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Lunatic  作者: コンテナ店子
第一部後編
67/216

第67話

 東雲が先にドローンたちを使って無数の銃撃を繰り返してきたのに対して、こっちはわずかに足を曲げながら魔法陣に強い力を籠める。それにより、私の正面には何度も高い音が鳴り響き続けている上に、その衝撃の1つ1つはそこまで大きくない一方で、長くずっと終わる気配がない上に、私は唇と歯にすごく強い力を込めてた。


 それのせいか、自分のお腹にある前の戦いの時に出来た痣と火傷がまた痛みを発してきて、それで視界を反らした途端に、気づけば大きな地面を何度も叩き続ける音が聞こえた途端に、視界を戻すことで正面から体をまっすぐに走らせてきながら、斜めに手を伸ばすことで自身の近くにあったドローンを1つ手に取る東雲を見ていると、こっちも強く息を吸い込むようになって。その次の瞬間には向こうがその手にしているドローンを僅かに上へと向けるようにしていたままに体をスライディングするみたいに滑らせて私の魔法陣のない右下の辺りからこっちのすぐそばに入り込んでくる。


 それなのに、こっちが出来るのは、視線をそっちに向けて喉を鳴らすようにすることくらいで、その音すらも正面の魔法陣から出て来る高い音のせいでかき消されてしまう。しかし、そんなこと、ジャンヌオルタのドレスがない場所がドローンの羽根でえぐられはじめ、それのせいで削れた皮膚や血が私の体にもはじけ飛んでくる感覚を味わいながら首を上へとあげて大きな声を上げる。しかし、東雲は私の方へと目線をまっすぐに向けながら力強くそれを押し込んでくるのを辞めようとしない。それどころか、何度も呼吸を口からまた血を吹きだしそうになった途端、それがそこから溢れて来るように出て来る。でも、それを顎に強く力を籠めようとした途端に、私は未だ地面に付けてた魔力の熱さをまだ確認してから、顔を下に向けて喉から声を出した状態のままそれを少しだけ持ち上げてもう一度力を込めた。


 その途端に私の体は地面を転がり、その瞬間に並んでいるドローンの後姿の先に私の周囲を覆っているのと同じ色の電気が東雲の正面で飛び散っているのと、敵がわずかに体を前のめりにさせて一歩だけ足を前に出している姿を一瞬だけ見る。しかし、その直後に床へと私の体が落っこちるとそのまま腕とうさ耳パーカーのマントと髪の毛を巻き込みながら床を転がり、杏が入っている培養ポッドの側面に叩きつけられた。


 その次の瞬間に、ぶつかった衝撃でまた口から血を吹きだすも、すぐに片方の手を突いて体を持ち上げると共に、東雲によってえぐられた場所を抑えると、血と内臓で湿った音が聞こえてきて何度も咳き込むことになる。それと共に、何度も汗を掻いてそれを床へと落っことし続けたけど、すぐにそっちを見ると、またドローンたちが次々と向きを変え続けていた。しかし、それれがこっちに狙いを合わせようとして傾き始めるのを見てたのは一瞬にして、その直後にまた私の両方の手に魔法陣を作り出すことで、膝立ちになったままそれを床へと叩きつける。


 それと共に、大きな声を上げるけど、それ以上に地面からひびが割れ、その中を私の電気が光り出し、次から次へとそこから天井へと向かって飛び出した雷がドローンを次々と切り裂く。それと共に、次から次へと爆発が起こることで更なる揺れが周囲に次々発生。私の上からも砂が振り続けていた。


 一方で東雲の方を見ようとするも、無数の砂煙とドローンによって起きた火花によって見えなくなってしまっている。それをお腹の横を支えながら片目をつぶって体を起こそうとした。それから、体ごと後ろを振り向きながら首を上に向けると、杏は未だひびが入っているポッドの中で浮かびながら管だらけの状態で浮かび続けている。そんな光景を見ていたら、私も視線を下に向けて下唇を上へと押し付けるようにしていたら、煙の中から何度も魔法陣が出続ける音がして、その途端に視線を正面へと戻す。でも、肩を僅かに下げたまま呼吸を繰り返すように肩を動かし続ける姿勢は一切変えることが出来なくて、未だにリングの時に突いた痛みを味わいそうしているだけで体のバランスを崩しそうになる。


