四季と共に
案内役か……。
確かにみーちゃんはこの世界のことをあまり知らない。知ってても最初のサクラの語りと、キャラの性格、名前だけ。
これは本当の話みたいね。
「四季さん、詳しく教えてくれる?」
「はい!」
いい返事をする四季さんに、子供っぽくてかわいいななんて一瞬でも思ってしまうのは孫と重ねているからなのかしら。
「昨日、今日はデートだから着いてくるなと言い放ち僕を置いて行ってしまったんす。」
「かわいそうね。まぁ、そう言うよね。」
「それで、しっかり待ってたんす。帰りはどれくらいかなとかちょっと寂しかったっす……」
かわいい。なんなん、この胸に刺さってくるキュンキュンした気持ち。
……四季さん、推し確定。
「それから丸一日たって、今なんす。さすがに帰ってくるっすよね。」
「でも、うーん一日までは有り得そうだけど、アイラは体弱いしさすがに帰ってくるか。じゃあ、なにかトラブルにあったとか……」
自分で言っといて胸が苦しくなる。
「一緒に探していただきたいっす。」
「場所は?」
「人気がない本屋っす。それしか知らなくて、どこなのかは全然っす。」
「わかった。」
私は頭をフル回転させる。人気のない本屋、キサラギとサクラ王女のデート場所。
みーちゃんが言ったのかな。
じゃあ、あそこか!隠しキャラのマナ・リーエが居る。
あの展開に入るとまずい。
みーちゃんの命に関わる。キサラギとサクラ王女だったから護衛とかで早めに見つかった。
それに、体が丈夫だったから見つかったあと体調を崩すことはなかった。
心には深いキズができたけどそれも2人で乗り越える。
あのシーンも良かった。
でも、アイラとセレーナさんには護衛はつかない。みーちゃんはつけようとしないだろう。セレーナさんは家族から虐げられている。
どうなっても知らないと突き放してるから護衛がつくことは無い。
その上、アイラは体が弱い。寒くて暗くて埃っぽい地下では熱を出しかねない。
「四季さん、行くよ。」
「えっ、場所がわかったんすか。」
「うん、だから着いてきて。」
「はい!」
ここから少し離れてるけど徒歩で行ける範囲。現世でいう路地裏みたいな場所にひっそりとたっているから人気があまりない。
国王に外出許可を得て、護衛付きでその場所に急いで向かう途中、ユウキ・ナミキ・キサラギが当たりを見渡し、誰かを探しているようだった。
「皆さん、アイラをお探しですか?」
優しく問いかけると、真剣な眼差しで私を見てすぐに跪く。
「はい、昨日出かけたきり帰って来ないのです。」
「アイラは体が弱い。なにかあったらと心配で探しておりました。」
「サクラ王女に探していただき光栄です。」




