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1話

一応書いておくけど、これは第4章になります。それより前をまだ読んでない方はそっちを読んでから読んでね!

 あといつものやつも書いておきます。↓


   ***


 説明不足のところが多々あると思いますが「そっち(読者)が分かれ」くらいの気持ちで書いたので分からない、足りないと感じた部分はそちらが頑張って解釈なり考察なりして補完してください。


 自分勝手ではありますが、反省はしてません。後悔もしてません。明らかなミス(意図的でない矛盾や誤字脱字など)以外は直す気もありません。つまりなにを言われても基本的に聞く耳を持ちません。どや。




 ちょっとでも良かったと思ったら、どれくらい良かったか↓の☆で表してくれると嬉しいです。それでは本編どうぞ。

 初めましての方は初めまして、そうでない方はお久しぶりです。旅する葬儀屋を営んでおります、名前をホワイトと申します。

 以後、お見知りおきを。

 死んだ人間をそのままにしておくと死体に悪魔が宿り〝魔人〟という存在になってしまって、それはそれは危険です。なので、そうならないためにも亡くなった人をしっかりと弔ってあげることが必要で、それを専門としているのがわたしたち葬儀屋という存在になります。

 ちなみにホワイトというのはわたしの本名ではありません。葬儀屋は色の名前を語ることになっていて、過去を捨てたわたしには好都合な場所でした。わたしは髪も肌も格好も白いので、それが由来となったようです。自分で名乗り始めたわけではないので本当なのか、定かではありません。

 ですがこう見えてもわたし、その界隈では結構有名なんですよ? どや。


「ん〜……静かでいいですね。気持ちいい」


 つい最近まで随分と騒がしかったので、この静けさが身に染み渡ります。もうしばらくこの静けさを堪能したいところでしたが、どうやらそうもいかないようです。

 胸いっぱいに空気を取り込んで、大きく深呼吸をしていると大空に一羽の鳩が飛んでいるのが目に入りました。


「おや、こんなところにわたしと同じく『平和の象徴』と名高い白い鳩が。珍しい」


 と、わざとらしく呟いてから、白い鳩の行方を見守ります。とある予感があったからです。

 予想通り、白い鳩は旋回しながら頭上を飛び回り、徐々に高度を下げていきます。

 そして目の前に降り立ちました。なにやら足には紙が結ばれているではありませんか。


「伝書鳩……? わたしなんかに?」


 不思議に思いつつも鳩の足から紙を外し、小さく折り畳まれたそれを広げます。

 そこには──


虹天集(こうてんしゅう)の名において招集命令。拒否権はない〟


 ──と、このように記されていました。

〝虹天集〟とはその名にちなんだ七色それぞれの名前を持つ葬儀屋のトップに君臨する7人のベテランたちです。いわゆる四天王みたいな存在と言えばわかりやすいでしょうか。

 はっきり言ってこんな命令は無視して旅を続けたいところですが、そういうわけにもいきません。拒否権はないそうですし。葬儀屋の資格を剝奪でもされたらたまったものではありません。

 なにか悪いことでもしてしまったのでしょうか。全く心当たりはありませんが。

 あるいはトップ集団が招集をかけたわけですから、それなりな一大事があったのでしょう。それこそ、わたしなんかに声をかけなければいけないほどの一大事が。

 もっと詳細を書いておいてほしかったですね。


「……はぁ……案内頼みましたよ」


 ため息を漏らしたわたしの言葉を理解しているかのように、白い鳩が喉を鳴らしたのでした。

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