君が…
そう言って手にしたのは赤色で真ん中に赤色の宝石がはめ込まれているバレッタ。
ふわふわとした髪につければ、一段と可愛さが増す。
「サクラ王女、お似合いです!」
胸の前で両手をパチパチと叩くセレーナのかわいさを目に焼きつける。
「はい、セレーナさんも」
「はい、ありがとうございます。」
慣れた仕草で髪飾りをつける。その仕草からセレーナさんが美しいことはわかるがオレンジ色の髪に青、目立つ感じがするがつけこなしている?
「わぁ、すごい!かわいいですね!」
「とっても似合ってます!」
2人して絶賛する。セレーナさんは照れて頬を赤く染める。
かわいいっ。
「そんなに褒めないでください。サクラ王女に比べたら私なんて」
「「それはないです!」」
「そ、そうですか?ありがとうございます。」
微笑ましい買い物の一方で
――――――
「やぁ、久しぶりッすね。ユウキ様。すみません、ミスりました。まさかあそこにアイラ様がいるなんて」
「いや、いい。俺は間違っていたんだ。こんなこと、一時の気の迷いだったんだ。君にもこんなことをやらせてしまい申し訳ない。」
「それは別に、いいっすよ。でも、そんなこと言っていいんですか?セレーナ様がやったこと許せないでしょ。」
「それはそうだけど、体が弱いアイラに怪我をおわせてしまった。俺は、もうこんなことしたくない。」
「チッ」
今までの笑顔が嘘のように、目から光をなくし俺の事を睨む。
「急にどうした?」
「はぁ、お前の大事なものを奪えば復讐になると思ったんだよ。なのに、今更やめるとかふざけんな!」
首元を右手で思いっきり掴まれる。苦しい、息が吸えないそんな時だった。
昔のことを思い出したのは……
「もし、かして、小さい頃に俺と、遊んでくれた。お兄ちゃんの、」
「弟だよ!俺は、俺はお前のせいで、兄ちゃんを殺したのはお前だ!お前のせいだ!」
「俺、は、俺が、殺した……。俺が」
《そうだ、お前だ。》
「嘘だ!でも、ほんとに俺が殺し、た……」
《また、ご馳走を食わせてくれよ。》
「もう嫌だ、あんな」
《何を言っているんだ。そんなことを言うとアイラとやらをいただくぞ。美味しそうな匂いをずっとさせているからな。それに、セレーナか?あいつはアイラより濃くていい匂いだ。セレーナを先に食べてデザートにアイラを食うか。今から楽しみになってきたな。》
「やめろ、アイラとセレーナに手を出すな!」
「お前、誰と話してんだ!俺を無視して、いい度胸だな。」
「違う。そんなことは」
「違くないだろ!」
「おい、なんだ喧嘩か?」
「ユウキ様じゃないか?首を絞められてるぞ!」
「誰か、助けを呼ばなければ」




