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Lunatic  作者: コンテナ店子
第二部前編
77/216

第76話

 ライトブラウンのテーブルの上に肘を置いたままに頬杖をついて、眉をひそめながら右手の親指で手前側を、人差し指と中指で奥側を持ってシャーペンの先端を上下に動かし続けてる。でも、そっちからは何も音はしないし、そこに反射して映ってるドリルの問題が映ってるのを見たら左側の頬がつぶれているののせいで歯が痛くなりそうになるのを感じたせいか、すぐに息を吐いて両方の肘を机についておでこの両端に手を添える。


 それから目線を横へと反らすようにして、両方の手をまっすぐ下に落っことしたままになっている杏の姿が視界に入る。お尻から背中がまっすぐに伸びてて、それは途中から現れる背もたれと平行になるようにしているし、目の瞳孔もしっかりと開いてまっすぐに壁を眺めてるけど、そっちには当番の交代表が貼ってあるくらいで、そこにある私と杏の名前をもう1回確認。明日のゴミ捨て当番に杏の名前があるのを見て肩を持ち上げながらゆっくりと息を吐いて髪の毛の中に手を入れるようにしている。しかし、それから目線を杏がら反らすようにしていると、目を閉じた後にもう一度体を前のめりにしてから目を開けて目の前のドリルに向かう。


 そこに書いてある肖像画の姿を眺めていると、開いてる左手で頬を滑らせるように髪の毛を何度も指で叩くようにするけど、それでも、もう片方の手でさっきと同じようにシャーペンを動かし続けた。それから両手を机の上に叩きつけるみたいにおいてから強く息を吐いて、首を前へと出すようにしながら後頭部に両手を置いて背中を伸ばす。それから、握りしめた手を天井へと向けてからそれを放すように。


 でも、その瞬間、近くから足音がしてそっちに視線を向けるようにしてわずかに椅子が傾いて。気づけば息を強く吸い込みながら体を机の方へと押し付けてバランスを整えてた。その一方で、スリッパで高い音を立てながら近づいてくるそっちに同じ体勢のまま視線を向けようとしたけど、その瞬間に向こうが鼻から息を吐くようにして来るのを聞いて。でも、それに対して先生はただこっちを見下ろすようにしているだけだった。しかし、顎を自分に近づけるようにしながら椅子の下側を掴むようにしてそれごと体の向きを変える。


「木月さん、今日、保川さんが熱出しちゃって、代わりにお買い物行ってくれる?」


 歯同士をくっつけながら制服で覆われた自分の胸を掴むけど、それによってそこだけ手前のブレザーから露わになってたワイシャツと一緒にボタンの硬い素材と触れ合う様になってしまう。目線を顔を僅かに傾けるようにしたまま口を強く閉じようとしたけど、えくぼがわずかにへっこんだ瞬間、それを元へと戻すようにする。それから目を細めるようにして顔を下へと向けるように。でも、向こうは目線だけを落っことしてこっちを見て来てる表情を一切変えようとはしなかった。




 腕を左右に振りながら歩くことでそれらが内側に寄せると自分の体に巻き込むようになって、足も歩道の中で左右に動かし続ける。しかし、その数歩後ろの方で歩いている杏の方へと視線を向けるけど、ただただ私の後をついてくるようにしているだけ。それに対して私は肩の方へと頭を近づけるようにしているだけで。それから頭を後ろへと向けるようにすることで、息を僅かに吐く。


 空を見ているけれど、灰色の雲が凸凹と丸い形を見せつけるようにしていて、それだけで瞼が落っこちそうになる。それに対して、ただただ私は手を強くそっちに向けて握りしめるようにする。でも、それで感じ取るのは周囲の冷たい感覚だけ。それから背中を前側に曲げるようにして肩を落っことすように。それから、周囲の様子を見るために視線を左右に向けるようにしてから縁石の上に座り込んだ。


 真っ直ぐに上へと伸びたままになっている膝の上に両方の腕を乗っけた後にため息を吐いた私に対して、すぐ横に杏がやって来てそっちに視線を向けるけど向こうは進行方向にある何も走ってないせいで開いたままになってる踏切の方をただただ見てた。


 私も同じ方を見ていると無数の木がうっそうとして影と混じり合って濃い色の緑色をより暗くしていて、それが風で揺れてるのかわずかな音がしているし、その前に並んでる木製の廃屋がその中を僅かに見せてるけど、そこにはもう壊れかけている棚の上や床の上にうち捨てられてるわずかな家具しか見えない。その前の砂利から伸びて来てる雑草が頭を下げるようにしているのが視界に入る。でも、それに対して私は息を吸い込むようにして顔もわずかに向けるようにしている一方で視線もそっちへと向けるようにしてた。


