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殺し屋の恋

掲載日:2026/04/11

15分短編です

 ターゲットの情報は、ひとつ残らず、漏らすことなく集めるのが自分の信条だ。

 身長、体重、胸囲、腹囲、手足それぞれの長さ、顔の作り、好む服装と普段の服装。家族構成や恋人の有無、親族との関係性から何親等までが生きているのか。仕事は何をしているかなんて基本中の基本。加えて、朝のルーティーンや、食事の嗜好も欠かせない。趣味や休みの日の過ごし方まで含めてすべてを知る必要がある。

 それらをすべて駆使して、殺しのプランを組むのが自分のやり方。

 そう、だからこれは、あくまで仕事の為、なんだけど・・・。

 え、ちょっと待って格好良すぎない?

 普通にイケメンなんだけど・・・。

 依頼人からもらった写真は、なんだかぼやけていたから、そんなに気にしていなかったけど、実際顔見てみるとめっちゃ格好いい。

 しかもこの一週間、彼の身辺をくまなく調べたけど、全然悪い所が見当たらない。なんなら、いわゆる善人だ。

 道行く老人に声をかけ、自分の家と反対方向の老人の家まで荷物を一緒に運んだり、買い物を手伝ったりしている。小さな子には笑顔で手を振るし、店に入れば店員さんへの対応はもはや神対応。カフェの店員になりすまして対応したときは、眩しすぎる笑顔を向けられて、危うくアドレス渡しちゃうところだった。ちなみにカノジョはいないみたい。

 あんなに神対応の、超絶イケメンがなぜ殺しのターゲットになるのか、自分にはいまいちよくわからない。

 こういうターゲットの場合は、なぜターゲットになってしまったのかも含めて調べることにしているんだけど、依頼人からは「黙って殺せ」なんて返事が来てしまって、どうしたものかと考えあぐねていた。

 マフィアのボスとか、殺人犯とかだったら、迷わず一発撃ちこんじゃうんだけど、彼だけは、なぜ殺さねばならないのかわからない。

 いったい彼に恨みを持つ依頼人って、どんな奴なのかしら。もしかしたら、依頼人の方が殺すべき人間の可能性だってある。別で調査依頼を出しておいてよかった。

 そろそろ調査結果が届くころだと思うんだけど。

 そう思っていると、秘密の暗号を使った調査書が届いた。

 中を見てびっくり。依頼人は、ただの会社員。そして、ターゲットも、ただの一般人。痴情のもつれから逆恨みしたことでこの依頼が来たらしい。

 自分は、巨悪専門でやってきたつもりだったんだけど、どこで自分の情報が漏れたのかしら。これは依頼を断らないとイケなさそうね。

 依頼を断るための準備を進めていると、彼に動きがあった。

 あら、どうしたのかしら!!安心して、自分はもうあなたの命は狙わないわ!ハートは狙っちゃうかもだけど!!

 双眼鏡には、彼と、見知らぬ男が仲睦まじそうに触れ合っている様子が映っていた。

 え、えぇ~!!ここにきて新情報!?



——アタシにもチャンスあるじゃなぁい!——

こうしちゃいられないワ!アタシもアタックしに行かなきゃ!

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