GM: 「神刀としてこの地に降りてより、ここまでの痛みを受けたのは初めてだ……。」(一同笑)

柳季: 守るってのは、全部ぶち壊すだけじゃねーんだからよ。

GM: 「面目ない。」

紗代: 柳季君が、懇々と説教をしている(笑)。

GM: 「申し訳ない。」「面目ない。」「私の勘違いだった。」……って感じになってる。(一同笑)

豊前: まあ、反省してるみたいだし、許してやれ。

柳季: ――――とりあえずお前、もう一回話をしろ。

GM: 「は、は、話をしてくれるだろうか……?」

柳季: 詠ちゃんの方に刀を持っていきます。

豊前: “グリーンハンド”? 大丈夫か?

紗代: よしよし。

GM: では詠ちゃんが、つい昨日まで、「FH死ね!」って思ってたことを吐露します。


 「――――その思いが汲み取られてしまったところがある気がするので……精進します。」


豊前: ん。


 「私……もし万が一、本当に「蛇ちぎりの太刀」を使いこなせるのならば、前線に出てみたいと思っているところもあったんです。でも、無理をしなくても私の出来ることをしていれば充分だということも、今回のことでわかった気がします。」


紗代: 情報収集も、戦いのうちだしね!

豊前: そうだな。

GM: で、太刀のほうとは、色々整理したいことがあるから、しばらくは会いたくないけど、その内必要になったら呼ぶ、ってことで、とりあえず和解した。

柳季: (豊前に)で、結局どうすんの? これ。

豊前: ま、落としどころとしてはいいんじゃないか? オレ達が再封印したってことで。

GM: というところで、詠ちゃんが。「(ポン、と手を打って)紗代さん。」

紗代: うん?

GM: 「彼のアドレスとか、持ってます?」

紗代: ……持ってない(笑)。私のは渡しといたけど。

GM: 「どうにかして、彼に連絡を取れるようにしておけば、いつでも壊せるんですが……。」

柳季: 何? あいつらと連絡取りたいの?

GM: こくこくと頷く。

柳季: そっち……じゃない方となら、連絡つくけど。

紗代: えっ!?

豊前: なんで!? ってなるよね(笑)。

GM: 「……そういえばあの女のかた、なんだか嬉しそうにしてましたね。」

柳季: ……視線を明後日の方に向けます。

豊前: それは、援軍が来たからじゃないのか?

GM: 「そうかなぁ?」

柳季: いやその……とりあえず、帰ってから話すから(笑)。



Back Track


GM: ということで、バックトラックいきましょう!

豊前: さーて。オレ、帰ってこれるかなー?

GM: えー、詠ちゃんなんですが、蛇がDロイスの「遺産所持者」を無理矢理一個結んでいるので、6個振れます(と、6個のダイスを握る)。

豊前: 二倍で振れよ!

GM: ん。じゃあ二倍で振る。(ダイスを振る)39下がりまして……ここから振り足し。(ダイスを振る)31で、70か。余裕で帰ってきた。

豊前: 良かったねー。さて、オレは二倍で振るよー!(ダイスを振る)66下がって、99%! 二倍で戻ってきたよー! へっへー♪

柳季: 5Dで14とか余裕だな。(ダイスを振る)……32も下がった。

紗代: ロイスの残りは3つなので、二倍で振りますー!(ダイスを振る)97%で帰ってきました。



Ending Phase


01 変化            シーンプレイヤー:一ノ瀬豊前


GM: では、支部長のエンディングからいきましょうか!

豊前: OK!

GM: 希望はありますか?

豊前: オレの一番の希望は、ここの支部が早く育ってくれることだよ(笑)。

GM: じゃあ、こうしましょう。


 例の一件の後、乙原に変化があった。

以前は肩に力が入っていた感があったのだが、余計な力が抜けたようなのだ。


豊前: うんうん。で、UGNの考えに凝り固まってる感じもないし、FHは敵! とかも言ってないし!

GM: 言ってないねー。

豊前: 何かあったら皆を頼るし、自分からしっかり整理した情報も発信するし!

