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新しい悪役令嬢?

アナ・メリー。

 セレーナ様の取り巻きとしていた私だけど最近のセレーナ様は変わってしまった。


 前のような鋭い目や少し上がった口角。強くてたくましくて、カッコイイ。


 私の憧れの人だったのに……


 今じゃ、ふわっと笑って周りには花が飛ぶような柔らかいかわいい人になってしまった。


 くそっ、これじゃ誰に憧れればいいんだ。

 私がなればいいのか。

 そう思うようになって数日。


 セレーナ様の真似をして、人を蔑んだり、突き放したりいじめていた。


「ねぇ、あなた。何をしているの?」


 クラスメイトを侮辱しているとスカートを優しく持ち上げ会釈するサクラ王女がいた。


 国王の娘にバレるのはまずい。


「なんでもないですわ。オホホホホホ」


 口元に手を当て、その場から立ち去る。


 憧れの人になれるかな。


 ――――――

 あの一件のあと、アイラはしばらく寝込んでセレーナさんは落ち込んでいた。


「みーちゃん……」


 私はリース家に出入りを許され、毎日みーちゃんの様子を見に来ていた。


 その間も、学校に通う。


「みーちゃんのそばに付きっきりがいいな。勉強したくないし……」


「そんなんだから、成績悪いんだぞ。」


 小声ではあるがはっきりと喋った。

 手は依然として、汗ばみ熱がこもっているが喋れるくらいには回復したようだ。


「みーちゃん、マジで良かった。隠しキャラルートの展開になるとは思ってなくてほんとにごめん。」


「……ゆき氏のせいじゃないよ。俺の不注意。でも俺、セレーナさんをエスコートできなかったな……」


 こんな弱音を吐くところ見たことがない。

 それくらいショックだったのだろう。

 みーちゃんは、相手のことをよく考えてるから、それが好きな相手だとより……。


「もう1回デート出来ないのかな?」


「俺は1回しか許されていないから。セレーナさんはまだ、ユウキさんのことが好きだし」


「でも!」


「行けただけでも幸せだから」


「みーちゃんがそう言うなら……ちゃんと安静にしててね。」

 

「ああ」


 扉をゆっくり閉めると、ため息をついた。


 体調が良くなったら、みーちゃんにも話そう。新たな悪役令嬢が誕生したって……


 それから数日後。


「みーちゃん!」


 思い切り抱きつくとみーちゃんは頭を優しく撫でて、笑った。


「ゆき氏、体調が回復したからって飛びつかないで痛い。」


「ごめん」


「ふふ、別にいいけど。」


 すっかり顔色が良くなり、起き上がれるようになった。


「みーちゃん、最近学校で悪役令嬢が現れたんだよ。」


「もしかして、セレーナさん?」


 視線が下がる。


「違うの。でも、私も知らないキャラなんだ。」


 

 

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