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調査

「えっ?ゆき氏にも知らないキャラがいるの?」


「うん。セレーナが悪役令嬢をやめたから、代わりにって感じ。でも、見覚えはある。」


「……影響が出てるのか。その子の名前とか調べて見るか。」


「なんで?」


「俺たちがこの世界を曲げてるから、元に戻したい。」


「……そうだね。できる限りやるっきゃないか!」


「おう!」


 その日から、新・悪役令嬢の調査が始まった。


 クラス、名前、性格、生活態度。


 クラスは成績ごとで順位付けされている。

 私はSクラス。A、Bと教室を外からみるとBクラスに1人。


 存在感を放つ女の子がいた。

 誰からも相手にされず、肘をついてつまんなそうに黒板を眺める。


「あの、あそこに座ってる子の名前教えてください。」


 入口付近に集まっていた2、3人の男の子たちに話しかけて聞いた。


「あ、サクラ王女。……あの方はアナ・メリーと言います。」


「アナ・メリーさんね。ありがとうございます。」


「い、いえ」


 優しく微笑みかけると男の子たちは顔を赤くして、声が上がる。


 サクラ王女の顔いいもんな。

 わかるわー。


 いかんいかん、今はそんなことを考えてる暇はない。


「アナ・メリーさん、少しお話をしませんか?」


 クラスにいる子達はみんなアナ・メリーに視線が集中する。


 アナ・メリーは顔を赤くそめそれを両手で隠しながら、私の元に来た。

 人前に出れる性格ではない、堂々とすることがなかったからこういうのは苦手なのか。


「では、参りましょう。」


「は、はい……」


 ユウキさんがキレイに育てた中庭のお花を見れるベンチに腰をかけた。


「ここのお花キレイでしょ!」


「は、はい」


「これは、ユウキさんが育てたんですよ。」


「そうなんですか?」


 話してみるとやはり性格的にいじめっ子には向いてない。むしろ、いじめられっ子のようだ。


 私と似た何かを持ってる。


「セレーナさんとはどういう関係だったんですか?」


「セレーナ様は、……」


 言葉を詰まらせる。

 足をモジモジさせて、口元は少し緩む。


「私のヒーローなんです!」


 突然立ち上がり、私の両手を優しく持ち上げ力強く言った。


 ヒーロー、ね。


「どんなことがあったか聞いてもいい?」


「はい!」


 ――――


 セレーナ様との出会いはこの魔法学校に入学したてでいじめにあっていた。


「うじうじうじうじ、ウザイんだよ!目障りだから早く学校辞めてくださる?」


「……や、やめてください。」


「はあ?答えになってないよー、ほら、さっさと答える!」


 髪を掴まれて引っ張られる。


「痛い、やめ、痛いです!ほんとに、ごめんなさい」


「ほら、早く言えよ」


「何してるの?」

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