ストーリー2
サクラとの出会い~キサラギ編~
かわいいものが好きなことを着たいことを人に言えなくなった。
「はぁ、やだなぁ」
自分の服を見てぽつりと呟いた。
ヒラヒラのスカート履きたい。かわいいものを身につけたい。それを精一杯我慢して、バッグにピンク色のバンダナを巻く。
「あっ、これかわいいですね。」
ぼくの真後ろから聞こえた優しい声に振り返ると、サクラ王女がいらっしゃった。
「さ、サクラ王女!?」
「びっくりさせてしまってすみません。」
「いえ、大丈夫ですよ。」
「その、バンダナがかわいくて、私ピンク色が好きなんです。」
「そうなんですか。変ですよね」
「何がですか?」
「このピンク色のバンダナです。」
「変じゃないですよ。キサラギ様の雰囲気に合ってますよ。」
「ありがとうございます。」
バンダナは、外すことにした。
いくら、サクラ王女が言ってくださってもかわいく見えてしまうのなら……
「あれ、今日はつけてないんですか?」
「僕、男なので……」
自分で口に出したのに心が痛む。
「関係ないですよ。私だって青いアクセサリーを持ってます。似合わないと言われたことはありますが好きでつけてるので他人に言われてやめたりしません。」
「サクラ王女は強いですね。僕は……」
……弱い。
「なにかあるのでしたら相談に乗りますよ。」
「いえ、でもそんなサクラ王女にはとても」
「どういう意味ですか?」
「暗い話なので」
「いいですよ。」
「ありがとうございます。」
話さないって決めたけど、心が限界だった。
サクラ王女に話せてスッキリした。
「このサクラ王女の役を取ってるっす。」
「聞けば聞くほど、やってるわ俺。じゃあ、どうしたらいいんだ。」
「あんまり、ストーリーに関わらない方がいいっすね。」
「もし俺が、ストーリーに口出そうとしたら止めろよ四季。」
「わかったっす。」
「歳が違うから、学校での生活を見張れなくて不安だな。」
「あと1年の辛抱っすよ。」
「それが危ないんだよ。」
「学校の様子とか見られないのか?」
「この鏡を使えば見れるっすよ。」
渡されたのは上半身が映るほどの鏡で、錆び付いた金の装飾がされていた。
「なにこれ……。」
「まぁ、ドラマみたいな感じっすかね。」
「ドラマ?」
「ほら、主人公とか色々な人物の出来事とか見れるじゃないっすか。」
「そういうもんなのか。わからないけど、ありがとな。そういえば、これどうやって使うんだ?」
「心の中で見たい人の名前を呼ぶっす!」
「じゃあ……」
"セレーナ"




