第69話
「よし、任せて」
足を少し横にずらしながら完全に体を私にも見えるような位置に動かしてきたマナが片手を腰に乗っけたままこっちに体を寄せるようにして来る。それに対して私は目を丸くするようにしながらほんの少しだけ開けた口元と鼻から息を吸う様にさせられるけど、その後に喉を締め付けるようにしていると、それと共に世古島の方へと視線を向けるも、そっちでは同じポーズのままこっちを首だけを動かして私たちの方を見ていた。そのせいか、片目だけで見ている様になっている一方で、その時間の隙間でその目をハリーたちの方にも動かしていた。
一度まっすぐに伸ばした背中を、少しずつ下へと落っことすように、また猫背になったけど、頭はおでこを僅かに下の方へと向けるようにするだけで、場所はそこまで変化することもない。それから口を僅かに数回だけ動かすようにしている間、目線だけを動かすようにして前に向く私に対して、マナはわずかに背中を前へと動かすようにしていた。それを見ているだけで、なんだか頬が膨らむし、その辺りの熱い感覚を味わうような気がして、まだ動く左側の手を使ってそこを拭う。
「いい、のか……?」
喉を僅かに動かすようにして声を出そうとすると共に呼吸を吐き出すようにしている私に対して、腰の辺りで曲げてこっちを見下ろすようにしているマナ、顔の前で手を軽く振るようにしている。その表情は頬を上へと持ち上げてそこの肉を作ってるし、その下にいる口元からは私の方にも歯が見えていた。
その一方で、私はお尻の横で広がるように出ていた腕を自分の膝の間に戻すようにしていると、そこの自分の体の熱気を感じ取りそうになって。目線をみんながいる方とは反対側の方へと移す。でも、私がそうしている間も、マナが体を動かすのを感じ取って、そっちを見ると軽い掛け声と一緒に座り込むような声を強い息と一緒に吐きだして、そのどちらの音も聞こえるような形で私の方へと、顔を斜めにして向けて来てた。
それに対して、私は顔はそのままにしながら目線をそっちへと向けるようにしていると、膝の上に肘を乗っけることで、マナはこっちから見て反対側の頬の横を膨らませるように。それを見ている私もまだ膝の中にいる両方の手を僅かに擦らせながら、肩を小さくする。
「だって、ハリーが無理なら腰抜けの面倒見るのは私の仕事でしょ? コアラはさ、あぁ見えて推しに影響されて応急処置勉強してんの」
「いや推しはサボだから、エースも好きだけど」
ハリーの方から視線を逸らさないようにしたまま、呟くというよりはそれよりも大きくするような声をほとんど抑揚をつけないままに出していて、さらには目の前の体をさすっているペースもほとんど変えないようにしたままにしていたコアラ。それに対して、先に声を出していたマナはそっちを一切振り向くことはない。そのせいもあって、私の中ではずっとさっきのゆったりとしながらも軽く抑揚をつけるようにしていたその声がこだまして、それのせいでずっと同じ姿勢のままでいた。でも、それも数秒間そうしていた後、腕の方からだんだん震えるのを感じて、でも、そこから先に力を籠めるようにしたのに合わせて足も挟む力を強める。しかし、その後、手を引っこ抜いて自分の顔に擦り付けるようにするのを何度も繰り返してしまっていた。
その動きに対して目には見えないけど、マナの軽く笑うようにしている声が数秒間くらい聞こえている。しかし、私はそのまま声を出そうとするけど、でも、そうしようとするタイミングでしゃっくりするみたいに喉が動くせいで、次の言葉を言う前にしばらく時間がかかってしまった。
「ありがとう、マナ、それと……」
だんだんと遅くするたびに息が出る量も大きくなって、一番大きいのを出した途端に、一度下を見てから勢いよく視線を顔と一緒に持ち上げると、目を大きくするようにして唇を強く両方で押し付ける。
その視線の先にいた世古島はそれに気づいた途端、目を僅かに開けてから軽く瞬きをして視線をまっすぐ、ハリーたちがいる場所よりも少しだけずらすような位置の何もない場所を見つめた。
その様子を私は座ったまま見ているつもりでいたけど、まだ動く左手を突いてから、両方の手を前に出して、膝を曲げたままに立ち上がろうとするけど、それと共に、目を僅かに開けるようにしている。
「世古島……」