 でも、煙が消えると共に、東雲がまた目元の影を濃くするようにしながら、おでこを前へと出すような形でこっちを見ていると思いきや、もう次から次へとドローンが傾いた状態に召喚され続けていた。それに対して私は、数回息を繰り返しながらまだ残っているもう片方の手に力を込めてでも、そっち側が上がるようになっている肩の傾きが変わることはない。


 それに対して、東雲は表情も体も動かさないようにしながら、自分のトランシーバーをまた口元に戻すようにしていると、それをそのままにしてそれに対して、東雲は表情も体も動かさないようにしながら、自分のトランシーバーをまた口元に戻すようにしていると、それをそのままにして頬の辺りがわずかに動いた途端、私も口から音を出したままに呼吸を繰り返しているとわずかに体を傾かせたまま、落っこちて来た血にまみれた髪の毛を見る。それと共に、自身の開いている左手に強く力を籠める。


 それから、こっちの体を僅かに落とした途端に、向こうからまたドローンが羽根の動きを早くしていくのに気付いた瞬間、それをばねにするみたいにして、体を思い切り正面に向けて伸ばす。それによって、私の体は左手を伸ばした状態で東雲に向けて飛び出すと一緒に出た電気の鞭がそのトランシーバーを捉える。そして、その次の瞬間にドローンたちが一気に風を起こして進み始めた。


 その勢いを私ももちろん感じて、ただでさえ元からめくれ上がっていたフードや髪の毛がそれのせいで吹き飛びそうになっている物の、それ以上に自身の体のわずかに下あたりをかすめていくそれらによって次から次へと持ち上がって、当然飛び上がってる自分の体もそれによって吹き飛ばされそうになる。でも、その勢いは杏がいるポッドのすぐそばで次々と爆発して、東雲のトランシーバーに結びついている電気のロープだけが頼りになって吹き飛ばされるのが何とか抑えられる。そして、その間も私に向けて飛んでくるドローンたちは次から次へと私の少し下あたりをかすめては壁やポッドに激突。その爆風で私の体は東雲の真上まで飛んで行った。


 それから、敵が首を上へと向けるようにしたのよりも早く、電気を一気に巻き取ることで体を猛スピードで敵のすぐそばまで向かわせる。その風を切る勢いにようやくついていけるぐらいでまだ動く左手の肘を曲げるようにすることで、もう片方の手はそのまま肩に繋がっていることでやっとついてこれるくらいにさせておく。一方で、東雲の方はわずかに目を大きくしているような表情をしている上に、歯を食いしばってて。それに気づいた途端、また髪の毛とマントが遅れるように膨れ上がることで体の多くの場所が冷たい空気にさらされる上に、さっきえぐられた場所も血が吹き飛び出すけど、それでも、目に力を籠めようとした途端に視界がかすみそうになるのに意識を向けた。


 それに気を取られていた隙に東雲の前に数個のドローンが現れ、それらが側面を拡げて魔法陣を正面に作り出す。それに対して、こっちも残った手に電撃を幾度も送り続けて、肘よりも先側全体がどんどん熱さと痛みに包み込まれて行く一方で、頬を僅かに膨らませるようにしたまま、おでこにも力を込めた。


 その直後に、相手のドローンの目の前まで来たタイミングで、魔法陣に向けて拳をまっすぐに振るおうとした途端、またそれらがいる場所がずれて、それによってできた床との隙間へと向けて高い音を立てながら滑り、自分でも反対側に障壁を作ることで素早く入り込むと共に、敵の足元に到着した。


「お前、何を……何をしたんでありますか!」


 一度振るわせるような声を上げながら顎を持ち上げて歯同士がぶつかっている音をこっちにも聞かせて来た東雲に対して、私は息を吸い込むようにすると、その直後に今までで一度も聞いたこともないほどに大きな声がその口から発せられて。でも、私は左手をもう一度後ろに下げてからまた強く握りしめる。その間も、向こうの目を大きくするような表情と唾液を飛ばしそうな勢い、そして、それと共に動き続ける肩を見つめ続けた。


「私らしく、やっただけだ!」


 ずっと何も考えずに東雲の声の勢いを跳ね返すくらいの声で叫びながら応えた後、周囲が紫色になるくらいのエネルギーが周囲へと飛び散り、それが周囲の暗闇と混じり合うような色で私も東雲も染まりあがる。その次の瞬間、しゃがんでた足を大きく伸ばしながら拳を前に出すポーズでそれを敵の頬に押し付けた。



読了ありがとうございます。

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