アオイの様子見
ドアを開けると俺が選んだ服を着て、正座をしてるアオイの姿があった。
「アオイ?」
困惑する頭で、アオイの様子を見る。
「俺をここに居させろ。」
態度は上からでどこか、ナミキさんを彷彿させる。真剣な表情で、俺たちの方に頭を下げた。
俺はアオイの隣に移動した。アオイがここまでする理由はなんだろう。ここに本気でずっといたいのか。
だけど、ナミキさんは不機嫌そうな顔をした。これは、アオイの言葉かな?
「はぁ?正座はいいとしてこさ、そんな言葉でもの頼むとかないわー。お前、立場わかってんのか?アイラに怪我させたり、迷惑かけたりしてないだろうな。こいつは優しいから拾っただけだぞ。アイラがいなかったら今頃もごっ」
怒涛の言葉責めで小さくなっていくアオイに、なんて声をかけようか考えていた時。キサラギさんがナミキさんの口を白くてキレイな手で塞いだ。
「兄上。ストップですよ。2人とも困ってるじゃないですか。」
「そうは言ってもだな。」
「兄上」
「はぁ、もう。……ここに住みたいのならちゃんとアイラに従うこと。迷惑かけないこと。あと、怪我とかしたり、どこか行きたいとかそういうのもあるだろうから。そういう時はちゃんとアイラに言うこと。わかったか!」
「おう。わーった」
「クソ、生意気だな。」
なんだかんだ優しさがにじみ出てますよ、ナミキさん。こっちがニヤニヤしそう。
「ナミキさん、ありがとうございます。これからは一緒に勉強して1人でも生きていけるようにします。」
「それは、アオイの事だよな?」
「はい!」
「おい、お前。話が違うだろ。」
「追い出すってことじゃない。一緒に勉強したいんだ。1人で生きていけるくらい知識身につけた方が後々役に立つから。」
「そういうものなのか?」
「そうだ。だから、どうだ?」
「それなら、まぁいい。」
素直じゃないな。
「ということで、アオイの事は内密にお願いします。」
「約束だしな。何か問題起こしたらただじゃ済まないがな。」
「わーってる」
アオイは1度も2人と目を合わすことなく、俺の方をチラチラと確認してる。
なんだ?何か変なことでも言ったか?
どういう意味だ?
褒めて欲しいのか?
「じゃあ僕達は、部屋に戻るね。アイラ、何か悩み事があったら聞くからね。」
「はい、ナミキさん、キサラギさんありがとうございました。」
深々と90度位のお辞儀をして2人が出ていくまで感謝をした。
「やったぞ。ここに居られる。お前と一緒だな。」
「そろそろ、アイラって呼べよ。」




