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うたかた

作者: 成田純一

 さて……どうしたものか、と女は思った。

「俺、女性に愛してるって言ったの初めてだよ」と、同じベッドの上で女の隣に裸で寝ている男から聞こえた。彼はとても満足げだ。

 コトを終えた女は(失敗したとは思わなかったが)何かしっくり来ない気がする。

 一方男は至福のため息をついた。

 それを聞いて女は、しょうがねぇか、と思い直した。

 女は知っている。激しい恋もいいがあれはあれで燃え尽きた後のテンションの下がり具合がハンパない。

「俺、朝食作るよ」

 男がそう言い残しキッチンに向かった。


 二人そろって男の部屋で食事。男が作った朝食は女の予想通り彼女の口には合わなかった。女は予想が珍しく当たったことに少し驚いて吹き出した。 

 しょうがねぇか。女は昨夜の徒労感に知らないフリをして、再び思った。

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