たった1歩だけだけどそっちへと近づくようにした私に対して、世古島は未だ両方の手で組んでいたけれど、そこについている筋肉と体が挟まって、それのせいか服が擦れて胸元にしわを作ってた。
そんな光景を見ている間も、こっちは片手だけをそっちへと向けるようにしているけれど、それに対して右手を落っことしてるだけで、もう片方は残したまま、わずかに指を下げながら上唇を下唇に押し込むようにしていた。しかし、その間も、世古島は全く動く様子がなく、ずっとただただ壁を見ているだけ。
それから、視線を斜め後ろに向けるようにすると、そっちにはいつの間にか閉じてたドアが何もなくただただ白い光を反射している姿をこっちに見せている。
でも、それを見ているのはほんの数秒間だけにしていて、すぐに足を肩幅くらいに開いてから口を強く紡いで左手を強く握りしめた。それから、まっすぐにそっちの方を見て喉に力を込めたまま言葉を発する。
「絶対じゃないけど、私が、あいつをぶっ倒したい、だから……」
「頼むぞ」
喉に力を込めたまま、何度も体を震わせるようにして、片方の腕を落っことしたままにもう片方も同じような高さで強く握りしめる。さらに、言葉を止める度に私は声をまた出し直すようにしているし、その度に呼吸を吐き出す。
でも、言葉を言い終えたと思った途端に、向こうの声が聞こえて、それに私は目を大きくするようにする。そうなった途端、すぐに私の肩の上に手が音もなく置かれると共に、その中にある自分の骨を直接触られたような感覚すらも味わって、呼吸を強く締め付けるようになってしまう。しかし、顔を僅かに上へと向けて世古島の様子を見ると、目を下側の瞼を使ってわずかに開くようにしながら口元を閉じたまま横へと広げるような表情をしている上に、わずかな息を出すようにしていた。
それから私が肩を均す様に落とすと、それと一緒に向こうのが離れていくのを感じて、私が数歩だけ後ろに下げてから視線を正面に戻す。そっちにいるマナは立ち上がってて、自分の手の平を撫でるようにしていてから視線を逸らしていた向こうが元に戻すようにしている。さらに、頬を横に向けて口元を拡げるようにしていた。
それに対して、私はまだ動く左手の平を下に向けるようにしたままわずかに数回上下に動かしてわずかに目線を2人の前に張ってる胸を見るようにしてから正面に視線を戻して、それと共に頭を動かすことで、髪の毛がわずかに揺れるのを感じた。
「世古島には私が東雲と戦う部屋の下に潜り込んでもらって、部屋を傾けてほしいんだマナは倉敷さんと一緒に部屋の電気を消して欲しい」
目を大きく開くようにしてから、口を出来るだけ素早く進めようと最初はしたけど、それを途中で切って口を締め付けるようにすることで、それと共に息を吸いこむようにしてから少し上を向く。その首を2人の方へと見せるような姿勢のまま喉を飲み込んで正面に視線を戻した。
そうすると、マナの方がこっちにわずかに手を出しそうになっていたけど、それを横目にゆっくりと顔を一瞬だけ目を閉じてから元に戻した。そうすると、向こうの鼻がわずかに動いて、それを見てから私は眉を大きく上へと張ってもう一度言葉を続けた。
そして、それを言い終わって数秒後に後ろから音がしたと思いきや、すぐにそっちへと振り返ろうとすると、倉敷さんがまっすぐに歩いてきているのに気付いて、そっちは私たちがいる方へと足を止めるよりも早く正面を見て来てた。ただ、倉敷さんは自分の眼鏡を整えるようにしながら首を斜め下に向けるようにしながらこっちを見て来てた。でも、それもすぐに元の正面へと戻していた。
「こっちも準備できています。木月流那さんが東雲アニタの気を引くことさえできれば、私と芦田さんで電気経路を破壊できるはずです」
その言葉を少しだけ早口目に一直線で話し切ると共に、マナの方を見た途端に、見られた側がすぐにそっちへと歩いていき、それから喉を飲み込みながらこっちを見て来てた。それに対して、一度そっちを見てうなずいてから、世古島がやって来る。そして、私の方を見下ろすようにして来る。しかし、それに対してこっちは、背筋をまっすぐにしながら、両方の手を肩から降ろしたままにしてたかったけど、目線だけ斜め上のそっちに向けるようにしてから眉を自分の顔に近づけたまま、口でゆっくりと呼吸を繰り返していた。
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