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Lunatic  作者: コンテナ店子
第二部前編
96/216

第95話

 両方の握りこぶしを強く膝へと押し付けた腕をまっすぐに伸ばすみたいにしていたままで上目遣いにそっちを見ているけど、口の先端同士を上へと持ち上げるようにしている星田さんは自分の顔のすぐ少し下あたりに置いているスマホへと目線を落っことしたままにしていた。そして、それのせいか、その顔は白いバックライトに照らされているように見せたけれど、部屋の明かりが完全についていて家具の裏だったり星田さん自身の背中側にも影ができてないせいか、その顔の様子が全く変化していない。


 それから何度もほぼほぼ猶予なく次々と指を動かし続けるのを肩をまっすぐ上へと向けるみたいにしながらも、一方で私は顔を下へと向けたままに目線だけをそっちへと向けるみたいにしながら見つめ続けた。


 それから、さっき一緒に救出した杏の方を一瞬だけ視線をそっちへと向けるれど、そっちは私と同じように正座をしている。でも、その腕は曲がったままになっているし、その上に両方手のひらを一切曲げることもなく膝の上に平を乗っけるみたいにしたままだった。


 その直後、わずかな声を出した星田さんの方へと視線を向けると、そっちはスマホへと視線を向けたままに手のひらを浮かすみたいな位置に置いたままにしてるようだったけれど、それも数秒間の時間だけで、それが経ったと思った途端に指を画面の端辺りを押した直後に床へとついた手を使いながら正座した床を滑らせてこっちに近づいてきたと思ったから、肩を押し付けるみたいにしてきた。


 それのせいでこっちも体を反対側へと斜めに傾けるみたいにすることになるけど、それのままに視線を落っことしてスマホの画面を見ることになる。


「ほら、これ」


 明るい声を出すみたいにしている星田さんの様子を見ていると、口元に手を当てながら目元を細めるみたいにしてわずかな高い声を小さく出している。そのわずかな指の隙間から見えているその中はその顔の中で唯一影で暗くなっているのに気づいて。それに対して私はわずかに喉へと力を籠めるようにした。


 でも、それも画面が暗いところからカメラが上へと動いた瞬間、赤い夕陽と夜の月の明かりに包まれているすすきをはじめとした雑草が風で揺れ続けている姿だったり、配信者が必要以上に高い声を出し続けながらスマホを探してる様子だったり見た途端、口をわずかに開けて息を吸った瞬間、星田さんの方を見た。


 その瞬間、スマホへとそっちは視線を落としたままに指を動かしてyoutubeのウィンドウを閉じてからホーム画面に戻ったのを見たタイミングでスリープにしてからこっちへと視線を投げてくる。


 それに対して私はそこを見せないように唇を強く噛みながら歯も同じように。でも、それに対して、向こうは自分の手に握ったスマホを床へとつけるみたいにしながら口元にいた手も床へと戻して話をもう一度し始めてた。


「こいつさ、シャドって名前のガイジで、ネットで自分と同じガイジ集めて復讐ごっこしてんの」


 その話は目の形も一緒のままに鼻から息を吐く音と一緒に出て来るみたいで、そっちへと私は唇だけ合わせたままに視線を向け続けて聞いている。一方で、星田さんはいつも以上い高い音で早口目に話を進めてきている。


 一方で、それを聞き終えた私は、一度体を整えるみたいにしつつ体を元へと戻していると、そっちは足元を一切動かさないままに肩をそっちへと寄りかからせるみたいに腕を床のカーペットの上に着いた方へと体重を乗せて視線をこっちへと向けた。それから目を落しながらもその中の目線をこっちへと向けているそっちに対して、私は足を回転させてそっちへと体ごと向ける。


「あのさ、木月さんってSyamuさんとか見てない?」


 その名前を聞いて、私は上瞼を少しだけ持ち上げるけど、それに対して向こうは視線を下へと向けたままに開いた手でスマホをいじり始めていて、視線をそっちへと向けたままにしていて私の方を見てない。


 そのまま顔の口元をまた上へと持ち上げながらわずかに笑う声を出しているのに気づくけど、それはほとんど息だけしかない感じになってて。それからまたこっちに体を近づけながらスマホを見せつけてきた。


「私めっちゃ好きなんだよね、こういうやつ。でもさ復活後のモグラの配信も私見てたんだけど、あんなのとても読んでくれるわけないじゃん」


 こっちに合わせるみたいに背筋はまっすぐにしたまま目を持ち上げている星田さんに対して、視線をまた川で会った敵がどこか暗い建物の中で配信しながら顔が映っているのか怪しいような場所で顎だけにスマホのバックライトが当たっているような様子をこっちに見せてるけど、それ以外には私の方からは何も見えない。