 その途端、後ろから勢いよく風で体の服が吹き飛ばされそうになって、それと共に背筋がまっすぐになると一緒に目を大きく開く。その上、縁石を持つようにしてた手にも力を籠めるようにした。それに対して、すぐに目線を廃屋があった方へと向けるけど、そっちでだんだんと大きな達筆で漢字が書いてあるトラックが少しずつ踏切でペースを落として行っているのが見えて。そっちに対して一歩足を前に出しながらその膝を曲げて力強く押し込むようにしたけど、それで地面が音を鳴らしただけ。その上に、その振動が私の体全体にも響いてその瞬間に喉に力を籠めるように。


 それから、車が踏切の前で一時停止しているのを眺めた後に、肩を落として杏の方へと振り返るけれど、そっちはただただまっすぐに立っているだけで、ただただ踏切の少し横辺りをまっすぐに眺めてるだけ。その姿を見ながら、白と灰色のチェック柄のスカートに出来てるポケットに手を入れると一緒にそこに入ってるスマホを握りしめる。


「行こう」


 握ってたスマホの電源を押してスリープを解除すると共に、そっちへと視線を向ける。ジャンヌオルタが雷を呼んでるイラストの端の方に絵師のTwitterIDがわずかに乗ってる所に視線が吸い込まれるけど、それでもデジタル時計の様子は視界の中にちゃんといた。


「腰抜け!」


 その声を聞いた途端、息を吸い込むよりも早く、すぐに足までも使って後ろに振り返った。


「ハリー!」


 口を僅かに開けながら両手の肘を僅かに横へと広げるような体勢でそっちに小刻みに手を振るようにして近づいていくと、数秒後には息を一旦吐くようにしながら膝を曲げてそっちを見る。両手を足に置いてるこっちに対して、頭を1回振るようにして顔を前へと向けて来ると、病院で会った時と同じように後ろで花の形になるように編みあがってる箇所以外の所は全部下へとまっすぐに落っこちるようになっている茶髪が光を浴びるように上へと持ち上がってた。


 それからジャージと同じ黒めの灰色をしているパーカーを引っ掛けてる腕をお尻の横辺りに当てるようにしてるハリーは、水色のサングラスの向こうから目を大きく開くようにしてた。


 それに対して私は少しだけ口を開けるようにしてそこから上瞼を盛り上げるように。それから近くになった緑色のフェンスに体を乗っけるようにしている向こうの姿を見ると、それから、数回そこが揺れる高い音が聞こえた途端に、私も口を横へと伸ばすようにしてからその横に行って、片方の足をそこに押し付けるようにしてから私も背中を預ける。


 顔をそっちに向けるようにしながら肩と一緒に持ち上げるようにすると、それと一緒にこっちに一歩ずつ腕を落っことしたままに歩いて来てる杏の姿があって、ハリーの横に立つようにしていると、向こうもそっちを一度だけ見るようにしてから眉毛同士を近づけてる。それから、一度肩同士を近づけるようにしてからポケットに手を入れたままに下を見ていた。


 そして、目線だけをこっちに向けてさらに顔を上に向けて。それから言葉になってない声を出すようにしてた。


「まぁ……元気そう、だな」


 そこの言葉と一緒に髪の毛を掻きながら腰骨にもう片方の手の平を乗っけるようにしているその様子と一緒に出てきた声は、最初は持ち上がるように出て来たけれど、それからしばらくの間ずっと何も出てこないでいた。しかし、それに対して私は背筋を伸ばしたまま両方の手を下げて喉を押し込むようにしている。それから、一度だけ瞬きするようにするようにしてからハリーの方をもう一度見る。そっちで目線を地面の方に向けながら私が起こしてる金網の揺れに従って体を動かし続けてた。それに対してこっちは口を左右に伸ばすようにしながらお尻を使って体を動かすようにしてる。


 そのまま数秒間周囲の冷たい空気を味わってたら、ハリーの方から強く体を押し付けるようにしてまっすぐに数歩歩いていくと、こっちを見ながら杏の体を回避したと思いきやそのままこっちへと振り返るように。それに対して、私は目を僅かに大きくするようにしながらそっちを見てると、何も走ってない車道を背にして両方の腕を落としたままに視線を横へと向けるようにしたまま、先端の方だけカールがかかった髪の毛を揺らしてた。


「なぁ、パクり、行くぞ、あたしがお前らにやり方教えてやる」


 目線をこっちに戻してきたと思ってから声に反応するまで少しタイムラグがあって。その後に私は目を開けながら顔全体をそっちに向けるようにする。それと共にほとんど声の大きさが変わらないままにそれを発して来てるせいか、背中をこっちに向けたままに顔の半分だけと片方の目線を僅かに振り返るみたいにしてるだけ。それに対して、肩を上げて頭を垂直にしたまま上へと持ち上げるようにするけど、それに対して向こうはただただ数歩進んで行くだけだった。そう思った矢先、全体で振り返りながらこっちに「早く来い!」と言って体と一緒に足を一歩前に出してた。

読了ありがとうございます。

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