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ユウキさん…

ユウキさん今、どうしてるのかな。


 看病してくれた後から1度も会っていない。

 最後に残っている表情はユウキさんの、苦しそうに涙を流しているものだ。


 とりあえず、ナミキさんに聞いてみるか。


 ナミキさんの部屋にノックをすると「入れ」という命令口調だが、前よりは優しくなった。


「失礼します。ナミキさん」


「ああ、どうした?」


「ユウキさんのことでお話があるんですが、ユウキさん今、どうしているんですか?」


「ユウキ兄さんなら、ずっと部屋にこもっている。俺が声をかけても出てこないんだ。」


「そう、なんですか……。なにか理由があるんですか?知りませんか?」


 必死に理由を聞こうとする。ナミキさんは顔を歪ませしばらく考え、覚悟を決めたのか話してくれた。


「ユウキ兄さん、アイラの首を絞めていたんだ。看病してたんだと思う。でも、アイラがユウキ兄さんを怒らせることを言ったんだと思った。だが、アイラと話してそんなことをするやつじゃないと気づいて、でも、ユウキ兄さんもそんなことする人ではないんだ。」


「首を絞められていた?」


 確かに。あの時、目覚める前に呼吸が苦しくて、涙を流していたユウキさんの姿を見た。


 ユウキさんはそんな人じゃないとわかっているが、俺は……殺されるのか。


「ああ、でも、ユウキ兄さんはどうして……」


「闇魔法……」


「アイラ、何?」


「いや、なんでもないです。俺、ユウキさんとちょっとお話をしてきます。」


「アイラ、平気か?」


 優しいなこの人は、心配してくれてるのか。


「はい。ナミキさん、お話を聞かせていただきありがとうございます。では、失礼しました。」


 精一杯の笑顔でナミキさんの元を去った。


 ユウキさんは今、どんな気持ちでいるのだろうか。

 なんて話しかけたらいいのか考えながら歩いているとあっという間にユウキさんの部屋の前に着いた。


 ドアをノックしようとした時、中からブツブツなにか言っている声が微かに聞こえた。


「……たす、……て……俺、ああ"ーーー!」


 いきなり、大声が上がる。


「ユウキさん!?」


 俺はキサラギさんの時にちゃんと心の中で決めたのにノックせずに入ってしまった。


「……っえ?」


 俺の姿を見たユウキさんは目を大きく見開き、涙を1滴流す。


「ユウキ、さん?」


 少しずつ近づいていくと、ユウキさんは後ろへ後ろへ、後ずさっていく。


「どうしたんですか!ユウキさん!」


「ごめん、ごめんなさい、許してください」


 俺に怯えてるようだ。体を小刻みに震わせ、涙も止まる気配がない。



 

 

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