2人の対処
ゆき氏に言われ、バレッタを購入し、このまま帰るか。と思って最後にとセレーナさんの方を見た。
ユウキさんが地面に座り込み、それを隠すようにセレーナさんが前に立った。
「ゆき氏、何かあるかもしれないから俺は2人のとこ行くけど、どうする。」
「もちろん、私も行くよ!」
2人にかけつけると大惨事と言ったら失礼になるかもしれないけど、そうだった。
「セレーナさん、ユウキさん大丈夫ですか。」
「私は平気です。でも、ユウキ様が体調が優れないようで」
見るからに顔が真っ青で血の気が引いているのがわかる。
「ユウキさん、どこか痛い場所や苦しい場所はありますか?気分が優れないとか」
「まだ、少し気分が悪いかもしれない。」
「俺はユウキさんを家まで送ります。サクラ王女はセレーナさんを頼めますか。」
「うん、もちろん。」
こうして、俺はユウキさんに肩をかして部屋まで連れてきたのだが、呼吸が乱れており顔色も青いままだ。
「ユウキさん、口ゆすぎましょう。」
桶を持ってきて口をゆすぎ、顔や体を拭きユウキさんの様子を見る。
さっきよりかは落ち着いてるけど、なんで急にこんなに前にもあったな。ゆき氏にも聞いてみた方がいいか。
「ユウキさん、俺少し出ていきます。執事さんを呼んでおきますので」
「……ありがとう」
返事を聞き、そーっとドアを閉める。さっきまでいた場所に向かってみると、水色のドレスを着たセレーナさんが立っていた。
キレイなオレンジ髪を揺らし、体にフィットするようなドレスはセレーナさんのクールな印象を目立たせ、色気を放っている。
「どうしたんですか、その服!」
「やっぱり、変ですよね。」
「いやいや、おキレイです!」
「でしょー、私のチョイスなんだから間違いない!」
「サクラ王女、ナイスです。」
自然と声に音が乗る。
「仲良いんですね。」
「はい!」
元気よく返事をするゆき氏に、嬉しい気持ちになる。
「俺もそう思います。」
セレーナさんを家まで送ろう。婚約者じゃないからダメかな。
「俺、家まで送りますよ。」
「あっ、でも」
「ダメならいいんです。」
「ごめんなさい。家までは、その代わり本屋楽しみにしてます!サクラ王女、服を選んでいただきありがとうございます。では、失礼します。」
「は、はい。」
「気に入ってくださったなら嬉しいです。」
セレーナさんは俺たちに深くお礼をして、帰って行った。
「行っちゃったね。そうだ、2人の時は前世の名前でいい?」
「ああ、間違っても他の人がいる時は言うなよ。」
「それくらいわかってるって!」
「本当か?」




