見つけた
「おい、お前。アイラとセレーナ様に何してんだ?言えよ!」
「兄上、店主さんこれは一体何をしているんですか!」
「セレーナ、アイラ無事か。」
「2人ともこんな場所で、早く見つけられなくてごめんね。」
ナミキの怒鳴り声で、すぐそこにいるとわかった。みんなで声をかける。
「皆様、サクラ王女まで……この環境でアイラ様が熱を出してしまって……私一人では何も出来なくて、本当にすみません。」
こんな時まで私の立場が同じくらいなら……
「セレーナ、さん、俺は大丈夫です。それよりセレー、ナさん。温かい場所へ」
「アイラ様……」
みーちゃんとセレーナさんのことを最後まで心配しながら意識を手放した。
顔は赤く火照り、すごい量の汗をかいている。息ははっはっと短く、しっかりと酸素が吸えていない。
「ごめ、な、さい……」
みーちゃん、目に滲む涙を堪えそばに向かう。
「アイラ!」
「アイラ……どうしよう。……どうしよう」
「落ち着け、キサラギ。ユウキ兄さん、アイラは俺たちが連れていく。」
そういうと、ナミキはアイラを軽々と持ち上げお姫様抱っこでその場を去る。
キサラギは、前を歩いて障害物などを避けていた。
取り残されたユウキはセレーナもとに近づく。
「……セレーナ、大丈夫か?」
「う、うぅ、ユウキ様。」
堪えてきた涙を流し、ユウキの名前を呼ぶセレーナ。
感動してこっちが泣きそうだわ。
「ユウキさん、セレーナさんに寄り添ってあげてください。ここは私が解決します。」
「で、ですが……」
「早く行くのです。」
「はい!」
「サクラ王女、っありがとう、ございます。」
「セレーナさん。はい、これ」
入口に落ちていたセレーナさんのバレッタを手に乗せる。
「ありがとう、ございます。」
――――
2人が去った後、逃げずにじっとその場に留まっている。
マナ・リーエ。
「あなたはこれからどうなるかわかってるの。逃げなかったのは偉いけど、やったことは最低だから。しっかり反省してもらうわよ。」
「サクラ王女……」
何かを言おうと口を開けたが私の名前を呼ぶだけで言葉は続かない。
マナ・リーエの事情は知ってる。知ってるけど、ちゃんと反省してもらってこの先のストーリーに言ってもらわないとね。
「あなたが、罪を認め。反省すればきっと……」
これ以上は未来の話だから言わないけど、きっと……
「ありがたいお言葉です。」
マナは声を殺して、泣いていた。
身元を護衛たちに引渡し、現世でいう刑務所に連れていかれた。
すぐに出て来れるかは分からないけど、待ってる人はきっといるよ。