 でも、それ見て向こうは配信が止まりそうになっているのを見て笑い続けてた。一方で、私は視線をそっちから逸らしながら脇を強く締めるようにして。それから脇を引き締めることで肩を自分の側に近づけながらも、両方の手を鼠径部の辺りで乗っけるポーズのままにいて。顔をそっちから少しだけ遠ざけるみたいにしながらもずっとスマホの方を見続けてた。


「それで、こんないいおもちゃ見つけたと思ったら、まさかって感じだよね」


 そういいながら星田さんはシャドのチャンネルを開くとともに、動画一覧へと移動するのを素早く行っていくと、それとともに私たちと川辺で戦ってた日を選んで。そのタイミングようやく配信者がずっと演技じみてる高い声を上げ続けているのが止まったと思ったら、私は少しだけため息をつくみたいに下を見る。


 一方で、スマホの中ではシークバーをずっとしばらく動かし続けているそっちの指についていくようにサムネが動いていくと、そこには私が障壁を作ってその赤紫色の光に照らされている様子だったり、ハリーがロケット花火を前に走って逃げ続けているのを映していたりとしていた。そして、それらが終わったと思った次の瞬間、先生がこっちのところに近づいてきてるタイミングになって。その直後に、また敵が私の苗字を歯ぎしりの音と一緒にわずかにつぶやくのを聞く。


 その瞬間、私は一度だけ瞬きすると、どっちの瞼にもほとんど力を入れないままにただただそこへと視線を落っことしたままでいるみたいにしてて。上唇をわずかに下へと押すみたいにして鼻の下を広げる。


 でも、それに対して、星田さんは一旦スマホをカーペットの上に置いたら膝を曲げた四つん這いになった状態で、体全体を私の顔と正面に来るみたいに回してから、体を前のめりにするみたいな体勢で話し始めた。


「あのさ、私とこいつで一緒に遊ぼうよ」


 周囲の何も音がしないような空気の中で、頬を持ち上げながら顔をまっすぐにしてこっちを見てきてるそっちの姿を確認するけど、それに対してそっちは鼻からわずかな息を吐くみたいにしているだけ。


 でも、私はこの部屋のドアもある方向に向かってる自分の体側に顔を向けるようにして。視界の端に自分の正座してるせいで制服のスカートから出てきている足が傷ひとつなくなっているのを見た。


 それから、わずかに自分の視線を横へと逸らすとそっちには杏が私と同じような姿勢のままになっているけれど、それを数秒間見ている間、私は口を開けていたつもりになってたのにそれもしばらく終わったらまたもう一度閉じる。一方で、それから星田さんの方へと視線を戻すけど、そっちはもう一度表情を元へと戻すようにしていた。


「そんなの、こいつとやってること一緒じゃないか」


 最初だけ少し持ち上げるみたいな声を出すけど、その後は時間が続くにつれて少しずつそれが小さくなって行くのを自分でも感じ取って。それと共に視線も横から下へと向けていたせいか、視界から星田さんの姿が見えなくなる。でも、そっちはそっちで杏がいるわけでもなくて。2人の姿が影すらも見えずにいた。


 でも、その後お尻を落っことすみたいにしている音が私の後ろから聞こえてきたと思ったらそっちに振り替えるみたいに視線を動かして。息を吐きながら体育座りをしているそっちは目を細くしていると思ったら、そのまま自分の右手を膝の上に乗っけながらもう片方の手をカーペットの上に乗っけるみたいにしてた。


「いやさ、わかってないな木月さん。正しいおもちゃの遊び方、教えてあげる」


 そう言いながらまたスマホを触ろうとしているそっちに対して私は自分の歯を奥へと押し込むみたいにしながら目線を下へと落っことすみたいにしているのに気づいた。でも、その瞬間自分のおでこの少し上くらいに手の平を持ってきてそこを撫でたら、杏の方へと手を伸ばしてそこの指の辺りに軽く触れるみたいにする。


「帰る」


 その言葉をわずかに言葉を発した私に対して、星田さんは軽く返事だけしたと思ったら、すぐに近くにあったベッドの縁に座り込んでこっちを見てくるように。それと共に床と平行になっている足の上に両方の腕を頬杖にしてた。


 それに対して私はただ少しだけ口を噛みしめるみたいにすることしかできない。そのまま唇にほとんど力を籠めずに歯同士を擦ると、すぐに顔だけでそっちを見ていた様子から振り返ってドアの方を見て。それから杏に手を渡して立ち上がらせてから元へと戻った。


「そうそう、このことは他言しないでよね、こいつは私のおもちゃだから」


 それと一緒に、向こうはまたスマホをいじり始めているのが部屋から出るためにドアを閉じるために廊下にいる時に見ることになった。でも顎をひっこめるようにその様子をしばらく見ていようと思ったけれど、その次の瞬間にはすぐに腕を使ってそこを閉じた。

読了ありがとうございます。

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