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闇を纏う世界2

「大丈夫ですか!」


 慌ててかけよりライトで照らすと、キサラギさんがカタカタ体を震わせている。


「キサラギさん、大丈夫ですか。寒いですか?」


「アイラ、その懐中電灯貸してくれないか。」


「はい。どうぞ。」


「キサラギ、ほら光があるから大丈夫だ。」


「……っ、ごわい」


 抱き合っていると思っていたがキサラギさんが一方的にしがみついてると言った方が正しいな。


 暗いとこがダメなのか。心霊系でダメなのか。分からないな。


「あの……」


「……キサラギは暗い所が怖いんだ。幽霊が怖いから。」


「……そうなんですね。じゃあ、俺達もそばにいます。キサラギさん、一緒ですからね。」


「……」


 いつものキサラギさんなら笑顔で返事をしてくれるのに、余程怖いのか。


「俺たち、今の状況を確認したいのですがナミキさん。キサラギさんをおぶってくださいますか?」


「えっ、急になんだよ。」


「外はいつもの夜じゃないんです。昼間なのに急に闇に包まれたようです。これは魔法だと思ってます。」


「魔法か。この魔法って何魔法に含まれるんだ。」


「闇魔法だと思います。」


「その魔法を使えるものがいるのか。」


「はい。でも、とりあえず状況を見たいんです。人々の安全が第一です。見に行きましょう。いざと言う時は戦うことも覚悟してます。」


 俺の真剣な訴えに、ナミキさんは渋々頷いてくれた。


 震えるキサラギさんの頭を優しく撫でて、耳元で何かを囁いた。俺達には聞こえなかったがキサラギさんの赤くなった表情から内容が少し気になる。

 ナミキさんの背中に顔を埋めて俺達には見えなくなってしまった。


「……さ、さっさと行くぞ」


「あ、はい!」


 ナミキさんのあとに続いて部屋を出る。

 使用人たちが俺らのことを探し回って、それでもバレないように家を出た。


 街には1列にたくさんの人が並んでいた。

 みんな幸せそうに待ち遠しそうにニコニコしていた。


「なんの行列だ?」


「随分続いている様ですね。」


 先頭が見えないくらい長い。


「先頭まで行ってみましょう。」


「おう。」


 ナミキさんの返事を聞いて動き出そうとした時だった。


「ちょっと待ってよ!」


 聞き覚えのある声が聞こえた。


「み、サクラ王女!」


「サクラ王女。何故ここに」


「国全体が急に暗闇になったので、原因を探しに来たのです。ちゃんと、ボディガード?はいますよ!」


 俺を見て、問題ないでしょ?とでも言いたげだ。


「危ないと思ったらすぐに言ってください。」


 ゆき氏は俺の耳元に近づく。

 

「このストーリーは私にしか解決出来ないの。」



 

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