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Lunatic  作者: コンテナ店子
第二部前編
97/216

第96話

 電車から降りた後に駅の建物から出た私は周囲から人が少なくなっておでこと一緒に目を落っことすみたいにして肩も同じくする私に対して、後ろから次から次へと人が来るせいで後ろから押されるみたいになったと思った上に、正面へと視線を戻すと、大学生くらいのカップルが一緒に座っている姿だったりスマホを見て壁によりかかかっている姿あったり、そのほかにも尖った髪型をしている男の人たちが固まって壁を叩きながら何度も大きな声で笑っている姿があって。


 それらを一周見渡すみたいにしながら地面へと続いている階段へと歩いていくスーツ姿の男の人たちがみんなおんなじ色のカバンを持っているのを遠めに眺め続けていた。


 それから自分の右側の腕を反対側の手で押し込むみたいにしながら壁の端の方へと行こうとするけど、私の前に立ち並んでいるビル群の姿は一番近くにある数個しかその姿を見せないようにずっと同じ高さで並び続けている様子を一切変えようとはしない。


 それから、小刻みに足を動かしながら私は駅の建物のすぐそばによるみたいにしたけど、それからスマホを制服のポケットから取り出そうと動かし始めたとの同じタイミングで改札から出てすぐのところに杏が立ち尽くしているのに気づく。そこに手を入れたままにさっきよりも早いペースでそっちのところに戻ろうとするけど、人の波で何度も迂回することになってしまい、そのたびに首を傾けるみたいにして動かし続けた。


「杏、こっちに来てくれ」


 一瞬だけ息を吐くみたいにしてから苦しい声を何とかひねりだすみたいにしてそっちに声を出した後、また別の場所から人の波がやってくるみたいにしているせいで私は杏の腕に自分の二の腕を重ねるみたいにしてくっつけたら、それと一緒に体を前同士で重ね合わせるみたいにしているとそっちへとおでこを近づけることで、首を強く締め付ける。でも、私の視界に映っている杏の姿は体をまっすぐに向けるようにしている様子だけだった。




 なんとか駅の前の広場を通り抜けてから、左右へと視線を向けて歩いて行っているとそれと一緒に次から次へと建物が現れてその間を見るようにするけど、そこにはペットボトルのごみが捨ててあったり雑草が生えている様子くらいしかない。それ以外だと、エアコンの室外機が互い違いに置いてあるだけだった。


 でも、それも私の足を早歩きで進めているせいかすぐに見えなくなって、それから杏が後ろからちゃんと歩いているのを確認するように後ろを見ると、そっちでは私とほとんど同じペースで進んでいるも腕をほとんど動かさないままでいるせいかその着ている服も動かないようにすらも見える。一方でそれとともに手袋もハメられたままになっている腕の様子を体を傾けるみたいにして見つめるように。


 そう思ったけど、そこから振り向こうとした次の瞬間、電柱がもう目の前にきてて。それに対して私は何もできずにそのままおでこを衝突させることしかできなくて。むしろよけようとしたときに体をわずかに前のめりにしてしまったせいで、より勢いよく激突してしまっていた。


 その後、その痛みを味わうみたいにスマホを持った方も含めて手をそこに当てたままに背筋を曲げて数歩後ろに下がろうとしたら、今度はそれで出っ張ってたこっちのお尻に杏がまっすぐ歩いてきたからぶつかってきて。それのせいで体がまっすぐに地面へと落っこちてしまった。


 肘から着地してそこにも痛みを与えたタイミングで杏は足を止めたみたいでそこから体の動きを止めるように。それから私が地面の上で芋虫みたいに体を小さくする。でも、それでも周囲からは他の人たちが歩いていることによって起きる地面をたたき続ける音が振動してくるみたいで。


 私はわずかに息を吸い込むみたいにしていると杏の体がこっちを見下ろすようにしているのにこっちの顔が影になったことで気づいたら、視線をまずは上に向けてから腕と膝を使って勢いよく起き上がる。


「ごめん、もう行こう」


 服を数回叩きながらその声を小さく出した私は一度視線を上へと向けるようにしているのに対して、すぐに杏の手を引っ張っていくようにしてさっきよりも少し早めにして足を進めていくと、そっちも腕が斜めになったタイミングで歩き出したのかそのタイミングで腕でかかってた重さが軽くなったのを感じた。


 私は唇同士をくっつけて前に出すみたいにして小刻みに歩いていると、自然と後頭部が杏の方からだんだんと離れていくような感じがするけど、それに対してただ喉を少しだけ押し込むみながら少しずつ走らないまでも足を進めていくペースを速めていった。




 スマホに送られたグーグルマップの画像通りに進んだところにあったビルの受付で倉敷さんの部下の女性が挨拶してくれたのに気づいた途端、サングラスの向こうからこっちを見てきた次の瞬間には頭を下げたのを見て、こっちも一旦杏の手を握り締めるのを辞めて、両方とも体に手をくっつけるみたいにした状態で背筋をまっすぐに伸ばしてからそうする。


 それから、他の係の人が杏の後ろからその背中を押すようにして2人に体を挟まれながら奥へと進めて行かれそうになっていた。そっちに気づいた途端、私も小さな声を出しながらそっちの方へと体も視線も向けながら手をわずかに前へと出すようにして。でも、それで3人の背中しか見えないのに気づいてから指を少しだけ落っことして口を紡いでから視線もそっちへと向けた。


