転生
「えっここどこ?天国?」
目を覚ますとふかふかのベッドの上で、肌触りの良いパジャマを着ていた。
肌には張りがあり、白くて透明感がある。
あれ、私死んだよね?
「ばあちゃん、もっと一緒に、話していたいよ。」
「ごめんね、もう長くないから。もっとお話してあげたかったけどお別れね。」
涙を堪える孫に優しく微笑む。
みーちゃん、私もそっちにいくね。
「ありがとうね」
感謝の言葉を後にこの世を去った。
充実した人生だった。みーちゃんを失い、悲しい日々を過ごしていた私に手を差し伸べてくれた旦那さん。私と同じで2次元オタクになった趣味が合う優しい息子、そして、その息子の真面目で優しく思いやりがある孫。
本当に幸せだった。
みーちゃん、また会いたいよ……
宙に浮く感覚がした後。
目が覚めると病室ではなく、知らない白い空間にいた。
「ここは……私は死んだよね。」
「ここは転生部屋じゃ。」
白い服に白い髪。白い眉や髭は長く、そのあごひげを撫でるように触ってる老人が急に目の前に現れた。
「うわっ、びっくりした!誰ですか!」
「ほっほっほっ。あの子とはやはり違う反応じゃのう。」
「あの子って、もしかして……みーちゃん?」
「そうじゃ、あの子は色々と大変じゃった。それより、早速じゃが説明するぞ。ワシは神じゃ。そして、この空間は転生部屋と言ってな。人口の数だけあってる。亡くなった人が来る場所なんじゃ。」
「えっ?普通っていうのはなんですが、天国か地獄じゃないんですか?」
「まぁ、そうじゃのう。でも、人間は新しい動物や人間に転生するじゃろ?それが繰り返されるんじゃ。もちろん、天国と地獄はある。悪いことをしたものは地獄へ。いい事をしたものは天国へ。でも、天国は行きたいか選択ができる。行かないと言った場合。転生になるぞ。」
右手を広げ地獄に、左手を広げ天国にたとえわかりやすく説明をしてくれる。
「転生なんてなんか異世界アニメみたいでおもろいわ!」
「おもろい?そんな感想初めてじゃな。」
「アニメの主人公の気分ですよ!」
「嬉しそうで何よりじゃ、転生なんじゃが」
「私はみーちゃんのところに行きたいです。」
「ここでは最後の理由が影響するんじゃ。だから、お主には栗林美琴と同じ場所に行くんじゃ。」
「本当にいいんですか!」
「ああ、場所は言わないがお主が好きなところじゃ、あの子と幸せになるんじゃぞ。」
優しく微笑みかけてくれる神様は、とても嬉しそうだった。
その意味はわからないけど。
私は今度こそ……




