十二の詩《うた》 第十三回
十二の詩 第十三回
① イチジクと路上に咲く花。
② 誘拐される鯨と鼠。
③ 米俵で戯れるイナゴ、それを煮て佃煮に。
④ わかめの中に潜む傘のない茸。
⑤ 泳ぐ魚に飛ぶ鳥、大地を這う蛇に、戸惑う人々。
⑥ ラムネを上手に飲めず吹きこぼす、瓶を割りビー玉を取り出す。
⑦ 苦し紛れに出た言い訳が、母さんゴメンだった。
⑧ ドットコムがドッと混む、親父ギャグ言う、上司に空手チョップ。
⑨ 空を飛ぶような毎日、職探しの日々に似ている。
⑩ 感情的な鰻に教えられる、酒の呑み方。
⑪ 海豹の漢字が読めず、娘と喧嘩。
⑫ 暗がりで起きる、セールスとセールスに似た人の会話。
平成二十四年一月二十七日 記す