 そして、女性が私の少し前に来たところで首だけでこっちを見るみたいに振り返ってきたら、その後こっちへとほぼほぼ抑揚をつけずについてくるように言ってきて。杏が寝転がったまま機械の中を通されていくのを硬いガラス越しに見つめることになった。


 その場所で膝をロビーチェアに乗っけたままにしてたけど、その姿が見えなくなった途端に体を翻して両方の手を座面へと乗っけたままに視線を下に向けるようにして喉を締め付ける。


 でも、ガラスから何かの音が聞こえて来るわけでもなければ、強く手を握り締めてもそっちの空気の動きを感じることもない。そんな中で私が気づいたのは自分の頭を落っこちてきてわずかに前のめりになった時に、唇同士を押し付けるみたいにしてたら、足音が聞こえてきたと思たタイミングで女性がこっちに来ているのだけだった。


「001との生活はどうですか」


 その言葉を聞いた途端、私はわずかな声を出すけどそれは何にもならなくて。周囲からはまたしても何も聞こえないままになっているのを感じさせられる。でも、女性の方に視線を移すには上へとみるみたいにしないとならなかった。


 その一方、向こうは自分の体に下の面を当てるみたいにしながら裏側に前腕を乗っけてクリップボードを支えてて。それの文字をサングラス越しに見つめているようだったけれど、それ以外の場所は染みほくろもほとんどなく白い色をした肌と真っ赤に口紅が塗られた唇くらい。そして、その前に出るみたいに弧を描いているそこを私は首を上へと向けるようにして見つめ続けた。


「……検診の結果になにかあったのでしょうか」


 目線をそっちからわずかに途中で逸らすようにして話したけれど、また一旦止めた後にはまたそこへと戻すようにしている。その後、話が終わったら唇を強く締め付けるみたいにしているのに対して、辺りでは何も音がしなくて向こうもただただこっちを見下ろすみたいにしてくるだけ。


 私もそっちを見てるけど、本人もそうだしその周囲の風景も真っ白な正方形のタイルが黒い切れ目を等間隔で見せているだけの天井も全く動きはなくて。背中側にあるガラスの向こうででも、上半分だけ透明な引き戸になっているロッカーの中にいろんな機材が置いていて保管されている様子だったり、本棚に高さごとに並べられた本が並べられている様子が見てる。そして、それらの前で大人の男性だったり女性だったりがスーツ姿でパソコンを叩いている姿を見ることなった。


「あの動画、倉敷さんにも見せましたよ」


 ため息をして一度下を向くもその視線がクリップボードには向かっていない姿を見せられた後、顔をこっちへと向けている姿を見た私は一度息を吸い込むようにして小さくそこを開けるようにする。それから目を開けながら両方の口を閉じるみたいにして力を籠める。


 それから視線を斜め下に向けるみたいにしながら鼻から息を吐くけどその勢いはほとんどないままで、音も聞こえなくて。両方の手を使って両方の腿を締め付けるようにした。


「それに、あなたはもう1か月もすれば期末試験もあるでしょう」


 少しだけ最初のところを強調するみたいにしたその声に続いて出てきた声は今度はほとんど音を出さないみたいにしているようで。


 それに対して私は瞼を落っことしながら両方の腿を押し付けたままにローファーの側面も同じようにしていると、そこを少しだけ持ちあげるみたいにしながらそっちを見つめるみたいに。でも、それに対してそっちはただただ私の体で出来上がった影が動いているだけだった。


 そのまま肩を落っことしたままに視線を女性がいる方とは違う場所へと向けるようにしていると、余計に瞼が落っこちているのを感じてしまいそうに。それからわずかに口を開けるけど、でも、そこからは冷たいものが奥の方で感じることしかない。


「……でも、でも、東雲を倒して、杏を助けたのは」


「私たち」


 最初は下を向いたまま本当にわずかな声を小さく出てしまったのに気づいてから、両方の腕に力を籠めるみたいにして視線を上へと向けながら大きく声を出していると、それに対して女性はすぐに言葉の先頭を特に強調するみたいにして出してかぶせてくるみたいにしてくる。


 その文字の一つ一つを聞かせてくるみたいにしてくるその声を聴いてから、鼻の下を伸ばした後にもう一度下唇で押し込むみたいにしている私は、眉と目を落っことすようにすることしかできない。


 そう思った瞬間、一度ため息をつくような音が聞こえてきた途端、それに対してわずかに瞼を上へと持ち上げるみたいにした私は、鼻から息を吸い込むみたいにして。それの後に女性は一度自分の手で座面を払うみたいにした後に瞼を軽く落とすみたいにしてから私の横に座って。


 最初は足も体もまっすぐに正面へと向けるようにしていたけれど、その数秒後には膝の上に両手を重ねるみたいに乗っけていたままにこっちを向いてきて。それから口の両端を持ち上げるみたいにしてからこっちを見てきてた。


「……私たちをいつでも頼ってほしいのです。あなたは1人だけやったわけじゃない。きっとハリーさんも姉御さんもそう思っているはずですよ」


 その声を聴いた途端、下唇で上の唇を押すみたいにしながら鼠径部の辺りで両方の指を絡めて、首を前へと倒しつつ歯にも力を籠めるみたいにしてながら脇を締めて肘を体に押し付けるみたいに。それから、わずかな声を口を開けてから数秒間経って声を出す。


「それは……そんなこと、私だって、知ってます」

読了ありがとうございます。

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