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プロローグ …あれ? ここって!?
——ピリリリ、ピリリリ、ピリリリ。
「……もう起きる時間?」とぼやきながら、僕は起きた。
「あれ? ……みんななんか反応してよ」
「まあまあ、まだ起きていてもいいはずよ」見覚えのない女が僕に話しかけてきた。
「誰……?」
女は驚いた。「? 私は貴方様が生まれた時からあなた様にお支えしております、侍女のユーラ・ディオストピーでございます」
「ユーラ……?」
聞き覚えのない名前だった。この時、まだ僕は知らない。僕は、異世界に転移してしまったということを……