GM: そこはまだ、ちょっと甘いかな。

豊前: んー……ま、あとは経験だな。――――ってことで、オレもう旅立ってもいいかな?

GM: まだ、ようやく下地が整った、って感じじゃないの?

豊前: そっかー。じゃあ……“グリーンハンド”。これからはお前が支部長やれ。

GM: 「は……? な、何をおっしゃってるんですか?」

豊前: 引き継ぎ期間として、もう半年は居るが、いずれオレは此処を立て直したら、別の所に行かなきゃいけない。

GM: 「そ、それはそうですけど……早くないです?」

豊前: そうか? だいぶマシになったぞ。

GM: 「……マシって?」(一同笑)

豊前: “グリーンハンド”。今まで君には支部長の適性はあまり無かったが、今回の一件で大分成長した。だから、支部長を任せてもいいと思う。

GM: 「…………。」

豊前: 勿論、サポートとしてオレはまだ残ってるつもりだが。

GM: 「いつか、やらなくちゃとは思ってましたけど……。」

豊前: これもいい機会だ。やってみるのもいいんじゃないか?

GM: 「わかりました。もし私が向いてないと思ったら――――何処か別の所から人を持ってきてくださいね?」(一同笑)

豊前: いいか? 「蛇ちぎりの太刀」は、お前が一番この街を守りたいと思っていたからお前を宿主にしたんだ。その心意気だけで、充分支部長をやっていけると、オレは思ってるよ。

GM: 「……そっか。私って、神様のお墨付きなんですね。」

豊前: その通りだ。

GM: 「わかりました。……(長めに息を吐いた後、きりっとした顔になって)明日から、よろしくお願いします!」

豊前: おう。今から辞令書くからー。

GM: 「じ、辞令とか緊張する……。」(一同笑)

豊前: で、霧谷雄吾にそのことを報告するわけですよ。雄吾、雄吾―、聞いてくれよー。

GM: 『早いですねぇ……。』

豊前: ああ。丁度いい事件も起こったしな。

GM: 『そうですか。――――え? 事件ですか? 私、何の報告も受けてないんですけれど……。』

豊前: ああ、実はな。こんなことがあったんだ。オレの裁量で全部やっといたから。(一同笑)

GM: 『え? わ、わかりました。後ほど、詳しい報告書をお願いします。』

豊前: ああ。“グリーンハンド”から出させるよ。

GM: 『(苦笑しながら)全く、あなたという人は……。次の現場を見つけておきますよ?』

豊前: ああ。ま、此処はあと3ヶ月もありゃ大丈夫だろうな。

GM: 『わかりました。では、準備しておきます。』

豊前: ああ、よろしく頼むぜ。――――ああ、今度は海外がいいな。久しぶりにアメリカに戻りたいぜー。

GM: 『アメリカ支部にも連絡を取ってみます。』


 霧谷雄吾との通信を終えた豊前の目の前に、乙原特製のハーブティーが差し出される。


豊前: おう、ありがと。って、受け取るときに、下から詠ちゃんの胸を触ると、何か幸運が訪れたりする?

GM: じゃあ、「きゃっ!」ってなって、お茶を零して……濡れ透け?

豊前: よし! それで!!

GM: お前も濡れるけどな(笑)。

豊前: じゃあ、あっちぃ! ああ、ごめんごめん! あっちぃ!! ってなってる。(一同笑)

GM: 「何してるんですかもうー!!」

豊前: ってところで、シーン終了で(笑)!


02 連絡       シーンプレイヤー:近衛紗代


GM: では次に、紗代のシーン!

紗代: はーい。

GM: どんなシーンがいい?

紗代: ……連絡が、来るといいな。

GM: あ!(困ったように小声で)……そっかぁ。連絡しなきゃな。じゃあ、翌日の早朝に、電話が来る。「……蛇ちぎりの太刀の反応が消えた。お前達がやったのか?」

紗代: そうだよ。

GM: 「そうか……。面倒をかけた。」

紗代: ――――これから、どうするつもり?

