白馬の王子様と眠り姫の夢、魔女の毒林檎
病み気特有の意味不明系考察用短編です。この作品が何を描いているのか考察してみていただけると幸いです。
恋をしている。
とても深くて、甘くて、小学生の様に純粋な恋をしている。
私の心には彼しか映っていない。好きで、毎日彼のことしか考えることが出来なくて、とっても素敵な恋だと自信を持って言える。
でも、恋だった。どこまでも恋でしかなかった。
彼には女としての私なんか視界にすら入っていないだろう。どこまで行っても、ただの仲のいい女友達でしかない。
それでも彼からのお誘いはいつも距離が近くて、私をドキドキさせる。
「あしたどっかあそびにいこー」
携帯に彼からの連絡が表示される。
「明日だったら暇だよ」
彼に返信するのは、いつも嫌われないか不安な気持ちになる。
「よかった!じゃあ、明日の朝10時に迎えにいくよー!
白馬の王子様は、いつも私を迎えに来てくれる。彼にとってのお姫様は私ではないのだろう。
だからならなきゃいけない。毒林檎を食べたお姫様に。そのための方法はあるんだから。
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「おはよー」
愛おしい声、愛おしい姿。馬の王子様は
ただ挨拶をするだけで私を狂わせる。
「おはよう」
素っ気ない返事になっちゃったかな?なんて考えるのはもうやめる。
「今日はなにがしたい?」
あなたに好きになってもらいたい。
「たまにはエスコートしてほしいな」
あなたを私のものにしたい。
「あなたがどこに行くか決めて」
白馬の王子様がキスをするのは、毒林檎を食べたお姫様。
「私をエスコートして欲しい」
でも私はあなたのお姫様にはなれない。
「私をたまにはお姫様扱いして欲しいな」
じゃあ、私は魔女ね。毒林檎を食べさせる、悪い魔女。
「たまには友達じゃなくて、そんな扱いしてくれてもいいじゃない」
だからあなたは、お姫様。毒林檎を食べて、王子様のキスを待つお姫様。
「女の子として扱ってね」
毒林檎を食べたお姫様を目の前にした悪い魔女は、魔法で白馬の王子様に化けちゃいました。
「いつもそう扱ってくれないから、王子様になっちゃうよ?」
あま-い毒林檎、おいしいでしょ?
バチバチと手元で鳴っている、黒い毒林檎
わるーい魔女は、眠り姫を虜にするの。眠りから覚めたお姫様には王子様のふりをして、運命だと勘違いさせちゃう。
王子様は悪い魔女にお姫様にされちゃいました。悪い魔女は王子様に化けて、王子様を騙し続けて幸せに暮らしましたとさ。
もし自分の恋愛が上手くいったら、回答編ができると思います。もしうまく行かなかったら、描写そのままが答えになります。