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自惚れ

とりあえず授業が始まった。俺には友達(という名前の家柄に釣られたごますり)が多いので、すぐに4人班ができた。

主人公もやはり、ゲームと同じくカレンやラノアと4人班を作っている。



少し嫉妬してしまう。ラノアは美少女だ。前世の日本ではお目にかかることなど絶対ないような超美少女だ。

そして今では俺の婚約者である。

俺はラノアに、ゲームでグレイがやったようなことはしていない。

つまり、ラノアに嫌われるようなことはしていないのだ。最初の一回を除いて。

はっきりと言おう。俺は超美少女が婚約者であることが嬉しく、ラノアが好きなのだ。好きになっちゃったのだ。

だってしょうがないじゃないか!!

前世では絶対見れない超美少女の笑顔が俺に向けられてるんだぞ!性格いいし!こんなん惚れてまうやろ!!

つまり俺は悪くない。




そんなこんなで、皆森の中に入っていった。俺の班もその流れにのって森に入る。

出来れば主人公班の動きを見ていたいのだが、これも授業、同じ班の奴に迷惑はかけられない。

しょうがないので、真面目に課題の植物を探す。……何だよコレ。俺達の班の課題の植物は、

金色の身体で、頭に葉っぱのついたおじさんだった。名前はマンドラゴラ。あー、まぁまぁよく聞く異世界の植物のなかでも有名なやつだな。


…いや何でだよ。

何でマンドラゴラが金色に光るおじさんになってんの?いやだよ俺。こんなの採取したくないよ。なんかマンドラゴラの絵のおじさん絶望した顔してるもん。

まるで娘に「お父さん加齢臭臭い。あとお父さんの洗濯物は別にしてって言ったよね。次やったら許さないから。」って言われたような表情だ。見てるだけで泣けてくる。


まぁいくら文句を言っても課題の変更などないので諦めて渋々探すことにした。




そして3時間後。森中に大きな音が響き渡った。俺はこの音を知っている。これはドラゴンの咆哮だ。



急いで音のしたほうに走る。本物のドラゴンに会える!俺はテンションが上がっていた。





そして、森の少しひらけた所にドラゴンと、それに向かい合う主人公班を発見した。

俺の反対側に、逃げていく別の班を見つけた。そのうちの1人がニヤっとしていたので、俺はゲームと同じようにまたなすりつけられたんだと分かった。

どうやら俺がしなくても同じことをするバカがいたらしい。



けど、そんなことは今の俺にとってどうでも良かった。ドラゴンがいる。めちゃめちゃかっこいい。



だが、それ以上に恐ろしい。怖い。自分より圧倒的に上の存在がいる。俺がいくら何をどうしたって傷一つ付けれる気がしない。

怖い。俺は自分が思い上がっていたことを知った。

努力した。五歳のときから努力して、自分でも強くなったと思っていた。そんなわけがない。俺なんて、本当の強者からみたらそこら辺の奴と変わらないのだろう。

そして、何故なんだ。何故ターライト達はあんなドラゴンの前に立って剣を向けられているんだ。気でも狂っているんじゃないか?

俺には無理だ。怖い。死ぬのが怖い。こんな存在を相手にすることは俺にはできない。




俺がそうしてドラゴンにびびっている内に、ターライトはドラゴンと戦い始めた。


凄まじい。その一言につきる。

ドラゴンが爪を振るう。当たったら一発で死ぬことがたやすく予想できる。

そんな攻撃に対し、ターライトは持っている剣を振るう。それだけで、多くの人を簡単に殺すことができる攻撃が止まる。

ドラゴンの爪を剣1本で止めるとかどんな身体してんだよ。いや魔力強化してるんだろうけど、 それでも俺なら余裕で押し負けるぞ。


ドラゴンは様々な攻撃をする。爪を振るい、尻尾で横になぎはらい、色んな魔法をターライトに向かって降りそそぐ。

しかし、ターライトには当たらない。避けて避けて、どうしても避けきれないときはあっさりと剣で受け流す。

そして、剣を振るう。それだけで逆にドラゴンの身体は傷で血だらけになっていく。

それはまるで、一種の芸術のようだった。騒ぎを聞きつけ、応援にやってきた他の生徒や教師も、皆一緒になってターライトとドラゴンの戦いに見惚れている。凄い。これか。これが主人公の力なのか。勝てるわけがない。



気付いたら戦いは終わっていた。ドラゴンは傷だらけになり、ターライトは服が少し汚れただけ。ターライトは戦い終わったドラゴンと何か話している。この位置では聞き取れないが、ゲームの通りだと、自分達に害意はないことや、これ以上戦う気がないこと、あとターライトの強さに感服したドラゴンが、困ったときに一度だけ無償で手を貸してくれる宝玉をわたしているのだろう。




そうして、ドラゴンは森の奥に去っていった。

そして巻き起こる大歓声。


こうして、ターライトは一躍人気ものになった。

俺としては、森に潜んで戦いを見守るだけだった俺にラノアが冷たい目を向けてきたような気がして不安だった。

まぁ、次の日も普通に話したので俺の気のせいだったのだろう。





そうして、俺が入学してから3年が経った。


さくさくいきます

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