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アナとセレーナの出会い

「は、セレーナ様。」


 美しいオレンジ色の髪が風で揺らめく。

 お日様に当たるとさらに輝きがます。


「私は何してるのと聞いたのよ。あなた達がその子に言ってるのと同じ、答えろ」


「は、ご、ごめんなさいー」


 私の髪を掴んでいた子が走り出し、両隣にいた連れの子も続いて走り出す。


「……ふっ、ふっ」


 呼吸が苦しくて、過呼吸気味になっている私の背中をそっと撫でる。


「大丈夫?私の呼吸に合わせてね。すー、はー、すー、はー」


「す、はっ、すっ、はー、すー、はー」


「上手だね。」


「あ、なたは?」


「セレーナ・ドリトルアよ。呼吸が落ち着いたらベンチで一緒にお話でもしましょう。」


「は、はい。」


 セレーナ様。意地悪なお嬢様と入学初日から噂を聞いていたがこんなに容姿もお心もキレイなお方が意地悪なわけがない。


 呼吸を落ち着け、セレーナ様を見ると優しく微笑んでいた。


 か、かわ、おキレイだ……


「セレーナ様!もしよければ私と……」


 ご友人になって欲しい。

 そんなこと言ったら、このお方の迷惑になるかもしれない。喉まで来ていた言葉をグッと飲み込み、ぎこちなくだが微笑みを返す。


「私のご友人になってくれる?」


「えっ、」


 驚きのあまり、えっで止まり失礼な返事だったかもしれない。

 唾を飲み、心を落ち着かせセレーナ様を見据える。


「ぜひ!私なんかでよろしければよろしくお願いします!」


 勢いよく下げた頭はセレーナ様のあごに当たる。


「いたっ」


「す、すみません。申し訳ございません。私のせいでおキレイな顔にキズが、どうして私はこんな」


「そんなこと言わない!自分をざけるようなことを言う子はこうしますよ」


 ほっぺを軽く掴み、横に伸ばされる。


「ご、ごめんなひゃい。もう、いいまひぇん。」


「よろしい。」


 ほっぺを引っ張っていた手は私の頭を撫でている。暖かい体温と微笑みにこの人を悲しませないと心に誓った。


 ――――――


「私は私を救ってくださったセレーナ様を心からお慕いしています。」


「そうなのね。よくわかったわ。でも、セレーナさんはアナさんがされたような意地悪なことをしていますよね。」


「はい。最初はショックを受けましたけどセレーナ様がやりたいことならと、その姿もかっこよかったので」


 私もセレーナさんの性格的に悪役令嬢やってる理由分からないけど、そこまで慕っているなら同じことをするのはわかるかも?

 いや、やらないよね。


「セレーナ様が変わったのなら、あなたもそのように変わるはずではないでしょうか?」


「それは……」

 

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