GM: 「それなんだが、少し調べたいことが出来た。もう少し、この街に残ることになると思う。」

紗代: (嬉しそうに)そうなんだ。

GM: 「喜ぶな。」

紗代: (嬉しそうに)でもー、連絡も来たしー……。あ! 調べることがあるなら手伝うよ? 能力値的には、役に立たないかもしれないけど。(一同笑)

GM: 「FHと繋がってても大丈夫なのか? お前の話では、今の支部長は緩いということだったが、いずれお前自身の立場が悪くなりかねない。裏切り者(ダブルクロス)と関わるな。」

紗代: (笑って)まあ、そう固く考えずに。――――って、支部長に言われた。

GM: 「……お前のところの支部長は、本当に大丈夫なのか?」

紗代: いい人だよ?

GM: 「そうか……。(ため息をついて)もう一度言う。俺はお前を守ることは出来ないんだからな? 自分の身は自分で守れよ。」

紗代: うん、頑張る。健一も、無理しすぎないでね?

GM: 「――――お前のその言葉が無かったら、俺はあの時戦っていただろうな。」キミには《七色の直感》で分かる。ありがとう、って意味だね。

紗代: (嬉しそうに)そっか。――――じゃあ、また。

GM: 「……もう二度とかけないからな。」ちなみに非通知です。

紗代: 非通知かい!?

GM: というか、自分のエフェクトで作り出した電話で掛けてきてる。

紗代: それ、非通知ってレベルじゃない……(笑)。まあ、仕方ないか! いざとなったら詠ちゃんに調べてもらおう!(一同笑)

GM: ってところで、シーンを切りましょう。


03 日常         シーンプレイヤー:巽柳季


GM: では次の方!

柳季: 次の日、普通に学校に来ました。

GM: じゃあ、すっごい眠そうな瑞季が登校してきます。

柳季: 眠そう?

GM: で、キミを見つけると、「はっ!? 無事だったのか!!」

豊前: 一晩中心配してたんだ!?(笑)

柳季: え? ……まあ別に、普通に帰って寝たけど。

GM: 「良かったぁー!!」と、抱きつく。

柳季: うあ!?

紗代: ざわめきが起こる教室。

柳季: 瑞季ちゃんを引っぺがして……お前は、もうちょっと人目を考えろ。

GM: 「人目など気にしていたら、あっという間に胃に穴が開くぞ?」

柳季: お前と話してると、俺の胃に穴が開きそうだよ!

GM: 「大丈夫か?」

柳季: お前のせいだよ!!


 朝一番から繰り広げられた柳季と瑞季のやりとりを、教室中が呆気にとられたまま見つめる。

やがて誰かが吹きだしたのをきっかけに――――というわけでもないのだろうが、二人を見る皆の視線が、柔らかいものになっていく。


柳季: 皆、遠巻きに見てるんだな、きっと。

GM: うん(笑)。そこで瑞季が「今日もご飯を作ってくれるんだろうな!?」

柳季: あぁ、もう……(笑)。

紗代: 今日「も」!? ってなるよね、皆。

柳季: 柳季的には、これ誤解されてるんだったら、いっそもう言っちゃったほうが良いんじゃ? ――――っていうか、“神鳴る盾”との関係どうなのって、俺聞けてないんですけど……とか色々考えてたのが、全部吹っ飛んだよね、今の瑞季ちゃんの発言で。(一同笑)


 瑞季の言葉に大きく脱力した柳季は、呟くように言う。

「もうメンドくさいから、お前ん家、何もねーし、帰りに買い物して行くわ……。」


GM: 「ウチに来てくれるのか!?」

柳季: だってお前、こないだとっととどっか行ったじゃん。

GM: 「うん。……また行くかもしれん。」

柳季: んー……まあもう、帰ってからにしよう。

GM: 「わかった!」

柳季: 疲れた……もう、ホントに(笑)。


 いつもよりも騒然としている教室の中で、嬉しそうに自分の席に戻っていく瑞季を柳季が眺めていると、担任教師が教室に入ってきた。

「よーし、ホームルーム始めるぞー。」

担任の声を聞きながら、今日もまた柳季の日常は始まっていくのだった――――。


                           終

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